明日はない

あすはない|Sans Lendemain|There's No Tomorrow

明日はない

レビューの数

6

平均評点

74.4(12人)

観たひと

19

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / ドラマ
製作国 フランス
製作年 1939
公開年月日 2026/3/22
上映時間 82分
製作会社 Cinw-Alliance=Inter-Artistes Films
配給 ダッサイ・フィルムズ
レイティング
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

再会した昔の恋人にキャバレーの踊り子だと知られたくない女性が打つ大ばくちを描くメロドラマ。監督はマックス・オフュルス。出演はエドヴィージュ・フュイエール、ジョルジュ・リゴー、ダニエル・ルクールトア、マディ・ベリー、ミシェル・フランソワほか。2026年3月21日より東京・シネマヴェーラ渋谷で開催の「映画は女で作られる マックス・オフュルス特集」にてデジタル上映。(3/22,24,26,28,31,7,9,10の8回)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャバレーで踊り子として働くエヴリンは一番の人気者。ある日、昔の恋人に再会した彼女は、3日間パリに滞在すると言う彼にキャバレーで働く姿を見られたくないと大芝居を打つが……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024/02/26

2024/03/07

80点

VOD/その他/レンタル 
字幕


モンマルトルのキャバレーで働く、踊り子・エヴリーヌ。かつては令嬢だったこともあって、知的で客のあしらいもスマート。が、昔の恋人に再会したことで、3日間限定の嘘の生活が始まる。彼の思い出の中の自分を壊したくない、今の落ちぶれた姿を知られたくない、そんな女心が痛々しくもいじらしい。と同時に、エヴリーヌが昔に彼から去った理由、3日間の嘘の生活が彼にバレないか、が気になるばかり。本当のことを打ち明けても、きっと彼はエヴリーヌを受け入れたと思う。それでも、そうはしないのがエヴリーヌのプライド。息子との別れと彼女が選んだ未来があまりに悲しすぎるけれど、本作が上質なメロドラマに仕上がっている要因でもある。それはそうと、エヴリーヌの同僚・アンリがめちゃめちゃ良い人。

2024/01/16

-点

選択しない 


レオポルドさん

「マイエルリンクからサラエヴォへ」データ頁ありますよ
cinema_id=85806

2024/01/16

2024/01/16

-点

購入/DVD 
字幕


「マイエルリンクからサラエヴォへ」について書きました。

飛沫武士さん、御指摘ありがとうございました。
「マイエルリンクからサラエヴォへ」で登録し直しました。
オフュルスの検索で出てこないのですね。

オフュルス監督が「明日はない」の翌年の1940年、同じエドウィージュ・フイエールを主演に起用した、実録?メロドラマ。
78点  未公開だと思う。

私はボケているので、本作をマイヤーリンク事件を描いたものだとばかり思っていた。
皇帝の御付きが「マイヤーリンク事件のようになっては困るので・・・」とか言ってるし、終盤、政情不安なサラエヴォへフランツ皇太子が行くに及び、「ははぁ、これは第一次世界大戦の火花となった、あの事件か。」と気が付いた次第。
当時のオーストリア・ハンガリー帝国の強大さを、劇映画で遅まきながら知った。
ヨーロッパ5大国の一角としてサラエボも統治領だった。

まぁ、その史実で終わるラスト自体は、どうこう言うつもりはない。
しかし、ある脚色がなされていて、しみじみ感動できる作りになっている。
そして本作を見て、いたく感じ入ったのは侯爵夫人を演じたエドウィージュ・フイエールの典雅な魅力である。
「明日はない」では、キャバレー勤めのシングルマザーを演じ、救いのないドラマだったので、彼女の魅力に、いまいち気が付かなかった。
双葉十三郎先生は「処女オリヴィア」1950 に80点を付け、エドウィージュ・フイエールに恍惚となったと記している。
本作も若くはないが(32才頃)、さらに10年後、42才頃の映画にしてである。
代表作は「しのび泣き」「双頭の鷲」「青い麦」あたりだそうだ。
「処女オリヴィア」は、コスミック出版10枚組廉価版BOX「ボヴァリィ夫人」に収録されている。

「マイエルリンクからサラエヴォへ」は、オーストリア・ハンガリー帝国の皇太子と、従属国チェコの侯爵夫人との道ならぬ?ロマンスを描いたもの。
心中にはならず、気概をもってロマンスを貫く男と女を描いて、見応えがある。
貴賤結婚(きせんけっこん)という言葉が出てくる。
貴く賤しい・・・とうとく、いやしい、とは?
結婚してペナルティを課せられること。
詳しくは、ウイキペディアを。
私は初耳だった。

2023/11/20

2023/11/20

72点

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オフュルス、フランス時代の未公開作

1939年作。
オフュルスはドイツの人だが、ナチスを嫌い、イタリア、フランス、アメリカ、再びフランスと渡り歩いて映画を撮った。
私は「忘れじの面影」1948「快楽」1952「たそがれの女心」1953 は傑作だと思う。
「忘れじの面影」は、初見の時はアホくさいと思ったが、再見して納得・感服した。
それらに比べると、フランス30年代の3本「ディヴィーヌ」「ヨシワラ」「明日はない」は、まだまだ話も映像も洗練されてないと思う。

*ラストまで全体の話を書きます。
パリ。
10年前に理由を告げずに別れた男と、ばったり再会する女。
もう若くない。
女は、その10年間でシングルマザーになり、安キャバレーでストリップまがいのステージに出てる。
ステージに出た後は、ホステスもしてるよう。
3日間だけパリに滞在するという男に対して、生活を繕って逢おうとする女なのだが。
ヴィヴィアン・リーの「哀愁」を、何やら思い出す。

終盤のヒロイン演ずるウドウイージ・フイエール(エドウィジュ・フェイエール)の決意演技が見ものだが、あまりに救いがない。
題名どおり「明日がない」。
いくらフランス映画にハッピーエンドが少ないと言っても、子供をだしにしてることもあり、ゲンナリした。

なおオープニングからキャバレーの、胸出しステージ。
ヒロインのウドウイージ・フイエールは、写真のみだがヌードカットがある。
フェリーニと同じく、オフュルスもサーカス、演劇、舞台に愛着があったらしい。
ヒロインと同じステージに立つ歌手を、暖かい男として描いている。

2023/02/26

2023/02/26

80点

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サスペンス的でもあるオフュルスのメロドラマ

かつて愛し合った男と女が再会して、その離れていた時間に起きたツライことは置いといて「束の間の本当の愛を望む女」を見事に描いたマックス・オフュルス監督の佳作。

パリの片隅のキャバレーで、ヌード・ダンサーとして働くエヴリーヌ(エドウィージュ・フュイエール)を映すカメラ。彼女は夜通し働いて、クタクタになって帰路につく。彼女が歩くモンマルトルの風景。
オフュルスが撮ったモンマルトルは、やはり坂が多くて階段がキツイ街並みを、しっかりと捉えている。以前、モンマルトルを歩き回って本当に疲れたのを思い出した。
そんな坂をエヴリーヌが歩く姿は、人生に疲れ切っている感じ。

ある日、エヴリーヌと再会した男は10年前に別れた恋人だったが、彼にはキャバレー勤めの事を決して言うまいと決めた女は、彼が滞在する3日間、命を懸けて秘密を守ろうとするのだが……と、こうした設定が「彼女の秘密が相手男性に知られないか?」というハラハラ感を、観る者に抱かせる。一種のサスペンス的な感覚である。

エヴリーヌには一人息子がいるが、この息子が物語展開において需要な役割を担っている。オフュルス作品には珍しい設定かも…。

後年の流麗なるカメラワークは影を潜めて、細かく繋いでいく作品である。
「照明によって明暗のメリハリを付けよう」という意図があったかどうかは定かではないが、途中で「おいおい、この場面は暗過ぎるのでは?」というシーンもあり…(^^;

また、当時の検閲で「ブルジョワの描き方に問題あり」として勝手に削除されて、オフュルス自身も「この映画の完全版は未見だった」というあたりが惜しい。

それでも、全体的には「オフュルス監督による良質のメロドラマ。しかもサスペンス要素もあり…」という見事な映画であった。

2018/08/01

2020/02/07

75点

映画館/東京都/恵比寿ガーデンシネマ 
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「忘れじの面影」を思い起こすような上質なメロドラマ

“ゴーモン珠玉のフランス映画史”「明日はない」は、「マイエルリンクからサラエヴォへ」にも主演していたエドウィージュ・フイエールをヒロインに起用した、同じ1939年のオフュルス監督作ですが、彼がハリウッドに渡って撮った「忘れじの面影」を思い起こすような上質なメロドラマでした。
マックス・オフュルスと言えば、彼が戦後仏に戻って撮った4作がそうであるように“流麗”と形容される移動撮影主体のキャメラワークの人というイメージがありますが、「明日はない」は、「マイエルリンクからサラエヴォへ」と同じように、短いショットをオーヴァーラップで繋ぐ“編集の人”なのでした。
この映画は、パリの裸が売りのキャバレーで踊子をしている子持ち女エドウィージュ・フイエールが、街なかでカナダから来ている元恋人の富裕医師ジョルジュ・リゴーと再会し、彼には自分の今の境遇を知られたくないため、豊かに暮らしているように見せようと必死に無理するお話でした。
一方「忘れじの面影」は、かつては名ピアニストだったルイ・ジュールダンが今は落ちぶれている時、名前に覚えのない女性から手紙をもらい、その女性にとってのジュールダンとの思い出が綴られてゆくという映画。
「明日はない」と直接は似ていないものの、過去と今の対比がメロドラマに繋がる構造が一緒だという点で、両作に似たような匂いを感じ取ってしまった次第です。