いつも2人で

いつもふたりで|Two for the Road|Two for the Road

いつも2人で

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レビューの数

36

平均評点

65.1(167人)

観たひと

282

観たいひと

28

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / コメディ
製作国 アメリカ
製作年 1967
公開年月日 1967/7/15
上映時間 112分
製作会社 20世紀フォックス映画
配給 20世紀フォックス映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

フレデリック・ラファエルの小説「愛情の限界」を彼自身が脚色、「シャレード」のスタンリー・ドーネンが製作・監督した。撮影は「シャレード」のクリストファー・チャリス、音楽は「アラベスク」のヘンリー・マンシーニが担当。出演は「おしゃれ泥棒」のオードリー・ヘップバーン、「トム・ジョーンズの華麗な冒険」のアルバート・フィニー、「九月になれば」のウィリアム・ダニエルス、「皆殺しのシンフォニー」のクロード・ドーファンほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

建築家マーク(アルバート・フィニー)は、美しい妻ジョアンナ(オードリー・ヘップバーン)と自家用車をとばしていた。ふたりはフランスへの旅行を始めたのだ。マークは建築家としては名をなしたが、いわゆる良き夫、よき父ではないらしい。飛行機の中で彼はパスポートをなくしたといって騒ぎ出し、ジョアンナがすかさず、そのありかを教えてやる、といった情景がまま見られるのだ。ふたりは12年前、マークはまだ建築家志望の学生、ジョアンナは可愛い娘であった頃、ヒッチハイクをしていて知り合った。ふたりは一緒にフランス国内を歩くうち、恋におち、結ばれたのであった。その時永遠の愛を誓ったふたりではあったが、これ以後の状況を見たところふたりの愛は不変とまでは言えなかったようだ。ジョアンナが身重の時、マークは仕事で旅に出たが、その折、彼は行きずりの美しい女性とかりそめの関係を結んでしまった。やがて彼の浮気はジョアンナの知るところとなった。そんなわけで彼女はあるパーティーの席上、若い男によろめいたりしたが、結局プラトニック・ラブに終わった。さいわいふたりの結婚生活には何の破綻も起こらず、かえってこの事がヒビの入ったふたりの結婚生活をもと通りにさせるのに役立った。さてフランスに渡ったふたりは、イタリア国境へとさしかかった。するとまたもや、マークは旅券がなくなったと騒ぎ出した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1967年8月下旬号

外国映画批評:いつも2人で

1967年8月上旬号

旬報試写室:いつも2人で

2024/09/21

70点

選択しない 


オードリー・ヘプバーンが等身大の女性に

オードリー・へぷばーんがスクリーンの妖精から等身大の中年女性になった作品。アルバート・フィニー扮する夫とは倦怠期で、旅行中にかつての旅行の思い出がインサートされる。ほろ苦い部分もあるが相手を思う気持ちは底流にあり、夫婦の在り方の一つを示している。オードリーの作品の中では地味でロマンチックとは言えないかもしれないが、けして嫌な感じはしない。

2022/05/05

2023/06/30

-点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズ海老名 
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44年ぶりの観賞

【午前十時の映画祭12】
高校生のとき、東急名画座で観てピンとこなかった夫婦の倦怠というテーマが、
44年後経って映画そのものにピンと来ていないのではないかと思った。
“ヘプバーン映画”という確固たるジャンルの中で、幾重にも時間を重ねたところで軸が飛躍しないことに釈然としなかったのと、
アルバート・フィニーとのカップリングに決定的に乗れないものがあった

2022/05/29

2022/05/29

80点

その他/録画BSプレミアム 
字幕


夫婦のすれ違いとヨリの戻り

 ジョアンナ(オードリー・ヘップバーン)とマイク(アルバート・フィニー)の夫婦のそれぞれの年代が交錯し、すれ違いと少しばかりの理解とヨリの戻りの繰り返しで、疲れた。

 でも、非常に良かった。夫婦が、長年の積み重ねの中で、段々相手のことが分かってきたり、諦めたり、傷つけたり、まだ分からなかったり、お互いの限界を知ったり、…。

 ジョアンナとマイクの夫婦の微妙なやり取りやギクシャクが繊細に描かれ、それでも二人とも、自分の思いはぶつけ合おうとしている。

 この時40近いオードリー・ヘプバーンは、かなり年取った感じだが、年輪を重ねて、円熟した大人の女性に。実生活でも、夫メル・ファーラーとの関係に苦しんでいる時期だったとか。何だか真に迫る感じがある。

 ヘップバーンの最高作は「ローマの休日」かと思うけれども、こちらもこの時期の最高作ではないかと思う。

2022/05/08

2022/05/22

90点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズ上大岡 
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古臭くはない

ネタバレ

倦怠期夫婦ものは何時の時代も面白い

2022/05/04

2022/05/04

70点

映画館 
字幕


やっぱりオードリーは夢の世界が良いけれど

オードリー・ヘップバーンも38歳。若い頃のような夢の世界にいられずに、シリアスなドラマに挑んだ、というところなのだろう。「パリの恋人」「シャレード」で3度めになるスタンリー・ドーネン監督としても、ここらへんでオードリーの別の魅力を引き出そうと考えたに違いない。

まあ、高校生の頃にテレビで観た時はこのドラマの味は良く判らない。仕方ないね。子供だもんね。他のオードリーの作品よりも娯楽性が少ないのは当然だし、高校生ではこの地味で真面目な話を面白がれる訳がない。

長年連れ添った夫婦の倦怠期、分かるよ~、なんて高校生の子供が言ったら、うそだろ~となるから。
そういう意味では齢60の今、午前10時の映画祭でこの作品を観るのは良いタイミングなんだろうなあ。まあ、もう少し前、50代、40代でも良いけど。

マリッジブルーというと結婚前の不安定な憂鬱な気分のことだけど、倦怠期をマリッジブルーと称するのがふさわしいような気がするけど。

高校生のガキが観ても面白くない地味な話が染みるようにじんわり来るのであった。自分自身は倦怠期が来る前に、相手と溝が出来て別れてしまったのであるが、この夫婦の気持ちがワカル。
どんなに仲が良くても長い事一緒にいれば、飽きも来るし、マンネリだってあるなあ。

時系列がバラバラというのは昨今の映画でもよくあるが、その先駆みたいな構成で、アレ、この場面はこの夫婦の現在?過去?と戸惑うところもある。だが、それはたいして疵になっていない。

ヘンリー・マンシーニの音楽が美しい。彼のメロディはほんのりと品の良さが伝わってきて、端麗な楽曲がますます美を感じさせてしまう。

この音楽のおかげでシリアスなドラマがメロドラマみたいな雰囲気になるのであった。

2022/05/04

2022/05/04

-点

映画館/愛知県/名古屋 ミッドランドスクエアシネマ 
字幕


倦怠期を迎えた夫婦が旅行をする…と思いきや、結婚前、妊娠中、子どもづれなど何回かの旅行の様子が挟まれていて、夫婦の来し方が分かるよう巧みに作られている。二人の洒落た会話も面白いが、この場面はどの状況かと考えながら見るのも面白い。夫婦の旅行という、自分にとっても身近なシチュエーションが描かれているので、身につまされて感じることが多々あった。