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レビューの数

54

平均評点

79.5(235人)

観たひと

329

観たいひと

83

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 イギリス
製作年 1972
公開年月日 1973/1/13
上映時間 95分
製作会社 ハル・B・ウォリスプロ作品
配給 ユニヴァーサル=CIC
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ミア・ファロー Belinda
トポル Cristofornu
マイケル・ジェイストン Charles
マーガレット・ローリングス Mrs._Sidley
アネット・クロスビー Miss_Fremer
Dudley Foster Mr._Mayhew
Michael Aldridge Sir_Philip_Crouch
Michael Barrington Mr._Scrampton
Neil McCarthy Parkinson

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

人間が本来最も大切にすべき心あたたまる人と人とのふれあいを、ロンドンの街を背景に描く。製作はハル・B・ウォリス、監督は「オリバー!」のキャロル・リード。ピーター・シェーファーが書いた1幕物の芝居の台本を彼自身が脚本化した。撮影はクリストファー・チャリス、音楽はジョン・バリー、編集はアニー・V・コーターズが各々担当。出演はミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストン、マーガレット・ローリングスなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

英国の上流階級に属し地位も財産も申し分ない1流会計士チャールズ(マイケル・ジェイスント)には深刻な悩みが1つあった。それは新妻ベリンダ(ミア・ファロー)が、この頃、浮気しているのではないか、という疑いにつきまとわれていたからだ。チャールズは私立探偵のクリストフォルー(トポル)に妻の調査を依頼し、結婚のいきさつを語った。ベリンダが小さなレストランで、料理の名前さえよく覚えていない新米のウエイトレスをしていたこと、そしてそのあどけなさに惹かれて結婚を申し込んだこと。だがカリフォルニアでヒッピーの群れに身を投じたこともある自由人のベリンダにしてみれば、結婚後の彼の仕事一辺倒の生活には息のつまる毎日だった。馴れない社交や、上流人の生活をのがれて、人間らしいささやかな愛と自由を求めて、浜辺で夕陽を眺めたり、サファリ公園でイルカを見ていたり、イーストエンドのパブで踊ったりしていた。クリストフォルーはベリンダの追跡を開始した。彼女は最初のうちは彼を気味悪がっていたが、次第に彼のやさしさと愛情にあふれたまなざしに心ふれあうものを感じるようになった。語ることのない、みつめあうだけの追跡。幾日かの間ですっかり信じあうようになってしまった。10日後クリストフォルーはチャールズに報告をした。彼女にやましいところがない、だが“恋人”がいるかもしれない、と。その報告を受けたチャールズは、ベリンダを怒鳴った。彼女は“家庭には愛が必要なのにこの家にはしきたりだけしかない。”と悲しそうにつぶやき自分の潔白を語った。“ただ、見知らぬ男が、いつも私をつけてきて、いつか心のふれあいを感じるようになったのは事実だが”と。これを聞いたチャールズはクリストフォルーのアパートへ飛びこんだ。ベリンダも後に続き、男の正体が自分の素行を調べていた私立探偵であることを知り、大きく失望した。それ以後、彼女は家に帰ってこなかった。2人は、必死に彼女を捜した。やがてクリストフォルーが彼女をみつけたのは、かつて2人が黙って歩いた熱帯植物園だった。クリストフォルーは2人がうまくいけるように案をさずけた。語らずに互いにみつめあい、1定の距離をおいていつも一緒にを。ある晴れた日、テムズ河の遊覧船には、クリストフォルーの白いレインコートを着て、少し離れたところからベリンダをみつめているチャールズの姿があった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年1月上旬号

午前十時の映画祭:「ライムライト」「チャップリンの独裁者」「フォロー・ミー」

2010年12月上旬号

DVDがおもしろい!:DVDコレクション No.476 「フォロー・ミー」

1974年2月上旬決算特別号

特別グラビア 読者のベスト・テン 外国映画:ジョニーは戦場へ行った/スケアクロウ/ポセイドン・アドベンチャー/ジャッカルの日/フォロー・ミー/探偵-スルース-/ブラザー・サン、シスター・ムーン/ゲッタウェイ!/ロイ・ビーン/激突!

1973年2月下旬号

映画批評:フォロー・ミー

1973年1月下旬正月特別号

シナリオ:フォロー・ミー

外国映画紹介:フォロー・ミー

1972年11月上旬号

特別グラビア:フォロー・ミー/キャロル・リード

1972年10月下旬号

キネ旬試写室:フォロー・ミー

2022/05/23

2022/05/25

80点

レンタル 
字幕


美味しいマカロンを食べさせてくれる名作。

ネタバレ

キャロル・リード監督の遺作。とても素敵な作品で、何千本の映画を観てもまだまだ名作は控えている
のがウレシイ。タイトルバックでジョン・バリーのテーマソング「フォロー・ミー」が流れる。甘美なメロディー
で、日本でもスマッシュヒットした。私の記憶にもメロディーが蘇る。
原作はピーター・シェイファーの戯曲。映画ではロンドンの町並みが効果的に挿入されていたが、舞台
では男女三人のコメディになるのかな。時代は1972年で、大英帝国からECに入ろうとする、ダウン
サイジングが印象的な頃だった。60年代の保守的な岩盤が崩れ、ロックやポップの名曲が世界に
送り出されていた。たぶん離婚も多くなってきて、社会問題ともなっているのだろう。

ヒロインのベリンダにはアメリカからミア・ファローが招かれた。設定もアメリカ人女性ということで、唯一
無二のキャラクターを持つ彼女が加わり、絶妙のアンサンブルとなった。
チャールズは典型的な英国上流社会の人間。気さくな面もあるが、一皮めけば、保守的な会計士の
顔が出てしまう。ベリンダとの幸せな結婚生活は、わずかの月日で転機をむかえた。
自由気ままの旅行者であったベリンダには、仕事中毒の会計士は遠くへ行ってしまった。心の空白を
埋めるために、ロンドンの各地に足を運び、鬱屈を晴らす。そのベリンダの不明の時間が、チャールズ
に浮気の疑いを持たせてしまった。
チャールズは探偵のジュリアン(トポル)を雇い、ベリンダの素行調査を始めた。

このジュリアンが傑作で、目立たないのが基本の探偵のくせに、白いジャケット姿で、図々しさは人一倍。
調査結果は、愛人は外交官風の若い男という。しかしチャールズがベリンダを問い詰めると、彼女は
不思議な経験を話し始めた。
いつからか、自分の後をつける男を感じた。カメラはテムズ川の観覧船でベリンダの脇の若い男を写す。
が、男は立ち去り、残った白服のジュリアンがニヤけてベリンダを見つめている。このシーンは絶品。
つまりベリンダは後をつけてくるジュリアンをまんざら悪くとらなかった。
二人はロンドン中をデートしている疑似カップルになって行く。言葉はない。ただ引力のように引き合う二人。ホラー
映画好きのベリンダにジュリアンは前に立ち、ゼフィレッリ監督の「ロミオとジュリエット」へ誘導する。

ハートウォーミングとはこの作品のためにあるような気がする。結局、ジュリアンが二人の仲を戻す、
二度目のキューピッドになる。どんどん世知辛くなる時代に、美味しいマカロンを食べさせてくれた名作。

2022/03/26

2022/03/27

75点

レンタル/東京都/TSUTAYA/TSUTAYA 南砂店/DVD 


ラブコメディ

身分違いの結婚をして与えられた妻の役割をこなす事に疑問に思う若妻と不審に思った夫に雇われたひょうきんな探偵のラブコメディ。若妻の行動や考えに若い世代の共感が得られる脚本と探偵役のトポルの使い方がうまい。ハッピーエンドも納得。

2021/09/20

2021/09/29

75点

選択しない 


見つめて欲しい自分

ネタバレ

 このちょっとコメディタッチのラブストーリーの小品が、こんなにも多くの人に愛されているということを知ってちょっと驚く。ここでの評価も実に高い。
 自分が映画音楽にハマっていた頃に公開された映画で、有名なジョン・バリーの音楽の方は昔から耳に馴染んでいたのだけど。
映画が持つ同時代性の魅力に引きづられて、公開当時リアルタイムで見たファンがいまだに忘れられない作品ということなのかとも思ったけど、どうもそれだけでもなさそうである。最近観た人をも虜にしているようだし。
 主演の人妻ミア・ファーローと探偵トポル、二人のロンドン観光巡りが何ともおしゃれで魅力的に撮られているということもあろう。自分の後をつけてくるトポルに最初こそ不安な表情を浮かべるミアが、ひょうきんなトポルの仕草に徐々に癒されていく様子が実に可愛らしい。でもこれだけでもなさそう。
 意表をついた展開に持ち込むシェーファーの脚本が良いからか、監督の演出が優れているからか、はたまた・・・と挙げはじめてもよくわからない。結局は演出、ホン、演者、音楽・・・といった諸々がここではうまく相乗効果を上げているのだろう・・・という無難な結論に至るのだった。
 じゃあお前は映画を観てどうだったんだ? と問われれば「面白かった、何度か笑った」と答えるだろう。でもその言葉だけじゃ全然この映画の魅力を伝えていないこともわかっている。
 それにしても街を彷徨い歩くミアの背中には、夫から相手にされない新妻の寂しさが目に見えるように撮られている。そんな彼女が自分を見つめる視線を感じたときのまるで少女のようなざわめき。それは不安か、胸騒ぎか。
 人は孤独を装っていてもどこかでそういうことを期待しているものなのかもしれない。寂しさを内に秘めた人(特に映画ファンには)が予想以上に多く、それが本作がいまだに多くの人を惹きつける要因なのかも・・・なんて分析してみたけど、まあこれは自分のことだった。

2020/06/27

2020/06/27

90点

購入/DVD 
字幕


新型コロナウィルスのおかげで球場に行けない・・・。日本では自粛解除というが、まだまだ油断できない現状。毎日耳にする言葉が”ソーシャル・ディズタンス”・・・この映画では素敵なソーシャル・ディスタンスを見ることができる。言葉は交わさず互いに相手に見せたいものを見せあう。二人の距離は付かず離れず喜びを分かち合う・・・。コロナ離婚などとマスコミが興味本位に騒ぎ立てるが、この映画がきっと解決策を教えてくれる。

2020/06/06

2020/06/06

80点

レンタル/東京都/TSUTAYA 
字幕


相手を知ろうとすること

なぜ借りたか覚えてないけど、私が愛読しているレビュアーの皆さんが高く評価してるので、見るのが楽しみです。 

夫役のマイケル・ジェイストンが、なんだかモンティ・パイソンの(シリー・ウォークの)ジョン・クリースかピーター・セラーズに見える。イギリス紳士がみんな同じに見えるということか…。謎の探偵クリストファールー役のトポルって、こういう短い名前の人は大概コメディアンなんだけど、この人はイスラエル人の俳優で、イギリス映画にたくさん出てるんですね。珍しい経歴、珍しい芸名。

ここにミア・ファローが登場することになかなか違和感があって面白い。制作年が1972年だから、インドとか行ってるアメリカ西海岸のフラワーチルドレン(※ミア・ファロー自身1968年に訪れたらしい)が現れたっていう設定なんだろうな。

探偵の報告を聞いてがっかりしながら、夫は「アビー・ロード」みたいな横断歩道を渡って自宅へ帰ると、妻は”ほかの男の存在”について彼につまびらかに話します。彼女は徹頭徹尾、正直でストレート。ここにトポルが登場し、一回全部どんがらがっしゃーん、となった後役割交代が行われて、探偵は会計事務所でインチキなお留守番。妻はいつものようにフラフラと出かけて、夫が探偵装束の白いレインコートを着てマカロン(※このマカロンは今日本で人気の奴とちがってクリームが入ってなくておせんべいみたいだ)を携えて彼女を追います。ギャグだったのかぁ!

おかしな映画だけど、愛とか信頼ってのは、相手を知ろうとする情熱がベースなんだな、という基本的なことを思い出させてくれるから、とても心が温かく落ち着いてくるんですね。

2019/10/20

2019/10/20

100点

選択しない 
字幕


8年前に映画館で見て以来、DVDで鑑賞。
改めて、私立探偵のキャラクターが素晴らしいと思った。尾行対象に気づかれ、それでも続ける。尾行される方も、承知の上で尾行される。こんな不思議な物語をよく考えつくと感心する。
ロンドンの街の様子も描かれてるので、いつか行く機会があったら、映画を見て予習していきたい。