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レビューの数

50

平均評点

79.8(225人)

観たひと

311

観たいひと

86

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 イギリス
製作年 1972
公開年月日 1973/1/13
上映時間 95分
製作会社 ハル・B・ウォリスプロ作品
配給 ユニヴァーサル=CIC
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ミア・ファロー Belinda
トポル Cristofornu
マイケル・ジェイストン Charles
マーガレット・ローリングス Mrs._Sidley
アネット・クロスビー Miss_Fremer
Dudley Foster Mr._Mayhew
Michael Aldridge Sir_Philip_Crouch
Michael Barrington Mr._Scrampton
Neil McCarthy Parkinson

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

人間が本来最も大切にすべき心あたたまる人と人とのふれあいを、ロンドンの街を背景に描く。製作はハル・B・ウォリス、監督は「オリバー!」のキャロル・リード。ピーター・シェーファーが書いた1幕物の芝居の台本を彼自身が脚本化した。撮影はクリストファー・チャリス、音楽はジョン・バリー、編集はアニー・V・コーターズが各々担当。出演はミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストン、マーガレット・ローリングスなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

英国の上流階級に属し地位も財産も申し分ない1流会計士チャールズ(マイケル・ジェイスント)には深刻な悩みが1つあった。それは新妻ベリンダ(ミア・ファロー)が、この頃、浮気しているのではないか、という疑いにつきまとわれていたからだ。チャールズは私立探偵のクリストフォルー(トポル)に妻の調査を依頼し、結婚のいきさつを語った。ベリンダが小さなレストランで、料理の名前さえよく覚えていない新米のウエイトレスをしていたこと、そしてそのあどけなさに惹かれて結婚を申し込んだこと。だがカリフォルニアでヒッピーの群れに身を投じたこともある自由人のベリンダにしてみれば、結婚後の彼の仕事一辺倒の生活には息のつまる毎日だった。馴れない社交や、上流人の生活をのがれて、人間らしいささやかな愛と自由を求めて、浜辺で夕陽を眺めたり、サファリ公園でイルカを見ていたり、イーストエンドのパブで踊ったりしていた。クリストフォルーはベリンダの追跡を開始した。彼女は最初のうちは彼を気味悪がっていたが、次第に彼のやさしさと愛情にあふれたまなざしに心ふれあうものを感じるようになった。語ることのない、みつめあうだけの追跡。幾日かの間ですっかり信じあうようになってしまった。10日後クリストフォルーはチャールズに報告をした。彼女にやましいところがない、だが“恋人”がいるかもしれない、と。その報告を受けたチャールズは、ベリンダを怒鳴った。彼女は“家庭には愛が必要なのにこの家にはしきたりだけしかない。”と悲しそうにつぶやき自分の潔白を語った。“ただ、見知らぬ男が、いつも私をつけてきて、いつか心のふれあいを感じるようになったのは事実だが”と。これを聞いたチャールズはクリストフォルーのアパートへ飛びこんだ。ベリンダも後に続き、男の正体が自分の素行を調べていた私立探偵であることを知り、大きく失望した。それ以後、彼女は家に帰ってこなかった。2人は、必死に彼女を捜した。やがてクリストフォルーが彼女をみつけたのは、かつて2人が黙って歩いた熱帯植物園だった。クリストフォルーは2人がうまくいけるように案をさずけた。語らずに互いにみつめあい、1定の距離をおいていつも一緒にを。ある晴れた日、テムズ河の遊覧船には、クリストフォルーの白いレインコートを着て、少し離れたところからベリンダをみつめているチャールズの姿があった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年1月上旬号

午前十時の映画祭:「ライムライト」「チャップリンの独裁者」「フォロー・ミー」

2010年12月上旬号

DVDがおもしろい!:DVDコレクション No.476 「フォロー・ミー」

1974年2月上旬決算特別号

特別グラビア 読者のベスト・テン 外国映画:ジョニーは戦場へ行った/スケアクロウ/ポセイドン・アドベンチャー/ジャッカルの日/フォロー・ミー/探偵-スルース-/ブラザー・サン、シスター・ムーン/ゲッタウェイ!/ロイ・ビーン/激突!

1973年2月下旬号

映画批評:フォロー・ミー

1973年1月下旬正月特別号

シナリオ:フォロー・ミー

外国映画紹介:フォロー・ミー

1972年11月上旬号

特別グラビア:フォロー・ミー/キャロル・リード

1972年10月下旬号

キネ旬試写室:フォロー・ミー

2020/06/27

2020/06/27

90点

購入/DVD 
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新型コロナウィルスのおかげで球場に行けない・・・。日本では自粛解除というが、まだまだ油断できない現状。毎日耳にする言葉が”ソーシャル・ディズタンス”・・・この映画では素敵なソーシャル・ディスタンスを見ることができる。言葉は交わさず互いに相手に見せたいものを見せあう。二人の距離は付かず離れず喜びを分かち合う・・・。コロナ離婚などとマスコミが興味本位に騒ぎ立てるが、この映画がきっと解決策を教えてくれる。

2020/06/06

2020/06/06

80点

レンタル/東京都/TSUTAYA 
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相手を知ろうとすること

なぜ借りたか覚えてないけど、私が愛読しているレビュアーの皆さんが高く評価してるので、見るのが楽しみです。 

夫役のマイケル・ジェイストンが、なんだかモンティ・パイソンの(シリー・ウォークの)ジョン・クリースかピーター・セラーズに見える。イギリス紳士がみんな同じに見えるということか…。謎の探偵クリストファールー役のトポルって、こういう短い名前の人は大概コメディアンなんだけど、この人はイスラエル人の俳優で、イギリス映画にたくさん出てるんですね。珍しい経歴、珍しい芸名。

ここにミア・ファローが登場することになかなか違和感があって面白い。制作年が1972年だから、インドとか行ってるアメリカ西海岸のフラワーチルドレン(※ミア・ファロー自身1968年に訪れたらしい)が現れたっていう設定なんだろうな。

探偵の報告を聞いてがっかりしながら、夫は「アビー・ロード」みたいな横断歩道を渡って自宅へ帰ると、妻は”ほかの男の存在”について彼につまびらかに話します。彼女は徹頭徹尾、正直でストレート。ここにトポルが登場し、一回全部どんがらがっしゃーん、となった後役割交代が行われて、探偵は会計事務所でインチキなお留守番。妻はいつものようにフラフラと出かけて、夫が探偵装束の白いレインコートを着てマカロン(※このマカロンは今日本で人気の奴とちがってクリームが入ってなくておせんべいみたいだ)を携えて彼女を追います。ギャグだったのかぁ!

おかしな映画だけど、愛とか信頼ってのは、相手を知ろうとする情熱がベースなんだな、という基本的なことを思い出させてくれるから、とても心が温かく落ち着いてくるんですね。

2019/10/20

2019/10/20

100点

選択しない 
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8年前に映画館で見て以来、DVDで鑑賞。
改めて、私立探偵のキャラクターが素晴らしいと思った。尾行対象に気づかれ、それでも続ける。尾行される方も、承知の上で尾行される。こんな不思議な物語をよく考えつくと感心する。
ロンドンの街の様子も描かれてるので、いつか行く機会があったら、映画を見て予習していきたい。

2008/08/21

2019/06/22

80点

レンタル 
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ヒゲ面のキューピッド

恋愛時代は大切に思って、相手が喜ぶようなことを色々と考えて、胸をときめかせる日々が過ごせるのに、どうして結婚してしまったらそういう関係が消えてしまうのか。ベリンダは夫に不満を抱いていた。結婚してからも、恋愛時代と同じような関係で繋がっていたい。しかし夫は仕事ばかりで、私のことを考えてもくれない。そこへ無言で付いて来る白いコートと帽子の、どこか憎めない男の登場だ。彼は何もしゃべらず、ただ、優しい視線でじっと私を見つめてくれる。私のすべてを受け入れてくれているようだ。それもそのはず、男は調査対象の人妻に恋をしてしまったのだ。

昔観た記憶とラストが違っていた。これは僕の勝手な勘違いだが、あの時代の倫理感ならそうならざるをえまい。今リメイクされたら、きっと結末は変わったことだろう。これは結婚生活という航海の途中で座礁していたひと組のカップルに、横恋慕を抱いた食いしん坊のおじさんキューピッドが本当の恋心を教えてくれた、ちょっと切ない愛の再生物語だった。

自慢はできないが、僕も好きな女性の後をつけたり、待ち伏せしたりした経験がある。偶然を演出して、出会いのきっかけを作ろうとしたのだ。そのときは、ただ遠くから見詰めているだけで、切なくて、そして幸せな気持ちだったと思う。そして、デートできたら、とにかく相手の喜びそうなことを考えたり、彼女の好きな場所にはなんとしても連れていきたいと努力したものだ。しかし、結婚して時が流れると…、一体自分の気持ちの何が変化するというのだろうか。

黙って後を追う。彼女が見て美しいと思うものを自分も感じ、彼女がやって楽しいと思えることを自分も体験してみる。ある程度距離があるから、冷静にお互いの関係を見つめ直せる。さて、僕も一日仕事を休んで、かみさんの後をつけてみるか。とんでもない現場を目撃してしまったら、どうしよう。

2019/06/02

100点

選択しない 


優しい気持ちにしてくれる癒し系映画

ネタバレ

大作でもないし、 号泣してしまうのでもなく、圧倒されるような衝撃度もないのに、なぜか私のベストムービーの1つになっています。
仕事で行き詰まった時とか、落ち込んだ時に見ると、心が洗われるような、優しい気持ちになってしまう癒し系映画とでも言ったら良いのかもしれません。
哀愁を帯びたテーマ音楽を聴くと、一気に映画のシーンが鮮明に蘇るほど、映画音楽もこの映画の雰囲気に実に良く合っています。一応ハッピーエンドなのに、ちょっと物悲しいメロディーなんですよね。結局、ミア・ファローと夫にとっては、ハッピーエンドなのですが、トポルにとってはちょっと寂しいことだったのかもしれませんね。
映画史上に残る傑作と言われる「第三の男」を作ったキャロル・リードの遺作となった作品ですが、私にとっては 彼の作品の中ではベスト1です。
また、ミア・ファローの作品の中でも彼女のベスト1だと思います。ミア・ファローは決して美人ではないのですが、何か惹きつけられるものがありますね。アンドレ・プレヴィンやウッディ・アレンが結婚したのも頷けます。 ちなみに、アンドレ・プレヴィン指揮、ミア・ファローのナレーションによるピーターと狼のLPレコードを持っています。

2014/05/04

2019/04/01

95点

映画館 
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密やかな昂揚感

自由でボヘミアンな米国女子M・ファローと、生真面目で一徹な英国紳士M・ジェイストン、そして、無国籍風のトボケた雰囲気を漂わすミステリアスな探偵トポル。

そんな三者三様のキャラクターが、時にユーモラスに、時に切なく織りなす一風変わったラブストーリーに引き込まれる。ロンドンのシックな街並みを背景に流れるJ・バリーのアンニュイでメロウな旋律が秀逸で、登場人物の孤独な心情を優しく慰撫し、恋の到来を予感させる密やかな昂揚感をシットリと彩る。

遺作に名作無しと言うけれど、それを覆すかのような名匠C・リードの洗練された語り口が心に残る見事な遺作であり、愛に言葉は要らないとでも言いたげな、映画監督としてのラストメッセージが光る珠玉の小品であった。