ブルージャスミン

ぶるーじゃすみん|BLUE JASMINE|BLUE JASMINE

ブルージャスミン

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レビューの数

149

平均評点

75.3(937人)

観たひと

1449

観たいひと

171

(C)2013 Gravier Productions, Inc.
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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2013
公開年月日 2014/5/10
上映時間 98分
製作会社 Perdido Productions
配給 ロングライド(提供 KADOKAWA=ロングライド)
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 不明
メディアタイプ 不明
音声 ドルビー

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「アニー・ホール」や「ミッドナイト・イン・パリ」などを送り出した名監督ウディ・アレンが、スタンダードナンバー『ブルームーン』に載せ、きらびやかな暮らしから一転どん底に堕ちる女性を描いた人間ドラマ。家庭も資産も失っても過去の幸せにしがみつき心身ともに壊れる元セレブリティを「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「エリザベス」のケイト・ブランシェットが演じ、第71回ゴールデングローブ賞ドラマ部門主演女優賞を獲得。ほか、「ローマでアモーレ」のアレック・ボールドウィンが元夫の実業家を、「ハッピー・ゴー・ラッキー」のサリー・ホーキンスが庶民的な妹を演じている。第86回アカデミー賞脚本賞、主演女優賞、助演女優賞ノミネート。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ニューヨークのセレブリティ界でもてはやされていたジャスミン(ケイト・ブランシェット)だが、実業家のハル(アレック・ボールドウィン)との結婚生活が破綻し、家庭も資産も失う。質素なアパートに住むシングルマザーの妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のもとに身を寄せることにし、妹がいるサンフランシスコへ向かうことにする。過去にしがみつき抗うつ薬とウォッカを手放せないジャスミンは、どうにか再び華やかな世界へ舞い戻ろうと画策するが、慣れない仕事に神経をすり減らす。精神的にバランスを崩し八方塞がりの中、エリート外交官のドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、彼のことを自分に以前のような幸せを再び与えてくれる存在であるかのように見るジャスミン。そのためさらにプライドと現実逃避から彼女は嘘を重ねていく……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2014年6月上旬号

読む、映画:「ブルージャスミン」

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「ブルージャスミン」

2014年5月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ブルージャスミン」

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「ブルージャスミン」とウディ・アレンが 愛した/描いた 女たち:考察 アレンが描いた女たち

「ブルージャスミン」とウディ・アレンが 愛した/描いた 女たち:コラム それでも恋するウディ・アレン

読む、映画:「ブルージャスミン」

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2014年5月上旬号

読む、映画:「ブルージャスミン」

2019/03/17

2019/03/19

70点

VOD/GyaO! 


アレンの欲望という名の電車

ネタバレ

本作品は、NYの上流社会でセレブ生活をしていたヒロインが夫の破産と自殺により家族と経済的なバックボーンを失い、LAで庶民的な生活をしている妹のところへ転がり込むという設定で、南部の上流家庭から夫の死に伴い、労働階級の夫を持つ妹の住むニューオリンズの下町に転がり込むという設定で酷似している。またヒロインは過去の優雅な生活が忘れられず、世話になりながら妹の生活をさげすみ、廻りの人間と軋轢を生みながらも、自らの価値観を貫く態度だ。それでも妹は姉に対する同情と親愛の態度で接する。
ただ本作と欲望という名の電車の置かれた時代背景は大きく異なる。本作の現代においては、努力と忍耐があれば自立していけるだけの女性の経済的なバックボーンがある。それでもヒロインは、完璧なセレブ生活を手に入れたがため、再びハイソな生活を手に入れようとするために(それは男性依存でもある)過去に関して嘘をつき、自助努力を放棄してしまう。結局嘘はばれ、セレブな生活を再び得ることはかなわない。この展開も欲望という名の電車と似ている。ただエンデイングで、夫の破滅につながるトリガーを引いたのが、夫の浮気と捨てられることに対する絶望と悔しさから我を忘れたヒロインのFBIに対する夫の犯罪の告発で、ヒロインの心情を解釈するに当たり面白い問題を提起する。夫は離婚するにあたり、ヒロインにそれ相応の財産分与することを約束している。でもヒロインは、慰謝料を吹っ掛けるような計算するのではなく、女として若い女に夫をとられることの屈辱に対する復讐を選ぶのだ。ここで夫が無一文になり、若い女との関係がつぶれ、自分に夫が戻ってくると解釈する見方もある。それだけヒロインは夫を愛していたのだと。この見方もヒロインの見込みが甘いので別な悲劇を招くもので面白いが、むしろヒロインの強固なプライドとハイソな生活を望む虚栄心がヒロインの人生そのもので、それがゆえに破滅していく悲劇をコメデイの範疇で描いているアレン監督の力量を感じるのだった。
ちなみにヒロイン役のKブランシェットと欲望という名の電車のヒロイン役を演じたビビアンリーはともにアカデミー女優賞を獲得しているのは興味深い。

2019/02/25

2019/02/25

70点

VOD/GyaO! 
字幕


富を失った女性

結末はなんだか予想通りだったが、なかなかありえそうな話。
主人公はなんだかんだ言って強い人な気がする。いろいろあった後でも気持ちを切り替えようと必死で頑張っていた印象。
立ち振る舞いはエレガントなままなのは不幸中の幸いというか、元セレブならではの技。
映画は大事なところで終わってしまったが彼女の今後が気になる。きっと彼女なら強く生きていくことができただろう。
妹もなんだかんだ姉を罵りながらも信頼している部分に、兄弟姉妹の存在は偉大だなと思った。

2019/02/24

2019/02/24

83点

VOD/GyaO! 
字幕


人智を超えた凄まじい演技力

ウディ・アレン版『西鶴一代女』という印象を受けました。

本作はケイト・ブランシェットの人智を超えた凄絶な演技力と、暗擔たるお話をブラック・コメディに仕上げたウディ・アレンの手腕に尽きると思います。

それ以上、書き記すことが私には浮かびません。流石の仕上がりです。

2019/01/30

2019/01/31

70点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


やはり見所はジャスミン演じるケイト・ブランシェット

贅沢三昧のセレブな生活から一転して夫が詐欺罪で逮捕され、お金の無い生活へ落ちていくジャスミン。セレブな過去、そしてうつ病を抱え所構わず独り言をつぶやく現在を絶妙な展開で描いている。
やはり見所はジャスミン演じるケイト・ブランシェットの抜群な演技力だろう。セレブな女性像からうつ病を抱えながらもアルバイトや義理の妹と過ごす女性像など幅の広い演技ぶりには拍手を送りたい。
過去と現在が交差しながら進んでいくが、エンディングに向かうにつれてジャスミン、そして家族の全体像が見えてくる。

2014/05/11

2018/11/13

75点

映画館/群馬県/MOVIX伊勢崎 
字幕


Blue Moon に魅せられて…

ケイト・ブランシェットさんから感じるイメージは高貴だったり貞淑だったり。
淑女、高貴な女性のイメージを持っていましたが…

そうか、そう来たか!

きっと今までの出演作品ですら、この作品への伏線にしたのか…

そう思えるくらい、ヒドイ女に成り下がってました(苦笑)
冒頭から『さもありなん』
物語が進むにつれて、少しくらい擁護、弁護、共感でも出来るなら…と思いましたが
一切なし!
妥協なき堕落ぶり
妥協なきダメ女
妥協なき狂いぶり

『私は女優よ!』(←どこかのオネエダンサーじゃないです)

ケイト・ブランシェットさん入魂の1本。
見終えた時には、もはや高貴なイメージのカケラすら脳裏に残らない(苦笑)
どこまでも裕福でなきゃいけない
裕福でなきゃ生活できない
金、カネ、かね………
言葉の端ハシに出てくる妙なプライド。
自分を庶民という立ち位置に置きたくないという思いが、これでもかと溢れてきて
救いようがない、助ける気になれない、どこかで彷徨い続けてて欲しい、私の前には現れないでと願いたくなる負の思いを見る側に抱かせるに充分な時間だったと思います。

不快で、不愉快で、でもそんな彼女をちょっと笑えてしまう。

♪♪♪
昔々のその昔・・・それはまだ心から笑うことを知らなかった頃のこと
僕は、月の光なんて大っ嫌いだった

詩人たちは闇夜の美しさを歌に詠むけれど、僕の心には何も響かず
ただ、ぼんやりと退屈そうに光るお月さんと同じように思えたんだ

一緒に寄り添う人もなく、夜10時にはベッドに入っていた
この世の男性の中で最も惨めな僕にとって
人生は、なんともほろ苦いものだった


昔々のその昔・・・僕の心臓は何も感じない
ただの「臓器」に過ぎなかった

自分の人生に、何の生きがいも見出せなかった
でも今、僕には君がいる!!
あの大財閥のジョン・モルガンのような大金持ちに、僕はきっとなってみせるさ!!

それこそ昔は、お日様さえもうとましく思いながら
朝の7時に起きていたけれど、今ではそんなことまるで嘘だったかのように

人生の何もかも全てが上手くいくような
そんな、とっても晴れやかな気分で朝を迎えるんだ

ブルー・ムーン!!

夜空から、あなたには見られてしまっていた
心に夢もなく
生涯をかけて愛する人もなく
ただ一人、立ちすくむ僕の姿を・・・

ブルー・ムーン!!

でもあなたは知っていた
私が何のためにそこに立っていたのかを
そしてあなたは聞いてくれた
私の切なる願いを
「誰か、心から愛せる人にめぐり会いたい」
という、心の声を・・・

すると、突然!!僕の目の前に現れたんだ
この腕でしっかりと抱き、永遠に放したくない!
と思う、ただ一人の人と
そして、確かに聞いたんだ
「どうか、私を愛してください」
と、誰かが僕の耳元でささやく声を

その時、空を見上げると
まるで僕らを祝福するかのように
お月様が金色に輝いていたんだ

ブルー・ムーン!!

もう、あの頃の僕とは違うんだ!!
心に夢もなく、生涯をかけて愛する人もなく
ただポツンと人待ち顔して立ちすくんでいた
あの頃の僕ではないんだ・・・
♪♪♪

『Blue Moon』の歌詞が虚しく響きます。
きっと彼女はただ幸せになりたかったんだろう………と。

2018/09/01

2018/09/03

-点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕

大富豪の暮らしを堪能していたジャスミンだったが、実業家の夫が詐欺罪で逮捕されて以来、その生活は一般する。今まで見向きもしなかった妹のところに転がり込むと、ハイソな生活にカムバックするためにインテリアコーディネーターになるためのネット講習を受けるためのパソコン講座に通うことにする。とかく責任回避をする癖があるため、決して自分の非を認めようとしないが、夫の浮気や不正に目をつぶっていたのも彼女だし、浮気が本気になった夫に別れを告げられて、腹立ちまぎれにFBIに夫の不正を通報したのも彼女。PC教室の友人に誘われたパーティで知り合った外交官とうまくいきそうになるが、結局、虎の子の財産を奪われたかつての義弟に隠していた経歴をばらされておじゃんに。何もかも失ったジャスミンは、ひとり街をさまようのだった。
ケイト・ブランシェットの汚れ演技が凄い。例えば、強い女とか悪い女、残酷な女などを演じること、狂気を纏うことはある程度のレベルの役者であればそれほど難しくないと思う。しかし、本作のジャスミンのようにだらしない女を演じるのは、かなり難しいのではないか。なりふり構わずのダメ女ぶりには、ほとほと感心させられた。ひとつ意外だったのが、外交官役のピーター・サースガード。彼が出てきた段階で、間違いなく結婚詐欺師だと思ったのだが、そういう結末にはならなかった。きっと、ウディ・アレンのプランにはあったと思うのだが、ケイト・ブランシェットの演技がその必要性を奪ってしまったのではないかと感じている。