アナと雪の女王

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アナと雪の女王

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レビューの数

292

平均評点

77.3(2414人)

観たひと

3788

観たいひと

101

(C)2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / ファンタジー
製作国 アメリカ
製作年 2013
公開年月日 2014/3/14
上映時間 102分
製作会社 Walt Disney Animation Studios=Walt Disney Pictures
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット D-Cinema(3D)
メディアタイプ フィルム/ビデオ(3D)
音声 ドルビーSRD/DTS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アンデルセン童話『雪の女王』に着想を得たディズニー・アニメーション。雪の女王になった姉と氷の国になってしまった王国を救うために、妹のプリンセスが冒険の旅に出る。監督は「ターザン」のクリス・バックと「シュガー・ラッシュ」の脚本家ジェニファー・リー。声の出演は「寝取られ男のラブ♂バカンス」のクリステン・ベル。2D/3D同時上映。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

姉のエルサ(声:イディナ・メンゼル)と妹のアナ(声:クリステン・ベル)は、王家の美しい姉妹。しかし、触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つエルサは、自分の意志に反して真夏の王国を冬に変えてしまう。“雪の女王”となり、行方を絶った姉と王国を救うため、山男クリストフ(声:ジョナサン・グロフ)とその相棒のトナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま”のオラフ(声:ジョシュ・ギャッド)と共に雪山の奥深くへ旅に出るアナ。彼女の想いは、姉の凍った心を溶かし、世界を救うことができるのか?引き裂かれた姉妹の運命は?すべての鍵を握るのは“真実の愛”……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2015年3月下旬映画業界決算特別号

2014年映画業界総決算 第3部 業界決算ワイド特集 映画界はめまぐるしく動いている:「アナと雪の女王」ヒットの秘密

2014年4月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「アナと雪の女王」

2014年3月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「アナと雪の女王」

【巻頭特集】ディズニー、永遠の生命(アニメーション):伝説の現在形 「アナと雪の女王」プロダクション・ノートより

2022/06/25

2022/06/25

60点

その他/図書館DVD 
吹替


ありのまま申すと

大ブームを起こした本作は、町のいたるところ主題歌がかかっており、作品を観ていない私でもタイトルぐらいは知っているメジャー作品だ。しかし、未だにそれが続いているのでいい加減うんざりしているところもある。
たしかに、ディズニー商業映画の王道の作りがほどこされていて、これは大人から子供までウケる作りになっている。特に、ディズニーお得意の塞ぎ込みからの脱却、家族愛といったテーマがふんだんと盛り込まれている。しかし、定番の鉄板ネタ、既にお約束的な展開に少し飽きている自分にとっては、物足りない。むしろ、なぜここまで大ヒットになったのかすらもよくわからないぐらいである。「いつものディズニーじゃないか?」という気持ちがぬぐえない。

2022/01/12

2022/01/12

-点

テレビ/無料放送/中京テレビ 
吹替


ポリコレ配慮の頼らない女たち

かなり舐めて見始めたが、なんのキャラ造形も良かったし、構図の巧さも見事でした、総合的なレベルはかなり高い。
悪者は作らないとお子様に受けないから、こういう話しなんだろな。
クリストフとの関係はもっと曖昧な終わり方のほうが粋では?

2021/12/27

2021/12/27

77点

その他/録画日本テレビ 
吹替


追悼

 神田沙也加の追悼として吹替版を観た。  

 何と言っても、“Let it go”が凄かったし、松たか子の歌が素晴らしかったけれども、神田沙也加もなかなか良かった、歌唱力が凄いと思った。なぜ、彼女は亡くなってしまったのだろうか。何とも惜しいことだと思う。ご冥福をお祈りいたします。

 観るのが初めてではないが、なかなか良かった。真実の愛が、姉妹愛というか同性愛的なもの、というのが、現代的だと思った。アナの唐突な求愛とか、ハンスの悪くなり過ぎも唐突だけれども、兄弟愛を実感するようなものだった。そして、それ以上に、主題歌の良さが際立っていたと思う。

2021/11/19

60点

映画館/新潟県/イオンシネマ新潟西 
吹替


【スティグマ】

自らを投げ抛ち 全力で他者を想う ― 其が結果として自身を救う事となる ― 姉:エルサと妹:アナの鏡像関係。

であるならば、氷を隔て見つめ合う二人の“透過/鏡写”表現が 是非欲しかったところだが―。

他者との関係性の冷え込み。人々との距離化。痛切な孤独と 相反し高まる孤高の精神性の歓び。
各場面共に一応 心象/概況の顕現化は見えるものの、それらが然程心に響かないのは 前述の氷の扱いに代表される詰めの甘さに依るものか、其れとも歌曲の主張に押し負けたか。

閉ざされた後に また開け放たれる門扉/扉。それら表現も悉く脆弱である。



姉に依り創傷〈スティグマ〉を負う妹。無論そのスティグマは姉の心にも同様に刻まれている筈だ。
彼女達は自らに刻まれたスティグマと向き合う事で成長する。

惜しむらくは、そのスティグマを観客の心にも深く刻むべきであった筈だが、果たして本作は 観客を決然と突き放しただろうか。“迎合主義”にしか見えんが。


『ありのまま〃』―自己屹立をせんと自らを縛る種々様々な手枷/しがらみを打ち壊そうとするエルサだが、彼女を本当に縛りつけているのは『ディズニー映画』とゆう“枠組み”である皮肉。
彼女が最後に見せる ある意味“迎合主義”的落とし所は果たして意識的な反面教師か、それとも無知盲目無自覚な順応主義者か。


主題的に何一つ解決と成っていないにも拘わらず、其れを良しとしているのが“枠組みの振り払い難い呪縛”を物語っている。




〈追記〉

その事には製作陣も十分自覚的であった様で、続編では一転 完全にディズニー映画の枠組みを打ち破っている。




《劇場観賞》

2021/11/14

2021/11/14

80点

テレビ/無料放送/日本テレビ 
字幕


素晴らしい映像と思いました。

大ヒットミュージカルアニメ。まとめて2作放送なので、遅まきながら鑑賞です。改めて、最近のテレビの画質は素晴らしいですね。二か国語放送字幕付きなので、どちらでも見られるのもいいところです。内容は、ハリウッドのミュージカルの伝統を受け継ぎ、やはりアメリカのメジャーな映画だなという印象。そのまま、昔ながらの雰囲気でした。アニメ故単純化されて、古いシンプルなミュージカルでも見ている感じです。今年は、ミュージカル映画もたくさん公開されていますが、実写だといろいろな表情なり加わって複雑になるので、よりシンプルさを感じます。

映像は素晴らしく、最後の青い彫像になるところも凄くきれいで感動的です。これは素晴らしい。どうやって戻すのだろう?続編かなと一瞬心配したのですが、本当の愛で戻されたのですね。よろしいのではないでしょうか。世の中、他者への愛を感じていくことが、生きていく唯一の救いであると思う、今日この頃なのでした。見ていて楽しいのは、時間を費やすだけに重要なことの一つ。人生のひと時の時間を満たしてくれる作品でした。

2014/04/27

2021/11/11

70点

映画館 
吹替


老若男女、万人向けのミュージカルアニメ

 多くの作品を世界に送り出しているウォルト・ディズニーアニメーションスタジオですが、粗製乱造とは言わないまでも、その完成度にはいくらムラがあるようです。そんな中、第53作目に当たる本作は、かなり出来の良いほうの一作と言えます。お話のモチーフはアンデルセンの「雪の女王」だそうですが、原作とはかなり内容が違っており、私はむしろ「シザー・ハンズ」と「ナルニア国物語」を連想しました。

 今回、物語の主人公は二人のお姫様です。ディズニーアニメとしては初めてのWヒロインということでも話題になっています。姉のエルサと妹のアナは幼い頃、仲の良い姉妹でしたが、エルサには雪や氷を自由に操れる不思議な力がありました。ある時、その力のせいでエルサはアナに怪我をさせてしまい、心配した両親は二人を引き離して育てることにしました。日増しにエルサの力は強大になってゆき、とうとう触れるもの全てを凍らせてしまうようになります。自分でも制御のきかない魔力を恐れて、エルサ自身も部屋に閉じこもってしまいます。

 長い間封印していたエルサの魔力ですが、彼女の成人の儀式の時に思わぬアクシデントが起き、彼女の正体が民衆の前に晒されてしまいます。解き放たれたエルサの魔力は、夏だった王国を一面冬に変えてしまい、悲観した彼女は雪山奥深くへと姿を消してしまうのでした。

 最近のアメリカ製のアニメはほとんど全てがオールCGとなりました。その色使いは綺麗には綺麗なのですが、全体的にパステルカラーが基調で、日本のアニメーションを見慣れている目から見ると、いわゆる濁った陰の色があまりない為に、何となく絵葉書的なわざとらしさが気になっていたのですが、今回はほとんどのシーンが白を基調とした雪景色だったので、シンプルな美しさを堪能できました。

 登場するキャラクターについては、その表情や身振り手振りがいかにもアメリカ人そのものでして、まぁ、生きた人間をトレースしたようにリアルなのはCGアニメの宿命なのかも知れません。ただ、ドングリまなこで子供っぽく、優雅さとは無縁な顔の造形はどうしても好きになれません。大昔のシンデレラやオーロラ姫とまでは言いませんが、せめて「美女と野獣」のベルレベルに留めて欲しいと思いました。

 物語的には前向きで元気いっぱいなヒロイン大活躍という、いかにも現代風な展開は今更珍しくもないのですが、今回はもう一つ、白馬の王子様の出番がないところがミソと言えばミソかも知れず、ヒロインが土壇場でキビしい二者択一を迫られるところも印象に残りました。愛が世界を救うというテーマはそのまま、その愛の種類が色恋沙汰ではなく信頼であるところが、本作ならではの新しい視点と言えるでしょう。また、何でも凍らせてしまう孤独な女王というキャラクターは、昔であれば特に意味も持たなかったかも知れませんが、今の時代では女性の多様な生き方の一つのタイプとして、若い女性に大いに受け入れられているようです。

 歌について言えば、私は日本語吹き替え版で見たのですが、演じた神田沙也加、松たか子ご両人は文句のつけようがない出来栄えで、音楽も大変美しく印象に残るものでした。アテレコは、英語と日本語の違いがあるはずなのに、歌詞と人物の口の動きがぴったりハマっているところに驚かされました。

(2014/4/27 記)