いつか白馬に乗った王子様が迎えに来てくれるなんていう女の子というか成人女性も夢見るこの形はディズニーアニメが形成したものではないかと思う。
そのディズニーアニメが今回は待つお姫様じゃなくて自ら行動するという今までヒロイン像を壊したのはもう時代の変化だろう。そんな新しいヒロイン像だがウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで『雪の女王』を映画化しようという試みは1930年代から存在した。1990年代後半にも雪の女王を映画化する企画が再び立ち上がったが、2002年に廃案となった。
原作はいざ知らず、30年代に映像化であれば従来の「白雪姫」や「シンデレラ」みたいに待つヒロインになったのではないだろうか。
そしてヒロインに幸福をもたらす迎えに来た王子の役割を果たすはずハンス王子がさにあらず。アナが雪山で出会うクリストフと好い仲になる。おいおい、ちょっと待て!アナとハンスとクリストフの三角関係か、いくら現代に合わせるったってアナが浮気するお話がファミリー映画か?いつもは王子様が迎えに来てメデタシ、メデタシのところ、庶民のクリストフと結ばれてメデタシとひねりなのかいな?
・・・と思っていたら実はハンス王子は狡猾な悪役であった。彼は実はアナの姉エルザを狙っていたのであり、彼女と結婚してアレンデールの王位を取る計画でアナに近づいたのだった。
これはファミリー映画としてはこの王子をそんなキャラで描いたら刺激が強すぎるという批判もあったようだ。
しかし自分はこのディズニー・アニメにおいて待っているヒロイン、迎えに来る王子というパターンを葬り去り、21世紀におけるディズニーアニメのありかたを示したものだと思う。
この意外さはお子様衆には刺激が強いかも。でも汚れ切った大人である私はいいねえ、と思うのさ。イケメンの金持ちの若い男なんてふん、と思うのさ。