ハロウィン(1978)

はろうぃん|Halloween|----

ハロウィン(1978)

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レビューの数

26

平均評点

69.0(202人)

観たひと

323

観たいひと

23

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ホラー
製作国 アメリカ
製作年 1978
公開年月日 1979/8/18
上映時間 0分
製作会社 カントリー&カンパニー・オブ・オリジン&イヤー・オブ・プロ作品
配給 ジョイパックフィルム
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

イリノイ州の小さな町を舞台に、ある殺人事件を発端に起こる怪奇な事件を描く恐怖映画。製作総指揮はアーウィン・ヤブランス、製作はデブラ・ヒル、監督・音楽はジョン・カーペンター、脚本はジョン・カーペンターとデブラ・ヒル、撮影はレイ・ステラが各々担当。出演はドナルド・プレザンス、ジャミー・リー・カーティス、ナンシー・ルーミス、P・J・ソーレス、チャールズ・サイファース、カイル・リチャーズ、ブライアン・アンドリュース、ジョン・マイケル・グレアム、トニー・モラン、ウィル・サンディン、サンディ・ジョンソンなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1963年のイリノイ州。10月31日は子供たちの祭りの日。6歳のマイケル(ウィル・サンディン)は、両親が外出している時、姉がボーイフレンドを自分の部屋へ連れていくのをじっとみていた。そして、男が出ていった後、上半身裸の姉を、肉切り包丁で襲った。それはハロウィンと呼ばれる夜であった。1978年、ハロウィンの前夜。雨の中を、医者のルーミス(ドナルド・プレザンス)の車が疾走していた。彼はマイケルの担当医であるためにマイケルを精神病院から裁判所へ移送するために使わされたのだが、ルーミスには、マイケルが精神異常という理由で無罪になることがわかっていた。ルーミスが病院に着いた時、しかし、マイケルは素早く柵を越え、闇の中へと消えていった。マイケルは逃亡したのだ。ルーミスは、マイケルを殺す決意をした。マイケルは精神異常なのではなくて、悪霊の化身でハロウィンの夜に現れる伝説のブギーマンなのだと、ルーミスは断定していたのだ。ハドンフィールドのマイケルの生家マイヤー家は、風雨にさらされ、今や肝試しの場となっていた。ハロウィンの日、ルーミスの知人で警官であるブラケット(チャールズ・サイファース)と共にマイヤー家を訪れたルーミスは、犬が絞め殺されているのを発見し、マイケルが15年前の悪夢を再現する為にこの地に戻ったのを確信した。ブラケットの娘アニー(ナンシー・ルーミス)が同級生のローリー(ジャミー・リー・カーティス)に子守を頼み、ボーイフレンドを迎えに行こうと車に乗った時、背後からデスマスクをつけたマイケルに襲われて絶命した。アニーが子守を頼まれていた子供の家では、そこをホテル代わりにしようと考えたアニーの友達リンダ(P・J・ソーレス)と、ボーイフレンドのボブ(ジョン・マイケル・グレアム)が、誰もいないのを幸いにベッドインしていた。ボブは台所ヘビールを取りに行った時、肉切り包丁で突き刺され、部屋でボブを待っていたリンダが、電話コードを巻きつけられて殺された。その頃、何となく胸騒ぎを感じたローリーは、預かった子供たちを寝かせて、リンダ達のいる筈の家に向かった。家の中に入ったローリーは、その様子を見て愕然とした。アニーはベッドの上で目をむき、ボブの死体がブランコのように揺れ、そしてリンダも…。涙を流し、夢遊病者のように階段に向かうローリーをデスマスクのマイケルが包丁で襲った。必死に自分の家に逃げた彼女は、電話で助けを求めようとするが、コードは切られていた。イスの下の袋にあった編み棒を握りしめたローリーは、包丁で襲われた時、咄嗟に、編み棒をマイケルの首に刺した。2階に上り、子供たちを抱きしめている時、倒れたはずのマイケルが再び襲ってきた。ローリーは、マイケルから包丁を奪い取ってマイケルの心臓に突き刺した。そのころ、通りかかったルーミスが、拳銃をもって家にかけつけて来た。呼吸が停止したはずのマイケルが、朦朧としているローリーの首を絞めようとしているところをルーミスが撃った。2階から地上に叩きつけられたマイケル。しかし、死体は消えた。まるで来年のハロウィンに又、ブギーマンが現われることを暗示するかのように…。

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2024/04/21

2024/04/21

70点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 
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ジョン・カーペンター版

超久しぶりに観たジョン・カーペンター版。
ブギーマンの原点。
前はだいぶ怖い感じがした記憶だったが、今回はさほどでもなかった。

ある殺人事件から15年後、その犯人が施設から脱走して、町に戻る。それがハロウィンの日。近所でも仮装した人たちがいるので、ブギーマンも違和感ないあたり、なかなか良くできた設定だと感心した。
そしてハロウィンの夜、次々と殺人が繰り返されて……というドラマ。

全体的に画面が暗い。これは怖さを狙って暗くしたのかも知れないが、真っ暗で何にも見えないような状況は怖さよりも「?」が先に来る。

劇中、ハワード・ホークス監督の『遊星よりの物体X』をテレビで観る場面があるが、このあたりはさすがジョン・カーペンター監督である。

なかなか面白かった。

2024/02/12

2024/02/12

-点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


☆☆

2024/01/17

2024/01/17

-点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 
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ホラー映画の必修科目

年甲斐もなくホラー映画にハマって3年程度。
新米ホラーファンが「ホラー映画の必修科目」としてようやく鑑賞した。

45年も昔の作品ということもあり、正直(現代のホラー作品と比較すると)弱い。コストもかかってないから、直接的な描写を避けて迫力もない。

ただ、あくまでスプラッター映画の古典、金字塔、「スプラッターの源氏物語」として鑑賞すると、とても興味深かった。

資料的価値、ホラーファン同士の共通言語として、必ず観ておくべき作品。

2023/10/27

2023/10/27

70点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


ブギーマンシリーズの原点

精神異常の殺人鬼マイケルは6歳の時姉を刺し殺したが、それ以来精神病院暮らしだった。
ある日彼は脱走し、主治医のルーミス(ドナルド・プレザンス)は危険と判断し、彼の故郷に追いかけていく。
ハロウィンの夜、そこでは仲の良い3人が殺され、もう一人残ったローリー(ジャミー・リー・カーティス)も風前の灯であった。
精神異常で、善悪が分からない殺人鬼なんて現実にいたらとても恐ろしいだろうな。それに近い男達が時々世間を騒がせているが。
それにしてもマイケルは死なない。首を刺されても、目を刺されても、ピストルで撃たれても死なない。これも恐ろしい。本当に悪魔の化身ブギーマンではなかろうか。(ブギーマンについてはウィキペディアに解説がある)
死んだはずのマイケルが消えてしまったのは続きを暗示しての事だろう。リメイク版のハロウィン(2018年版)を先に見ているので、あまりショックは受けなかったが、リメイク版の方がどぎつかった記憶がある。

2023/02/02

2023/02/02

60点

購入/VHS 
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米国田舎町の都市伝説のはじまり

1963年の米国イリノイ州の田舎町ハドンフィールド。
10月31日のハロウィンの夜、惨劇が起こる。
女子ハイスクール生とそのボーイフレンドが、両親不在の家で刃物によって惨殺されたのだ。
犯人は女学生の弟、6歳のマイケルだった。
それから15年、精神病院に収容されたマイケルは21歳を迎えたことから正式な裁判にかけられることとなった。
担当の精神科医ルーミス(ドナルド・プレザンス)が病院に向かうと、病院で騒動が持ち上がっていた。
マイケルが患者たちを逃がし、病院は混乱。
マイケル自身もルーミスが乗ってきた公用車を奪って逃走してしまう。
雨が降りしきるその日はハロウィンの前日だった・・・

といったところから始まる物語で、ここまでの描写は殺害犯の視点から描いたり、土砂降りの描写だったりとなかなかの雰囲気。

ですが、このあと、ヒロインのローリー(ジャミー・リー・カーティス)とそのお仲間ふたりが登場してからのハイスクール女子描写が散漫。
もうちょっと、どうにかならないのかしらん、思ってしまいます。
若い世代だと倍速視聴確定ですね。

さて、何だか理由は不明だか、ローリーの友だちに狙いを定めたマイケルは件の白マスクを被って、ボーイフレンドと懇ろに・・・と目論む彼女を殺害。
ローリーは事件現場の向かいの家でベビーシッター。
子守りの子どもが「ブギーマンだ」と騒いでも、テレビでRKOの恐怖映画を観ている影響で幻でも見たんでしょ、と高をくくっていたら・・・

という展開。

この後半は、不気味でかつスリリングな演出なのだけれど、クロスカットで描かれるルーミスと保安官のコンビの描写が緩く、サスペンス情勢を阻害していたり、また、ローリーもクローゼットの中に逃げ込むのかしらんと定石行動をとるので、演出効果を阻害したり。

本作では、白マスクのマイケルはまだ生身の人間という設定なので、銃弾を撃ち込まれて階上から墜落したマイケルの姿が忽然と消えているあたりで慄然とする仕掛けですね。
このパターンは後年、何度も別の映画で使われることとなります。

マイケルの姿が消えたショットでエンドクレジット、と記憶していたのですが、その後、閑静な住宅街の様子が積み重ねて写され、「あの犯人は生きているかもしれない・・・」という都市伝説へとつながるわけですね。

2022/04/18

2022/04/25

80点

レンタル 
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カーペンターズ兄妹に負けないミュージシャン。

ネタバレ

カーペンター監督のデビューは1974年のSF映画「ダーク・スター」、二作目が銃撃アクションの「要塞
警察」、そして三作目の「ハロウィン」で大ヒットを飛ばした。ジャンルで言うとホラー映画なのだが、
現在のようなVFXを駆使した残虐シーンはない。アナログなショックシーンが中心だが、血みどろ、
という訳でもない。サスペンス感をたっぷりにサイコキラーを描いた。

オープニングは当時6歳のマイケル・マイヤーズが、確たる理由もなく包丁で姉のジュディスをめった
刺しにする。映像は白塗りのハロウィンマスクをしているせいか、双眼鏡のような視界のカメラで長回
しされる。低予算作品なので、音楽もカーペンター監督が担当している。バンド活動をしていたのだろうか、
ピアノとシンセサイザーをリズミカルかつ不気味に鳴らす。これが想定以上の効果を生んだ。サスペンス
演出と底冷えのする音楽、鮮やかな二刀流。

マイケルはかなりの異常性格だ。作品のメインキャラクターだけにサイコキラーでいくのか、モンスター
でいくのか、大きな分岐点になる。監督は、幽霊の出そうなゴシック建築ではなく、ごく普通のアメリカ
の住宅地を舞台とした。ハロウィンに興じる子供たちが怯えるブギーマン伝説の延長にマイケルの
性格を設定した。鍵を握ったのがサム・ルーミス医師(ドナルド・プレザンス)だ。6歳児の殺人事件を
扱った精神科医で、理性や善悪の判断のつかない危険な存在とした(Wiki)。比較できないサイコキラー
と観客を結ぶキーマンがルーミス医師となった。彼が恐怖の保証人。
ゾンビとかエイリアンとかの異界からの侵入者ではなく、日常からドロップアウトしたサイコキラーだ。

姉の墓石を盗み出し、新たな殺人現場の墓標とする。何も語らないだけに、このエモーショナルな
行動は彼のダークな精神活動の反映で、不気味そのもの。
カーペンター監督が創造したマイケル・マイヤーズは、数多くの続編と類似作品を生んだ。ハリウッドは
原油も金も産出しないが、キャラクターというコスパ最高の財産を生む。
記念すべき第一作を楽しみましょう。