建築学概論

けんちくがくがいろん|건축학개론|Architecture 101

建築学概論

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レビューの数

70

平均評点

74.2(339人)

観たひと

478

観たいひと

37

(C)2012 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス
製作国 韓国
製作年 2012
公開年月日 2013/5/18
上映時間 117分
製作会社 Myung Films
配給 アットエンタテインメント(提供 ショウゲート=アット エンタテインメント)
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演オム・テウン Seung-min
ハン・ガイン Seo-Yeon
スジ Seo-Yeon
イ・ジェフン Seung-min
チョ・ジョンソク Nabddeuckyi

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

15年の時を隔てて甦る初恋の記憶を切なく描き、韓国で大ヒットを記録したラブストーリー。監督は、「不信地獄」のイ・ヨンジュ。出演は、「人喰猪、公民館襲撃す!」のオム・テウン、「マルチュク青春通り」のハン・ガイン。2012年青龍映画賞新人男優賞、百想芸術大賞新人女優賞、韓国映画評論家協会賞音楽賞受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

建築学科に通う大学1年のスンミン(イ・ジェフン)は、建築学概論の授業で出会った音楽科の女子学生ソヨン(スジ)に一目ぼれする。しかし恋に奥手なスンミンはなかなか告白できず、小さな誤解からソヨンと疎遠になってしまう。それから15年後、スンミン(オム・テウン)は建築士となっていた。ある日、彼の前にソヨン(ハン・ガイン)が突然現れ、家を建ててほしいと頼んでくる。家を建てている間に、次第にソヨンの素性が明らかになっていき、思い出とともに新たな温かい感情が芽生えてくる。しかし、スンミンには婚約者がいた……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年6月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「建築学概論」

2013年5月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「建築学概論」

「建築学概論」:インタビュー イ・ヨンジュ(監督・脚本)

2023/06/30

2023/07/01

40点

テレビ/無料放送 
吹替


石と草と

チェジュに家を建てる.泥が見える.
建築事務所にはコンクリートブロックが積まれ,その上に建築模型が載っている.デザインに凝ってしまう建築士のスンミン(オム・テウン)がそこにいる.ソヨン(ハン・ガイン)が彼の元へ訪れると,瞬時にして過去に遡る.近い過去とはいえ,そこには懐かしいような街と文物が見えている.ポケベル,フィルムカメラ,ポータブルCDプレイヤーなど,今から見れば旧式となってしまったパソコンでも自慢げに操っているスンミン(イ・ジェフン)の先輩も見えている.HD容量もギガ程度で学生は無限を感じ,ヘアスプレーが怪しげな光を頭髪に与えてもいる.「建築学概論」という授業で,スンミンとソヨン(スジ)は出会う.その授業を通じて,二人は淡い恋仲に陥るだけでなく,ソウルを発見する.ソウルの街には坂があり,木が立ち,路地があり,素敵な家がある.中心から離れた「遠いところ」にも街がある.住みたいところに行ってみようとソウルの中を旅することもある.ましてや淡い仲にある二人のことであるから,街の風景は二人にとってこれまでと違ったどこかになりつつある.ソヨンはお気に入りの空家に立ち入り,その場を愛でようとしている.
今はもう市場の再開発の問題がある.スンミンの母はその問題を食らおうとしている.ソヨンの父も病院にいて,ソヨンはかつてチェジュで尊ばれたピアノはもう弾かないという.「こんな人生糞食らえ」ともソヨンは言う.アナウンサーを目指し,金持ちと結婚するという夢を見ていたソヨンは,夢を叶えたり,叶えなかったりする.11月11日の誕生日にはわかめスープを飲んでいる.思い入れのあるチェジュの家は,スンミンの設計によって新たなデザインを与えられ,海縁で新たに息づこうとしている.屋根の上にも草が生えている.石が積まれている.大きなピアノ部屋がこの家に組み込まれようとする.少しだけ,現地の土俗的な流転へとソヨンが巻き込まれていく予感がある.

2023/06/04

2023/06/04

70点

テレビ/無料放送/その他 
吹替


王道のラブコメとでも言うべきか。ここ数年の邦画の青春物は本作を参考にしているのかもしれない。壁ドンなどは本作からのパクリ?
もっとも本作は「みんなのいえ」にインスパイアされたと思われるので、良い意味での日韓協力。実際の日韓関係もこのようにうまく相互乗り入れ出来ればよいのだが。
ラスト、主人公達が一緒にならず別々の道を歩んでいくところがまた余情があって素晴らしい。日本なら絶対にあの二人は最後一緒にするだろう(笑)。

2023/04/26

2023/05/21

70点

テレビ/無料放送/その他 
吹替


初心な男女の10年後も・・

邦題からは読み取れない恋愛ドラマでした。しかし実らぬ恋でしたが、決して嫌味な跡を残さない正当な愛のドラマ。
大学一年の授業「建築学概論」で知り逢った二人スンミン(イ・ジェフン)とソヨン(スジ)。二人とも初心でお互いが好きなことを中々告白できない。特に男のスンミンが見ていてイライラするほどダメ男。授業の打ち上げの日に酔っぱらったソヨンを家へ送った先輩とできてしまったと勘違いしたスンミンは、「初雪の舞う日に空き家で会おう」の約束をすっぽかし、これをきっかけで二人の関係は一度途絶える。
それから10年、スンミン(オム・テウン)は建築事務所で働いている。そこへ自宅の建築を依頼に来たソヨン(ハン・ガイン)。ソヨンは金持ちと結婚していたが、離婚したようだ。生まれ故郷の済州島(チェジュ)に家を作り、病の父親の最期を看取ろうとの考え。     やっと理想の家を建てる。普通の恋愛ドラマなら、二人が撚りを戻し再婚してここで暮らすと言うストーリーだがそうはならないのがこの映画としては良かった。
スンミンは職場の同僚の女性と結婚してアメリカへ飛ぶが、この二人はいつも喧嘩が絶えないようで、やがて離婚してソヨンと再婚すると言う脚本は如何でしょう。
家を建てる映画では、日本映画の「みんなのいえ」(2001)を思い出した。本映画の建築も中々凝っていた。特に広いリビングの蛇腹式のガラス窓には驚いた。開け放したワイドリビングから見る、チェジュ島の海岸の風景は最高。昨年言った、三浦半島の城ケ島海岸の風景と似ていた。名のある建築家さんの監修だったのでしょう。

2023/04/29

2023/05/02

70点

テレビ 


韓国の泣けるラブストーリーの定番だとしたら、彼女が実は病気で昔好きっだった人に理想の家を建ててもらって夢を叶えた後死んでしまうのかと思ったら、そうではなかった。ともあれ建てられた済州島の家がとても素敵で、後に観光地になったのもわかる。

2022/09/12

2022/09/12

79点

VOD/U-NEXT 
字幕


ド直球の青春恋愛映画

8年ぶりに鑑賞。
基本的には8年前の感想と同じ。
押さえるべき所をしっかり押さえた青春恋愛映画で。

若々しさや歯がゆさが詰まってて。
誰もが通る道を、観てるこっちがこっ恥ずかしくなるぐらいフレッシュに描いている。

ただ、それを踏まえた上で、回想の入れ方の不自然さとか、ご都合主義な展開が目につくようになって。

回想と現実のラインがたぶん10年ぐらいしか経っていない状態で、あの2人の変化や互いの認識とか、「??」とノイズになる点が幾つかあった。

2022/08/21

60点

選択しない 


今更、初恋の相手と会っても…

建築士のスンミンの職場に、ある女が訪れた。彼女の名はソヨン。スンミンの大学時代の初恋の相手である。
互いの年齢は30代半ばのようです。既に初恋の思い出はセピア色に染まっている年頃だと思います。これは個人的な見解です。社会に出て様々な女性と出会ってるわけだから、本作のように初恋の相手に特別な気持ちが薄らいでるのが普通だと思います。私の初恋は片想いだったから、良い思い出と思っても、特別な感情はない。
本作の場合は学生時代、相思相愛だったという設定。だから過去の恋愛に引き摺られてるようでした。

物語は再会後の二人と学生時代の二人の描写をシンクロさせて進みます。
過去のエピソードは初々しくて、好きな女性にアプローチする姿は結構共感できました。
しかし、もう婚約者がいるスンミンが思い入れを持つのは違和感があります。
これが「タイタニック」のように命がけで、ヒロインを守ってくれた人への想いなら理解は出来ます。そこには忘れられない衝撃と鮮明な記憶が感じ取れるからです。

本作の二人を見ると、自分の人生を振り返った時の重要なファクターに相手がなっていない。映画としてのドラマ性がないので物足りなく感じました。ラブコメのように軽い作品でもない。シリアス路線の作品なら、過去を回顧する上での理由が必要だと思います。

どちらかと言うと、スンミンと母親の下りや、ソヨンと父親の下りというサブストーリーの方が面白みがありました。
こちらの方に力を入れて描写した方が面白い作品になったと思いますよ。初恋の人の親孝行を手伝いたいなら、もう少し感情移入はできたでしょうね。
イマイチ乗り切れませんでした。