3階の見知らぬ男

さんかいのみしらぬおとこ|Stranger on the Third Floor|Stranger on the Third Floor

3階の見知らぬ男

レビューの数

5

平均評点

71.0(12人)

観たひと

15

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ
製作年 1940
公開年月日 未公開
上映時間 64分
製作会社
配給 ブロードウェイ
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ボリス・イングスター監督がドイツ表現主義風な演出を駆使して作り上げたフィルムノワール。新聞記者のマイケルは、殺人容疑で逮捕されたタクシー運転手の裁判で証言するが、有罪が確定してしまう。マイケルの婚約者は、真相を究明するよう説得し…。【スタッフ&キャスト】監督:ボリス・イングスター 出演:ピーター・ローレ/ジョン・マクガイア/マーガレット・タリチェット

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2021/05/16

2021/05/16

55点

購入 
字幕


ドイツ表現主義

2021年5月16日に鑑賞。DVDにて。1時間03分44秒。スタンダード・黒白。RKO RADIO PICTURES。

原作・脚本:フランク・パルトス、撮影:NICHOLAS MUSURACA。

出演は、ピーター・ローレ、ジョン・マッギー(マイケル・ウォード)、マーガレット・タリチェット(ジェーン)、チャールズ・ウォルドロン、エライシャ・クックJr、チャールズ・ハルトン、ETHEL GRIFFIES、クリフ・クラークほか。

ピーター・ローレがビリングの1番なので、ドイツ表現主義風な映画を追求しているのだろう。ピーター・ローレの出番は少ないが、巧いねえ。とらえどころのない不気味な雰囲気が素晴らしい。

マイケルが見る悪夢の造形はなかなかのもの。尖った摩天楼の下で号外新聞を読んで叫ぶジェーン(ここは魚眼レンズか?)→新聞が渦巻く→同僚の記者たちが新聞(ちょっと通常より一回り大きい)を読む「彼もついに第1面か(見出し[殺人者])→面会に来たジェーン→ハゲの弁護士の大笑い「皆やってないと言うよ」→渦巻→法廷→証言台のジェーン→眠っている陪審員たち→評決「有罪!」→ブリッグズが笑う→電気椅子へ→生きていたアルバート・マンが登場、叫ぶマイケル。この悪夢シーンが白眉だろう。

2020/03/07

2020/03/07

65点

購入/DVD 
字幕


64分の中編ミステリー。

ボリス・イングスター監督による、回想・冤罪・妄想・ミステリー。
📰・・・⚖️・・・👨‍⚖️・・・🏃‍♂️🚚・・・📰・・・⚖️・・・👨‍⚖️・・・🏃‍♂️🚚
新聞記者マイケル(ジョン・マクガイア)はある夜、殺人現場から逃げる容疑者を目撃した。マイケルの証言により、無実を訴える男は有罪となり、マイケルの心はざわつき証言を後悔した。それと同じくして、彼の身辺に怪しい男が現れるようになった・・・。

(「M」(1931)に劣らぬ、ピーター・ローレの怪演。)

2020/02/23

2020/02/27

65点

映画館/大阪府/シネヌーヴォ 


タクシー運転手はエリシャ・クック。

ネタバレ

<フィルム・ノワールの世界 vol.5>の上映作品。

事件の現場を目撃した主人公の証言により殺人の罪で有罪になったタクシー運転手。しかし恋人の言葉から自分の証言が正しかったのか不安に思っていたところ、白いスカーフをした怪しい男が主人公の近辺に現れて、主人公と犬猿の仲だった隣人が殺される。これではタクシー運転手の場合と同様に自分が犯人にされてしまうと怯えるが、スカーフの男は既に姿を隠していて…

主人公のモノローグがほぼ全編続き、あまり映画的とは言えない。表現的にも、主人公の周囲に出たり消えたりする白いスカーフの男の悪夢のような存在は、リアルとは程遠い。60分強の上映時間ということもあって、内容もシンプルではあるのだが、1940年作品であってフィルムノワールはここから始まったと考えると作品的な意義は大きい。

「M」のピーター・ローレが十八番とも言える不気味な殺人者を演じれば、「マルタの鷹」などのエリシャ・クック・Jrがこれまた得意の“不運な男”を演じていて、その職業は「ハメット」の時と同じくタクシー運転手。

2020/02/16

2020/02/16

60点

購入/DVD 
字幕


ピーター・ローレの存在感

サスペンス映画というには、あまりゾクゾクしない映画だった。
出番は少ないものの、やはりピータ・ローレは不気味な男を演じたら流石の存在感!
この映画に出演している主演女優マーガレット・タリチェットは初めて観た。調べてみたら、なんとウィリアム・ワイラー監督の2番目の奥様だった。晩年まで添い遂げたようだ。

ある新聞記者の男がカフェ店主の殺人現場にいた男をみかけて裁判で「その男を現場で見た。ただ殺人現場は見ていない」と証言するが、その男は死刑判決を受ける。状況証拠だけで死刑判決というテキトーな裁判。裁判所でも裁判長は「ウワの空」だったり、陪審員は居眠りしていたりと緊張感なし。こんないい加減な裁判していたら冤罪だらけになってしまう。
そうした状況で、その新聞記者の男は、2件目の殺人第一発見者となるが、殺された男は新聞記者が毛嫌いしていた人なので「自分が犯人にされてしまう!」と逃げようとするのだが……。

比較的短い映画(64分)なので、時間が空いた時に鑑賞できる作品で、そこそこ面白い。

2019/10/23

2019/10/23

75点

VOD/その他/レンタル/テレビ 
吹替


ペーター・ローレ主演の犯罪サスペンス。
ノワールの草分け的作品とされているそうだが、ドイツ表現主義ばりばりの映像すぎて、逆にノワールっぽくないというか(サイコサスペンスですよね、これ?)。

ヒロインのマーガレット・タリチェット、この作品以外で見た記憶がないが、清楚でとても綺麗な女優さんだ(・・悪趣味な毛皮やヘンテコ帽子を身につけてない、当時としては稀有なヒロイン)。

dailymotionのイタリア語吹替、無料配信で視聴。


追記:マーガレット・タリチェットは、巨匠ウィリアム・ワイラーの奥さんだった!短期間に終わったマーガレット・サラヴァンとの結婚後、タリチェットとは5人の子供を授かり、ワイラーが亡くなるまで連れ添ったそうだ。