2021年6月13日に鑑賞。DVDにて。1時間33分01秒。スタンダード・黒白。20世紀フォックス映画。
「道路標識」のデザインのタイトル・バックが良い。
出演は、アリス・フェイ ALICE FAYE(ジューン・ミルズ)、ダナ・アンドリューズ(エリック・スタントン)、リンダ・ダーネル(ステラ)、チャールズ・ビックフォード(マーク・ジャッド元警部)、ANNE REVERE(クララ・ミルズ)、ブルース・キャボット(デイヴ・アトキンズ)、ジョン・キャラダイン(マッドリー教授・Madly だ・ジョン・キャラダインは全然変わらない外見)、PERCY KILBRIDE(ポップ)ほか。
歌「SLOWLY」by DAVID RAKSIN 、KERMIT GOELL (ジュークボックスより聞こえる歌)、編集:HARY REYNOLDS。
これは「郵便配達は二度ベルを鳴らす」でしょうか。あの妖艶なリンダ・ダーネルが田舎町WALTON にいるはずがないよ(笑)WALTON は、ロサンゼルスから280マイル(448km)、サンフランシスコへ150マイル(240km)である。ステラはとっくに、ロスアンゼルスかサンフランシスコへ行っているでしょう。
前半はなかなか好調である。詐欺師が「天使のような女性」に救われるという話なので、主人公の詐欺男に感情移入できないのが、敗因である。カネも職もない流れ者が口八丁だけで資産家の女性に取り入って結婚する。ダイナーのウェイトレスと結婚するためにカネを得るためだ。計画も杜撰だ。結婚したら即カネが引き出せるのか?すぐ離婚できるのか?更にラストの真犯人もあれでいいのか?ゲス野郎の下にさらにゲス野郎がいたという話である。同じ女に魅入られたということは、2人は同類である。真犯人が現れたことで、詐欺男が「善人」になったようなラストはどうでしょうか。
ジューン「結婚したのよ。私にはあなたが必要よ。まるで小説よ。(聖書から)『私たちは天使として生まれた。空のこちら側へ天国を探しに来た。でも急ぐと闇の中で躓き墜落する。堕ちた天使を救えるのは愛だけ。愛し合う2人は楽園にたどり着ける』」このシーンのジューン(アリス・フェイ)は美しい。ベッドで眠る2人に開け放たれた窓から「天国からの陽光」が降り注ぐ。この場面がこの映画の白眉である。