ニノチカ

にのちか|Ninotchka|Ninotchka

ニノチカ

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レビューの数

49

平均評点

76.4(205人)

観たひと

300

観たいひと

23

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1939
公開年月日 1949/11
上映時間 110分
製作会社 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー映画
配給
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「奥様は顔が二つ」に先じて作られた、同じくグレタ・ガルボとメリヴィン・ダクラスが主演する映画で、「天使」「桃色の店」のエルンスト・ルビッチが監督した1939年作品。ストーリーはメルシオール・レンギールが書き、「失われた週末」「青髭8人目の妻」の脚色チーム、チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダーが更に「未完成交響楽」のウォルター・ライシュと協力して脚本を執筆した。撮影は「裸の町」のウィリアム・ダニエルスである。助演者は舞台女優アイナ・クレアを始め、「フランケンシュタインの幽霊」のベラ・ルゴシ、「マルクス捕物帳 カサブランカの一夜」のシグ・ルーマン、「恋のブラジル」のフェリックス・ブレッサートその他。なお音楽は「桃色の店」「青髭8人目の妻」のウェルナー・リヒアルト・ハイマンが作曲した。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

今は昔、サイレンが空襲警報の意味でなく、専ら美人の意味であった頃のこと。第何次かの5ヵ年計画進行中のソヴィエト連邦商務局から、3人の使節ラツイニン、イラノフ、ブルジアノフがパリへ派遣された。初めて見るブルジョア国の贅沢さに肝を潰したが、ソ連が帝政貴族連から没収した貴金属類売却の使命を果たしに取り掛かった。これを知ったのがホテルボーイになっている、かつてのスヴァナ伯爵夫人の侍僕だったラコーニンである。彼の注進で宝石奪還を謀る伯爵夫人は、愛人のレオンに一切を任せた。レオンは3使節をまるめ込み、軟化させてしまった。この状報にソ連本国では、特別全権使節を派遣したるこれが赤ん坊の時から共産主義をたたき込まれた模倣党員ニノチカ女史である。早速軟化した3姿勢使節をしめあげ、宝石の処分に掛かった。その夜、レオンは妙な美人に街頭でトンチンカンな質問を受け、笑いを忘れたかにこりともしない彼女に興味を持った。エッフェル塔に案内すると、彼女は2百13段の階段を一気に上って涼しい顔をしているのでいよいよ興味を持ち、彼女を自分のアパートに伴い、女たらしの天才を発揮して、名も知らぬこの美人とキッスを交した。そのラブシーンの最中、ブルジアノフから電話が掛かり、彼は初めて女がニノチカであることを知った。使命は重大だが、資本主義国のブルジョア生活の楽しさ、レオンとのキッスをニノチカは忘れかねた。レオンも宝石争奪戦の敵ではあるが、1女性としてのニノチカを熱愛するに至った。それを知った伯爵夫人は、ニノチカがパーティで泥酔した夜、ラコーニンに宝石を盗ませた上、翌朝ニノチカを訪ね、レオンから手を引けば宝石を返すと申し出た。使命に覚めたニノチカは、その申し出を受諾し、急ぎ宝石を処分して、同志3名を伴いモスクワへ帰った。ニノチカはパリと恋の思出に眠られぬ夜もあったが、続5ヵ年計画の遂行に献身した。ある日ニノチカは商務長官に呼ばれ、かつて彼女と共にパリへ行った3人を、毛皮売りにイスタンプールへ派遣したが、またもや任務を怠っているから監督に行けと任命された彼女がイスタンプールに着くと正装した3人が待っていた。3人共ソ連を亡命してこの地に料理店を開いているのである。あ然としているニノチカの前にレオンが現れた。あなたが僕のものにならないなら、あなたが僕のものになるまで、世界中のソ連商務館を料理店にしてしまうつもりだとレオンは言った。それを聞くと、今はやむなしとニノチカはレオンの胸に抱かれた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1994年9月上旬号

グラビア:ニノチカ

2021/05/29

2021/05/29

71点

選択しない 


プチブル上等

即物的に訴えかけるタイプの反共プロパガンダ、なんて言うと硬すぎるが、しかし徹頭徹尾、無批判にプチブル的で、それがまた楽しそうで何だかいいのだ。堕落上等、酒上等。グレタ・ガルボの部下の三バカも無能で素敵。(褒めてます)

2021/05/25

2021/05/26

78点

テレビ/無料放送 
字幕


トーキー「ガルボ話す」に続きコメディ「ガルボ笑う」のキャッチコピー

エルンスト・ルビッチ監督による、ソビエト風刺・ラブコメディ。
☭・・・💍💎📿👸・・・🗼🏟️🗺️・・・🍸🥻🎩💄・・・🛫
ロシア革命の折、貴族から眩い宝石の数々を没収した。それを売却する任を負ったソ連の役人三人はパリを訪れた・・・。

(タイムリーな映画といってよいのか?、世界情勢はファシズム、共産主義、資本主義に分かれて対峙する時代。同年、第二次世界大戦が勃発し、翌年には、パリはヒトラーの手に墜ちる。ルビッチ監督は、「生きるべきか死ぬべきか」(1943)ではドイツを風刺した作品も撮っている・・・。)

2021/05/25

2021/05/25

55点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


二度目故

グレタガルボの美しさだけに見惚れる!

2021/05/24

2021/05/24

78点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


脚本

ビリー・ワイルダーが脚本を担当しているので、ただのサスペンス、コメディで終わっていない。最後まで引きつける。
グレタ・ガルボもただのクールビューティーではなく、上手い。

2021/01/13

2021/01/13

90点

購入 
字幕


脚本・演出・演技が絶妙

2021年1月13日に鑑賞。DVDにて。1時間50分20秒。スタンダード・黒白。MGM(今のライオンよりちょっと老けて見える別のライオン)=ERNST LUBITSCH PRODUCTION。

チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダーの脚本、ルビッチの演出が絶妙である。

グレタ・ガルボは初見である。巧い。美しい。

この映画の妙は、ニノチカをモスクワに帰らせた点である。ニノチカが3人の友人を招いて1人1個の卵でオムレツを作る。このアパートの部屋のシーンが白眉である。ニノチカのアパートの(多分3室くらい+トイレ)フラットに別の家族が住み、ニノチカの部屋にはチェロ弾き女と女車掌がカーテンで仕切っただけのベッドに同居している。別の家族の男が、2回ニノチカの部屋を通ってトイレに行く。

2020/11/06

40点

選択しない 


頽廃したブルジョア精神による反共プロパガンダ映画

 原題"Ninotchka"で、主人公の名。
 ソ連の堅物の女性軍曹ニノチカ(グレタ・ガルボ)が、パリに滞在中にフランス貴族レオン・ダルグー伯爵(メルヴィン・ダグラス)と恋に落ち、共産主義の思想に反するブルジョア的堕落をする。伯爵の愛人で元ロシア大公妃(アイナ・クレア)は邪魔者のニノチカを策略に嵌めてソ連に追い返すが、伯爵の策略でニノチカをイスタンブールに呼び寄せ、めでたく亡命させるというハッピーエンドの反共プロパガンダ映画。
 ロマンチック・コメディ仕立てでソ連の共産主義をおちょくるが、風刺というよりは低俗な嘲笑だけの批判精神に欠けた作品になっている。ニノチカ流にいえば、頽廃したブルジョア精神による反動的な作品なのだが、ニノチカ自身がこのブルジョア精神に染まってしまい、それでハッピーエンドとする。
 ソ連や共産主義に対する評価とは別に、理想など人間の欲望の前には無力だとか、ソ連=ロシアの人々の貧困を嘲笑いバカにする制作者たちの下衆な悪意が本作の底流に流れていて、心から楽しめない。
 それを救っているのがグレタ・ガルボの演技で、ニノチカを理想と女心の狭間に揺れる可愛らしい女に見せている。とりわけ、酔っぱらってトイレで共産主義をアジるというエピソードが笑える。