2001年宇宙の旅

にせんいちねんうちゅうのたび|2001: A Space Odyssey|2001: A Space Odyssey

2001年宇宙の旅

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レビューの数

146

平均評点

80.5(1063人)

観たひと

1747

観たいひと

164

  • VODで観る

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF
製作国 アメリカ
製作年 1968
公開年月日 1968/4/11
上映時間 149分
製作会社 スタンリー・キューブリック・プロ
配給 MGM
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比 シネラマ(1:2.59)
上映フォーマット シネラマ
メディアタイプ フィルム
音声 6chステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

科学小説作家アーサー・C・クラークと「博士の異常な愛情」のスタンリー・キューブリックが製作・監督したSF。撮影は「オセロ」のジョフリー・アンスワース、補助撮影はジョン・オルコットが担当した。なお、特殊撮影効果のすべてはキューブリックの考案、監督のもとに行われた。セットの製作デザインはトニー・マスターズ、ハリー・ラング、アーネスト・アーチャーの3人を中心にデザイナーと製図工35人が動員された。特殊効果監督には、ウォリー・ビーヴァーズ、ダブラス・トランブル、コン・ペダーソン、トム・ハワード、の3人があたり衣裳は、ハーディ・エイミーズが担当した。そして、この映画を科学技術的に正確にするため、キューブリック監督はアメリカ航空宇宙局の多くの科学者、アメリカおよびイギリスの主要な科学研究所や大学と密接な提携をし、撮影中は、3人の一流科学者が技術顧問としてつき添った。それはもと陸軍弾道ミサイル部のフレドリック・J・オーダウェイとハリー・H・C・レンジ、元航空宇宙局の宇宙飛行センター勤務で、今はアラバマ州ハンツビルのジェネラル宇宙飛行研究会社のジョー・C・ジマーシャルである。出演は「女狐」のキア・デュリア、TVや「ヤング・ヤング・パレード」のゲイリー・ロックウッド、「BM15必死の潜行」のウィリアム・シルヴェスター、「キッスは殺しのサイン」のレナード・ロシター、「BM15必死の潜行」のマーガレット・タイザック、コンピューターに扮するダグラス・レインである。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

旅客用宇宙飛行機オリオン号がケープケネディ空港から月に向かって飛び立った。旅客の中にはフロイド博士(ウィリアム・シルベスター)がいる。彼は最近月面で発見された謎の物体について専門技術家、学者たちが月の基地で開く会議に出席するのである。約1時間後、第5宇宙ステーションに到着した。やがてフロイド博士は月宇宙船エアリーズ号に乗りかえ、2日後に月世界に到着。月の基地では謎の物体をめぐる議論に花がさき、博士は物体をこの目で確かめるため、数人の科学者とともに、月の1キロほど上空を飛ぶ月バスに乗り、問題の場所、テイショ火口に行った。現地では石碑のような物体が発掘され、木星に向かって強烈な放射能を発射していた。この事件は、地球人が、ほかの惑星の何者かから挑戦を受けた、最初の出来事である。この事件を調査するため、科学者たちは、原子力宇宙船ディスカバリー号で木星へ向かって旅立った。宇宙船を操縦していたプール飛行士(ゲイリー・ロックウッド)とボウマン隊長(キア・デュリア)は、コンピューターからのただならぬ注意信号を受信した。2時間半後に原子力宇宙船に故障が起こる、というのだ。プール飛行士は宇宙カーに乗りこみ、アンテナを取り替えた。ところが、コンピューターはまたもや次の故障が起こると予言してきた。プール飛行士は再び宇宙カーに乗りアンテナ取り替え作業を始めたが、こんどは彼自身に事故が起こり、宇宙服の命綱が切れて暗黒の宇宙空間に放り出された。ボウマンは、もう1隻の宇宙カーに乗り、プール飛行士を助けに行ったが、宇宙カーが自由に動かない。やっと接近したものの、マジック・ハンドの装置がいうことをきかず、プール飛行士を助けることはできなかった。急いで母船に帰ろうとしたボウマンが格納庫に近づくと、急にドアが閉まり、中に入れないばかりか、宇宙船の内部では人工冬眠のカプセルにも故障が起こり、冬眠中の科学者が次々と死んでいった。一体、このような事故は何故起きたのだろう? すべての原因はコンピューターが人間を支配しはじめたのである。ボウマンはコンピューターを壊した。そして再び人間が指導権をとった。果てしなく広がる宇宙空間。人間が完全に支配する日も、そんなに遠くはないだろう……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2010年8月下旬号

午前十時の映画祭:「2001年宇宙の旅」「ミクロの決死圏」

2001年8月下旬号

作品特集 「PLANET OF THE APES/猿の惑星」第2弾:「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」「A.I.」が予見するもの

2001年4月下旬号

特別企画 映画館主義 絶対映画館で観る!:「2001年宇宙の旅」

1968年6月上旬号

外国映画批評:2001年宇宙の旅

1968年5月下旬号

鼎談 「2001年宇宙の旅」の謎を解く:問題のシネラマ大作の本当のテーマは果して何か?数々の不思議なシーンの意味をSF作家が解明する 星新一×福島正実×小松左京

外国映画紹介:2001年宇宙の旅

1968年4月下旬号

新作グラビア:2001年宇宙の旅

2018/08/30

2018/08/31

90点

購入/DVD 
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50年の節目

2018年は本作製作から50年にあたり、オリジナルの70mmフィルムでの上映イベントも控えている。時流に乗って20年ぶりに見直してみたが、その圧倒的な映像美と抑制の効いた脚本、それとは反比例した豪華な交響曲にしばし呆然とする。

監督一流の映像へのこだわりは、一見すると何気ないような細部にまで宿っている。たとえばジョギングのシーン。輪切りにされたワイン樽のような宇宙船の室内を走っているのだが、背後に流れる音楽と相俟って、優雅なダンスを見るかのような心持ちになる。無論これは次に待ち受けている悲劇の序曲となるのだが。

それから、解釈の一切を拒否したかのようなラストに至る一連のシーン。特に時空をワープする場面では見慣れた光景が多用されているだけに、驚きもまたひとしおである。

本作の主題は多数あれど、主要なものを一つ挙げるならば、人類と人工知能との対決であることに異論はないだろう。最先端の知能を擁するHAL9000は、序盤に語られるように感情を有するように振る舞う。実際、強い怒りと恐れを感じたことで惨劇を引き起こしてしまうのだ。その最中にあってもいつもと変わらぬ温和で平坦な口ぶりには、底知れぬ恐怖が募る。人工知能が欠かせないものになっている2018年のわれわれの実生活において、大いなる警告となろう。

随所に登場し、不気味な存在感を示すモノリスについては、人知を超えたものとして強い印象と謎を残す。これを理解するまでにあと何回見直さねばならないのか。口元から漏れるのは幸福な溜息だ。

2018/08/11

2018/08/14

-点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 
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映像美

昔々に観ているのだけれど、冒頭の猿の部分で寝落ちしてしまったか何かで、人類の姿が登場しているところからほぼ記憶のない作品。
しかし、『2001年宇宙の旅』といえば、超有名作品。
監督は彼のスタンリー・キューブリック。
大人も大人、立派な年齢に達した今の自分なら、きちんと観られるのではないだろうか。
ということで再鑑賞。
やっぱり眠かったです。寝落ちはしなかったけれど……。

それでもハル9000の部分からはスリリングで目が覚めたし、
何よりも圧倒的な映像美。
惑星の姿も今ほど解明されておらず、ましてCGなんてな1968年代。
そんな時代の作品とは思えない圧倒的リアリティ。
そして、前半の今いるステージでは赤と白、高次元では青と白という色遣いの対比。
神経質的な家具や小物の配置とアングル。
もう美しすぎます。
キューブリックの拘りと、スタッフさん達の苦労と職人魂の上に創り上げられた世界というのがとても伝わってきます。

お話的には、進化と多次元論のお話かな?という感じでふむふむと観ていたのだけれど、ラストで???となってしまった。
解説などを読んでやっと理解。
スターチャイルドというのですね、なるほど。
ということで、進化と多次元のお話でテーマはあっているみたいなのだが、
この作品自体がとてもドライで説明など一切なく、アーティスティックなトリップ映像も流し込んでくるため難解な仕上がりになっている。
2012年に公開された『インスターテラー』というSF作品を先に鑑賞していなければ、私にはテーマすら何だったのか察せなかったかもしれない。

それはそうと、ハルの人間性と乗組員たちの無機質性など、こちらも対比になっていて、解説サイトを読むと、新たに気づかされるメッセージや仕掛けも多くて、それらを読むのも楽しい。

2018/06/09

2018/06/09

95点

選択しない 


文明開化

なんだかよくわからない話。
続けて2回見たがサッパリだった。

だが至る所で高度な撮影技術がうかがえる。
SF映画の定番となった素晴らしい映画であることは間違いないので、見て良かったと思える作品。

モノリスと出会えば何か分かるのだろうか…

2018/05/16

2018/05/17

62点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
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どう評価して良いかわからない

 これが噂に聞く「宇宙的恐怖」か!
 人類が当然のように宇宙を旅する近未来、月の地下に埋め込まれた人口物(?)が発見される。のちにある任務を帯びた宇宙飛行士らは、木星へ向かう途上でトラブルに直面する。
 難解な作品である。冒頭から「なにこれ」の感想で始まり、中盤はやけに低性能な船外作業用ポッドや宇宙服にやきもきし、終盤で再び「なにこれ」の言葉が浮かぶ。古典的名作として語り継がれている、という期待と先入観があっただけに、困ってしまった。
 これは面白いのか?
 正直いって、特に中盤は眠かった。ひとつひとつの動作が宇宙的に遅く、宇宙的静寂と宇宙的停滞が終始画面を支配する。うっかり舟を漕ぎ、はっとする。画面が暗い。何事か? アマゾンプライムビデオのシークバーを戻して目にしたのは、「休憩」の字幕。古い映画の休憩の存在は知っていたが、これは何だか自虐ジョークみたいだ。面白いじゃあないか……。
 一生に一度は見るべきである。
 そう断言させる何かは、確実にある。制作が半世紀前だというから、作ろうと決意し、完遂した監督やスタッフは、控えめにいって「イカれている」。もちろん褒め言葉だ。音楽の遣い方も素晴らしい。静寂や息遣いもBGMの一部なのだ、という意志を感じる。
 たぶんこれは、「面白いかどうか」という文脈は忘れるべき映画だ。解釈について諸氏の解説やレビューを読んで「フーンそうか」と感心したが、こうも思った。「きみは考えてもいいし、いっそ理解を放棄してもいい」。そう割り切ってしまえば、たとえば意味のわからない詩の味わいを噛みしめるように、研ぎ澄まされた映像そのものを真に純粋に見ることができる……かもしれない。
 それにしても、素人なりに知恵をしぼって考えた採点基準がまるで役に立たないではないか! 宇宙の何と広く、わが知見の狭いことよ! そう思い知らされたというだけでも、価値ある映画体験だったといえよう。

2015/07/09

2018/05/09

90点

購入/DVD 
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この作品以前の宇宙映画は、ゴミだ。

スタンリー・キューブリック監督による、SF 最高傑作。
物語は、300万年の地球から始まり、謎のモノリス(黒石板)が立っている。
2001年、月面で、モノリスが発見される。そして、モノリスの正体を求めて、宇宙船が旅立つ・・・・物語。
宇宙船を制御するのは、コンピューター「ハル9000」だ、しかし意思をもった「ハル9000」は、自己防衛本能により、人間にキバをむく・・・。
リアル宇宙船や、船内居住空間も、完璧に描ききっている。
(宇宙の専門家の考えを取入れ、4年をかけて製作された)

2018/01/04

2018/04/30

85点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
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老化予防に見る映画

人類の進化を、その始まり、1999年、2001年に各々フォーカスして描いたSF物語。
本作の主題は題名にもある2001年と思われるが、それは一面でしかない。
名匠スタンリー・キューブリック監督の名作と言われるものだが、セリフや説明的描写がほとんどなく、観客が見て、考えるしかない映画である。

宇宙の旅というから宇宙船の物語というのは短絡的である。1999年の月のシークエンスと、2001年のディスカバリー号のシークエンスが主体なので、そう見えるが、わざわざ人類の夜明けを冒頭に据えたのが、キューブリックの見解の出発点であり、彼は人類の進歩(過去と未来)を語っている。

そうは言っても、映画的サスペンスを醸成するのはディスカバリー号での人工知能と対峙する人間の描写であり、それがなければ、まったく退屈な作品となっただろう。

映像の見せ方はたいしたもので、ラストの白い部屋での時間の推移の表現とか、胎児と地球の構図とか、ワクワク、どきどきする。だが、それが映画的興奮として高まらず、素直に楽しめないのがとても残念。
キューブリックならば、もっと楽しめるものにできたはずだが、分かり易さを忌避している。これは、キューブリックの嗜好で、外野がどうこう言っても仕方のないところ。
もっとも、難解が大好きな観客もいるから、そんな人々にとっては楽しめる2時間半だろう。

私は、頭を捻って映画を見る趣味は無いので、本作は劇場では見ていない。たまにテレビ放映で眺めてみて、理解力、想像力、洞察力を試すことにしている。
脳の老化を予防するためには、うってつけの映画かもしれない。ので、また、何度か見ることがあるだろう。