2001年宇宙の旅

にせんいちねんうちゅうのたび|2001: A Space Odyssey|2001: A Space Odyssey

2001年宇宙の旅

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レビューの数

230

平均評点

81.9(1394人)

観たひと

2105

観たいひと

187

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF
製作国 アメリカ
製作年 1968
公開年月日 1968/4/11
上映時間 149分
製作会社 スタンリー・キューブリック・プロ
配給 MGM
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比 シネラマ(1:2.59)
上映フォーマット シネラマ
メディアタイプ フィルム
音声 6chステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

科学小説作家アーサー・C・クラークと「博士の異常な愛情」のスタンリー・キューブリックが製作・監督したSF。撮影は「オセロ」のジョフリー・アンスワース、補助撮影はジョン・オルコットが担当した。なお、特殊撮影効果のすべてはキューブリックの考案、監督のもとに行われた。セットの製作デザインはトニー・マスターズ、ハリー・ラング、アーネスト・アーチャーの3人を中心にデザイナーと製図工35人が動員された。特殊効果監督には、ウォリー・ビーヴァーズ、ダブラス・トランブル、コン・ペダーソン、トム・ハワード、の3人があたり衣裳は、ハーディ・エイミーズが担当した。そして、この映画を科学技術的に正確にするため、キューブリック監督はアメリカ航空宇宙局の多くの科学者、アメリカおよびイギリスの主要な科学研究所や大学と密接な提携をし、撮影中は、3人の一流科学者が技術顧問としてつき添った。それはもと陸軍弾道ミサイル部のフレドリック・J・オーダウェイとハリー・H・C・レンジ、元航空宇宙局の宇宙飛行センター勤務で、今はアラバマ州ハンツビルのジェネラル宇宙飛行研究会社のジョー・C・ジマーシャルである。出演は「女狐」のキア・デュリア、TVや「ヤング・ヤング・パレード」のゲイリー・ロックウッド、「BM15必死の潜行」のウィリアム・シルヴェスター、「キッスは殺しのサイン」のレナード・ロシター、「BM15必死の潜行」のマーガレット・タイザック、コンピューターに扮するダグラス・レインである。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

有史以前。類人猿の群れが、荒野に点在するわずかな植物を食料に、他の群れと水を奪い合い、外敵に怯えながら細々と生き延びていた。そんな彼らの前にある日、謎の黒い石板状の巨大な物体が姿を現す。それに触れた彼らは、辺りに散らばっていた動物の骨を道具として使うことを覚える。その骨を使って狩りをするようになった彼らは、肉を食料にし始め、骨を武器として他の群れとの争いにも勝利する。時は移り……。地球を飛び立ったアメリカの宇宙船が、宇宙ステーション目指して飛行を続けていた。ステーションに到着した宇宙船から降り立ったのは、フロイド博士(ウィリアム・シルベスター)。そこでソ連の科学者と会った博士は、月面のクラヴィウス基地と2週間ほど連絡が取れなくなっているとの話を聞く。ソ連の宇宙船が緊急着陸を拒否されたことから、基地では伝染病が蔓延しているのではないかとの噂も流れていた。だが実は、博士は極秘任務のためにクラヴィウス基地へ向かっていたのだ。伝染病蔓延説は、秘密保持のため、基地側が意図的に流したデマだった。博士の訪問は、その秘密の公表に関する判断材料を得ることが目的だった。ステーションで宇宙船を乗り換え、基地に到着した博士は、月面のとある場所を訪れる。そこでは、あの黒い石板状の巨大な物体が発見されていた。しかも、それは400万年前、何者かによって意図的に埋められたものだという。宇宙服を着たまま、石板に触れる博士。さらに一行がその前で写真を撮ろうとすると、甲高い金属音が全員を襲う……。それからしばらく経ち、木星探査計画開始から18か月後。5名のクルーを乗せた有人宇宙船ディスカバリー号が木星へと向かっていた。船内では、ボウマン指揮官(キア・デュリア)と副官のプール(ゲイリー・ロックウッド)を除く3名が木星到着まで冬眠状態。代わりに船内の全機能を管理するのは、最新型コンピューター“HAL9000”、通称“ハル”だった。ボウマンの指揮下、人間以上の正確さで膨大な任務を遂行し、会話も可能なハルは、6人目のクルーとも言える存在だった。やがて、地球との交信に必要なパーツの不調を検知するハル。だが、ボウマンが確認したところ、異常は見当たらなかった。その原因を問い質すと、ハルは“自分の機能は完璧。人間のミス”と回答。その様子に、ハルの異常を疑ったボウマンとプールは、ハルの中枢機能の停止を決断する。ところが、それを察知したハルは、船外活動中のプールと冬眠中の3名を殺害。プールを助けようと船外に出たボウマンも危機に陥ったものの、辛うじて生還するとハルの思考機能を停止させる。その時、木星到着後に公開予定だった動画が再生され、極秘だった探査の目的が明らかになる。月面で発掘された例の石板が地球外の知的生命体の存在を示していたこと、そしてそれが木星に向けて強力な電波を発信していたこと……。やがて、木星に到着するディスカバリー号。そこでボウマンが目にしたものとは……?

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2019年3月下旬映画業界決算特別号

2018年映画業界総決算:第3章 映画界事件簿 時代を超えた「2001年宇宙の旅」

2010年8月下旬号

午前十時の映画祭:「2001年宇宙の旅」「ミクロの決死圏」

2001年8月下旬号

作品特集 「PLANET OF THE APES/猿の惑星」第2弾:「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」「A.I.」が予見するもの

2001年4月下旬号

特別企画 映画館主義 絶対映画館で観る!:「2001年宇宙の旅」

1968年6月上旬号

外国映画批評:2001年宇宙の旅

1968年5月下旬号

鼎談 「2001年宇宙の旅」の謎を解く:問題のシネラマ大作の本当のテーマは果して何か?数々の不思議なシーンの意味をSF作家が解明する 星新一×福島正実×小松左京

外国映画紹介:2001年宇宙の旅

1968年4月下旬号

新作グラビア:2001年宇宙の旅

2019/06/23

2019/06/24

70点

レンタル 
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odyssey

いちいち映像がかっこいい。
勝手にもっとドラマがある作品だと思っていた。宇宙旅行というより、人類と宇宙とか機械とかの話ってかんじ?邦題が合ってない。

2019/06/05

93点

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時空を越えた永い旅路

とにかく一つ一つのシーンが贅沢にたっぷりと時間を使っているが、それだけ壮大で深淵なテーマを扱っていることを伺える。今でこそクラシック音楽を映画に使うのは当たり前のような気がするが、当時は割りと斬新だったのだろうか。これほど映像とシーンにクラシック音楽が合う映画は他にないのではなかろうか。冒頭の猿人たちがモノリスに触れて初めて道具を使うことを覚えるシーンのドラマチックさ、そして争いに使った骨を空中に投げた瞬間に一気に現代へと時間が飛び、骨が宇宙船の姿に変わるシーンは見事である。無重力を演出するための登場人物の些細な動作がとても印象に残った。若干宇宙船の内部や宇宙服のデザインにレトロさを感じさせるが、今観ても最近のCGを使ったSF映画と同じくらいに映像に新鮮味を感じる。コンピューターHALの反乱が不気味に描かれているが、無機質な赤いランプの点灯だけで、ハルの悪意のある思考を表現しているのもすごい。生き残った船員ボーマンが木星軌道上のモノリスに接触してからの映像の洪水は凄まじい。星の誕生と死、どこまでも続く陸地が無限に続くのではないかと思われる時間の果てにボーマンが見たものは。「ツラトゥストラはかく語りき」のテーマとともにラスト地球を見下ろすスターチャイルドを見た瞬間の何ともいえない達成感があった。理解できていないシーンもあるのだろうけど、ただただ圧倒される作品であり、不朽の名作といわれる所以も納得である。

1984年

2019/05/30

99点

その他/映画館 
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難解さという媚薬 無神論者のキューブリック

製作どきに当初の予定のナレーションや説明を全部カットしたようですね
わざわざ理解しにくいように仕上げたようです
キューブリックの難解さは文系の微睡むような暑苦しさは無く理数系が得意な哲学者のように涼しげで視覚的快楽と共に脳味噌にスッキリとした快感を及ぼします

サッカーの試合の前後に選手の起用法から戦術までみんながそれぞれ監督になったように議論するのは楽しい事のひとつです

キューブリックが目指した解答は1つですがそれぞれに自分の答えが有ってもそれはそれで楽しみ方が広がって良いですね
ハマります

2018/10/28

2019/05/15

90点

映画館/東京都/TOHOシネマズ新宿 
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スターゲイト場面は今回が最高

国立映画アーカイブの70ミリ版はチケットを取れずに観なかったものの、先日お会いした古巣の元社長が“IMAX版は音が良かったよ”と仰るので、観ることにした「2001年宇宙の旅」は、映像面はちょっと色が褪せていたし、シャープさも今いちのように感じられた一方、確かに音には圧倒され、スターゲイト場面は今回が最高だったかも知れません。
キューブリックの凄さは、あれだけのビッグプロジェクト映画「2001年宇宙の旅」のクライマックスに、スタン・ブラッケイジやケネス・アンガーより過激な、1968年当時最もアンダーグラウンドの実験映画みたいなことを平然とやってしまう大胆さだろうと思いますが、そのくせ、そんなアンダーグラウンドな映像の中にフォード的な西部の光景も入れるという古典的な姿勢も見せ、小憎らしいと思わせます。

2010/11/13

2019/05/09

90点

映画館 
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SF映画の金字塔

ネタバレ

R・シュトラウスのファンファーレの如き名曲で高らかにオープニングを告げ、猿人の投げた骨が遥かなる時空スパンを軽やかに超越する。浮遊する宇宙船の背景に「美しき青きドナウ」がゆったりと流れ、漆黒の宇宙空間に白いバロック様式が突如として出現する。そんなイリュージョナルな映像を丹念に積み重ねながら、人間精神の超克を説いたF・ニーチェの哲学書を鮮やかに換骨奪胎するS・キューブリック。その途方もない発想の遠大な射程深度に脱帽し、クリエイティビティの高い斬新な語り口にただただ感嘆するばかり。

猿から人間へ、人間からスターチャイルドへと至るドラマ展開は、ニーチェが「ツァラトゥストラはかく語りき」の中で説く「超人」思想に沿ったものであり、それをモノリスといった不可解な物体を介在させることで、物語にさらなる形而上学的深みをもたらし、観る者に多様な解釈を誘う有効なギミックとして効いていた。

そしてまた、なんといってもこの映画の第一義的価値は、観る者自身がそこに浮遊しているかのようなリアリティーのある宇宙空間をスクリーン上に提示したこと。CG全盛の昨今に至るまで、これほどまでに包括的で静謐な宇宙の映像世界を体験したことはない。SF映画という枠組みを遥かに超えた哲学的な物語と、映画史上稀にみる純度の高い映像空間が巨匠S・キューブリックの独自のセンスと渾然一体となり、全編にミステリアスで崇高な余情を醸し出したSF映画の金字塔。それにしても、この映画が今からもう五十年近くも前のものだとはとても思えないのだが・・・。

2019/04/21

2019/04/21

100点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
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また見た

何回見てるんだ。と思うくらい見てますが(VHSで持ってるくらいですから)、改めて新しい発見があったりします。

1968年制作だなんて、毎回信じられない。これが68年作なら、同時代やその後の粗い映画はなんなのか。キューブリックの前にモノリスが現れたのでこんな映画が作られたんじゃないの?

1ミリの隙もない完璧な映像に、息もできずに今回も見入ってしまいましたよ。静寂の宇宙をすーーと横切るディスカバリー号。その中を「吸盤靴」でスマートに歩くアテンダントたち。こういう画面を眺めるだけでうっとりします。

今回気づいたのは主役の「キア・デュリア」が「バニーレークは行方不明」のヤバいお兄ちゃんと同一人物だということ。彼の青い大きな目がこの映画の老人とも胎児ともそっくりなこと。この造形技術も、今から50年前だと思えない。冒頭の類人猿も、本当に生きてるみたいだ。

また見るんだろうな、この映画。そしてまたうっとりする。