私事で恐縮だが、プロジェクター時代(主に00年代)を除き、現在、一番大画面モニターになったこともありNHK録画を鑑賞してみた。
2時間24分、カラー・シネマスコープ、20世紀FOX。
実は、Amazonプライムの299円で見始めたのだが、何と!16:9サイズ。
20世紀FOXのオープニングもない、日本公開版の2時間28分44秒。
オープニング・クレジットの日本海軍のいいツラの連中も、部分的に縦長になってしまっていて、鑑賞放棄。
でも日本公開版箇所のチェックついでにクライマックスは、ほぼ見返してしまった。
16:9は、それなりに大迫力。
でも最近、多いんだよね、このパターンが。
同じパターンで、U-NEXTで16:9の「スターマン」は見たし、16:9の「2001年宇宙の旅」も見るつもりなのだが、これはあくまで例外。
16:9「大いなる西部」なんかは見る気せず。
今日、見て考えたのは、黒澤明が監督してもリチャード・フライシャーは出て来たのかしら?ということ。
黒澤さんが、共同監督なんてOKするのだろうか?
きっと文献等で、もう明らかなことなんだろうけど。
日本の開戦日は12月8日、月曜日。
アメリカのリメンバー・パールハーバーになった日は、12月7日、日曜日。
開戦に至るまでの日米それぞれの外交経過は、あまり面白くない。
日本海軍パイロット、田村高廣(淵田美津雄=赤城飛行隊長)が、やたら明るく笑顔。
三橋達也が源田實を演じてるが、彼は出撃しない。
ラストで三橋が「攻撃は反復しなければなりません。」というが、東野英治郎(南雲忠一艦長)が真珠湾に空母が居ないことを理由に拒否。
アメリカのハル国務長官が「一国の政府たるものが、これほどのウソをつけるとは、今日まで夢にも思わなかったぞ。」と野村吉三郎駐米大使(島田正吾)と来栖三郎特命全権大使(十朱久雄)に言う。
まるで2022年のロシアのことのようだ。
「大魔神」と同じく、クライマックスがほとんどの見どころを占めると言っていいのだが、始まったら始まったで延々と続く感じ。
いくつかのスタントマンのスーパーショットがある。
命を賭けたシーンだからこそ、観客は驚く。残酷だ。
CGには驚きが、ない。
1969年12月、テアトル東京で「チップス先生さようなら」を見た時、予告篇を見たと思う。
あの予告編はシネラマだったろうか。
「マッケンナの黄金」は、シネラマの予告篇というのを覚えてるんだけど。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽が「猿の惑星」ぽくなる時がある。
日本側のシーンには、必ずと言ってよいほど琴を使用。
山本五十六・・・1943年死去、59才。
(山村聡)
源田實・・・・1960年、ブルーインパルス創設。
(三橋達也) 1962年~1986年、参議院議員
1963年、赤十字飛行機隊初代隊長
1989年死去、84才。
南雲忠一・・・1944年サイパンで自決、57才。
(東野英治郎)
淵田美津雄・・戦後はキリスト教者、1976年死去、73才。
(田村高廣)
このNHK=アメリカ公開版鑑賞のあと、Amazonプライムの日本公開版をチェック。
おおよそ6分長いのだが、
①山村聰(山本五十六)と芥川比呂志(木戸幸一内相)が)が昭和天皇に会おうとするシーンが2分25秒。
②料理人の渥美清と松山英太郎が、日付変更線の話をするシーンが1分45秒。
渥美さんが、お笑いの中に、しっかりした知識を披露する。
③インターミッション(音楽入り)と直前に入る12月7日のカレンダーのアップが2分25秒。
あとマコ岩松と永井秀明のシーンがあるはずなのだが、判らなかった・・・。
尺数的にも入る余地がなく、もしかして復活してないのかしら?
*なおムービープラスの日本公開版はインターミッションのところはカットしてあった。
私が1976年、東京大塚駅前の大塚名画座で見たのは当然、日本公開版。
天皇絡みのシーンがあったのを、今日、思い出した。