時計じかけのオレンジ

とけいじかけのおれんじ|Clockwork Orange|Clockwork Orange

時計じかけのオレンジ

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レビューの数

152

平均評点

79.2(1420人)

観たひと

2438

観たいひと

164

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1971
公開年月日 1972/4/29
上映時間 136分
製作会社 スタンリー・キューブリック・プロ作品
配給 ワーナー
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

人々は生活を賭けた労働から解放され、衣食住の心配をすることがなくなった世の中。15歳のアレックス少年は、機械的に規則正しく過ぎてゆく毎日に退屈していた。完全に管理された未来社会で、あまりあるエネルギーをもてあそぶティーン・エイジャーの理由なき反抗を描く。製作・脚本・監督は「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック、原作は1962年に発表されたアンソニー・バージェスの同名小説。撮影はジョン・オルコット、音楽はウォルター・カーロス、編集はビル・バトラー、美術はラッセル・ハッグ、ピーター・シールズが各々担当。出演は「if もしも…」のマルコム・マクドウェル、パトリック・マギー、ウォーレン・クラーク、ジェームズ・マーカス、マッジ・ライアンなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ロンドンの都市。秩序は乱れ、治安状態は悪化し、性道徳は退廃の極にあった。そして町には夜な夜な少年ギャングの群れが横行していた。これは、そんな少年のひとり、〈強姦と超暴力とベートーベン〉だけに生きがいを求めるアレックスの物語である。15歳のアレックス(マルコム・マクドウェル)を首領とするディム(ウォーレン・クラーク)とジョージー(ジェームズ・マーカス)の一味は、その夜も街で暴れ廻っていた。まず手始めとして、酒ビン片手に橋の下で酔いつぶれている1人の老いた浮浪者を、ステッキやコン棒で殴ったり蹴ったりして袋だたきにした。暴虐の限りをつくして爽快になったアレックスたちは、別の獲物を求めて去ってゆく。荒れはてたカジノの舞台では、ライバルの非行少年グループの一団が、1人の女性の衣服をはぎとり暴行しようとしていた。そこへアレックス一味が殴り込みをかけ、大乱闘のあげく、敵の首領に傷を負わせた。さらにアレックス一味は、スポーツカーを駆って突っ走る。やがて郊外の邸宅にやってきた彼らは、覆面をつけて、ずかずかと押し入り、暴力活動を開始した。主人の作家アレクサンダー(パトリック・マギー)の眼の前で奥さんの衣服を切り裂き、凌辱に及んだ。こうして一晩は終わり、アレックスは大好きなベートーベンの第九交響曲を聴きながら幸福な眠りにつくのだった。そんなある日、ささいなことから部下のディムとジョージーが反抗した。彼らは、猫をいっぱい飼っている老婆の家に押し入った時、アレックスを裏切り警察に売ってしまった。刑務所でのアレックスは、聖書を読む模範囚であった。その頃、政府は凶悪な犯罪者の人格を人工的に改造する治療法を行なうことになっていた。アレックスはその第1号に選ばれたのだ。それは特殊な覚醒剤を注射した上で衝撃的なフィルムを見せ、そのショックから生理的に暴力やセックスが耐えられないような肉体に改造するといった方法だった。連日にわたる治療の結果を公開実験するショウの日がやってきた。アレックスが舞台に上ると、1人の男が彼に乱暴を働いた。殴り返そうとしたアレックスに吐き気がもよおした。セックスに対しても、その上、音楽を聴いただけでも同様に激しい吐き気が襲った。おとなしい、無害な人間に変わった彼は釈放された。家に帰ると、かつて彼が使っていた部屋にはジョーという得体の知れない男が入りこんでいたため、家を出るしかなかった。町をさまよっていると2人の警官に捕まった。その2人は、昔、アレックスを裏切ったディムとジョージーだった。アレックスに恨みを持つ2人は、アレックスを森の中に連れ込み、暴行した。その夜、瀕死のアレックスは、一軒の家にたどり着いた。それは、昔アレックス一味に乱暴されたアレクサンダーの家だったのだ。彼はあのいまわしい事件のため妻は自殺し、自分も半身不随となってしまった。アレクサンダーは一計を案じ、自分が属している反政府運動の道具に彼を使おうというのだ。翌朝、部屋に閉じ込められたアレックスは第九交響曲の響きで目をさました。彼は拒絶反応で狂い、窓から飛びおりる。アレクサンダーの狙いは、アレックスを自殺に追いやり、私的な報復を果たすと同時に、人格矯正法という非人間的な行為を行なった政府を攻撃して失脚させることだった。しかし、アレックスは一命を取りとめ、アレクサンダーは逮捕された。失脚を恐れた内務大臣(アンソニー・シャープ)は、アレックスを元どおりの人間に戻すと発表した。やがてアレックスは、セックスとベートーベンの第九交響曲に再び歓びを見い出した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年7月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第1弾 1970年代外国映画ベスト・テン:ベスト19グラビア解説

2015年3月下旬映画業界決算特別号

UPCOMING 新作紹介:ムービーマスターズ第1弾 スタンリー・キューブリック「時計じかけのオレンジ【デジタル版】」

1972年6月上旬号

今号の問題作:時計じかけのオレンジ

1972年5月下旬号

DISK 時計じかけのオレンジ:

外国映画紹介:時計じかけのオレンジ

1972年5月上旬号

グラビア:時計じかけのオレンジ

S・キューブリックの未来映画「時計じかけのオレンジ」研究:

1972年3月下旬号

特別グラビア:時計じかけのオレンジ/S・キューブリック

旬報試写室:時計じかけのオレンジ

2026/01/31

2026/01/31

-点

映画館/東京都/イオンシネマ多摩センター 
字幕


雨に唄えば

「...完璧に治ったね」

午前十時の映画祭15。
初めて<ビディー>ったのは19歳の頃、放課後の大学の階段教室にスクリーンで映してもらった。事実上の貸切状態。そりゃあもう<ガリヴァー>が<スパーチカ>したものさ。あの"What a glorious feeling"は今でも忘れない。以来すっかりキューブリックの虜。
それから16年経って、今度は正式なスクリーン。いいタイミングで<ビディー>ったと思う。話題が脇道に逸れるが、少し前にSNSにおいて「学校内でのいじめ動画」が拡散した。SNSにそんな動画を投稿する時点で救いようのないアホだ。当然炎上を招き、学校から教育委員会から大人達が説明に奔走する事態に至った。別にいじめを肯定する意図は全くないし、ここで是非を議論するつもりもクソほどもない。だがしかし個人として最も胸糞が悪かったのは、匿名で「許さない」などと非難を浴びせ、当事者の個人情報から何から勝手にアップロードをし、果ては教育委員会にまで誹謗中傷の電話を畳みかけた第三者である。このうちの何人が、これまでの人生で(見て見ぬふりも含めて)いじめに一切加担したことがないと胸を張って断言できるのか。直接にせよ間接にせよ君達だってかつてはその<ドルーグ>のひとりだったのではないか、そう思うとこいつらの<ヤーブロッコ>の<マレンキー>ぶりが実に不愉快極まりなかったのである。
さて、脇道に逸れ過ぎたのでそろそろ荒治療を施して元の軌道に戻そう。つまり本作もそれに近い。結局どこまで行ったって、生物の本能は「残虐性」にあるというのが持論だ。そりゃそうだ、食わなければ食われるのだから。強いて言えば主人公アレックス(演:マルコム・マクドウェル)は、バイオレンス以外には何の才能もなく、「一般人」なら当たり前のように持ち合わせている「本能の見せ方/隠し方」すらロクに身につけられなかった哀れなクソガキなのである。そして穿った見方をさせてもらうならば、あれだけ荒廃した社会で夜間にカーテンと戸締りもまともにやっていない「一般人」の方にも問題がある。結局それぞれがそれぞれに当然の報いを受けたわけだが、その過程で暴力のウエイトが螺旋を描くようにシフトしていくところに本作の巧さと面白さがあると個人的に感じるのである。
哀れなアレックス、だがしかしベートーヴェン好きの朋輩として君を見捨てることはできない。ベートーヴェンを愛する者にロクな奴はいないが、同時にいなくなっていい奴もいないのだ。ちなみにモーツァルトを愛する者は悪魔しかいない。君は素直すぎるのだ。だからアレックス、どうかこれからも私の<ドルーグ>でいて欲しい。また「雨に唄えば」を一緒に歌おうな。

2025/11/30

2025/11/30

69点

選択しない 


今見るとそれほど暴力的という印象を受けない

ラストの完璧に治った理由は何だったんだろう。

2025/08/16

2025/08/16

73点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


なんか狂気

アレックスの残忍な狂気、それを更生するという政府の新たな取り組みもこれまた狂気。

2024/10/19

2024/10/21

85点

その他/世田谷文学館 


島田雅彦さんの解説からの鑑賞という贅沢な土曜日の午後

世田谷文学館の元館長菅野昭正さんのセレクトを、島田雅彦さんが彼の視点を映画の中に入れる手法で解説。その上で、
初観で、キューブリックの世界を堪能。2001年また晩年のアイズワイドシャットと同じ世界観空間での語り口が素晴らしい。
前日の横浜からの終電逃し鬱鬱とした気持ちを晴らす、
色褪せない前衛、古典。

2024/07/04

2024/07/04

80点

選択しない 


暴力の魅惑

近未来のロンドンを舞台に、何不自由無い若者達によって繰り返される退屈しのぎの暴力、レイプを描いた前半に戦慄。「雨に唄えば」を口づさみながらの暴力シーンは喜びに満ち溢れた表現としてゾッとする。だが、嫌悪しながらも目が離せない。観客としての自分も、どこか楽しんでいるのだ。これもキューブリックの狙いだとしたら、人間の本質を承知しての事だろう。こういう人間の本能を国家が管理したらどうなるかというのが後半で、マルコム・マクダウェルがすっかり人畜無害になり、今まで怨みを持った者達から復讐されていく。その様子が可哀想ではあるが観客の自分には痛快だった。これもキューブリックの狙いだろう。その後、再び元に戻り暴力に快楽を求めていく暗示で終わるが、なんとも自分も含めて人間の嫌な面を見せつけられて暗澹たる気持ちで劇場を後にした。恐るべし、キューブリック。

1996/07/24

2023/05/04

77点

レンタル 
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時計じかけのオレンジ

おかしな人たちばっかりなのは、映画の中だけだと思っていたあの頃が懐かしい。