想像力を膨らませて見るフィルムの欠けたサイレント映画
村の鍛冶屋の長男が次男をけしかけて木登りで脚を片端にしてしまい、弟の脚を治すために医者になって帰ってくるというサイレント映画。
村長が村人から集めた金を金庫に入れたところ、金がなくなり長男の帽子が置かれていたことから犯人に疑われ、鍛冶屋の父が土地・屋敷を売って弁償しようとする。
長男は証人を探して身の潔白を晴らし、めでたしめでたしというのがあらすじだが、現存するフィルムは18分余りの短縮版のみとあって、それ以外がよくわからない。
真犯人は村長の息子で、その遊び友達のカップルがそれを知っていたということらしいのだが。
村長の息子は村娘(田中絹代)にご執心だが、村娘は鍛冶屋の次男と仲が良い? 長男は村長の娘と結婚して丸く収まる? など、想像力を膨らまさないと解読できず、かといって取り立てて見どころがあるわけでもない。