デモン・シード

でもんしーど|Demon Seed|Demon Seed

デモン・シード

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レビューの数

2

平均評点

62.1(32人)

観たひと

47

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF
製作国 アメリカ
製作年 1977
公開年月日 1978/6/24
上映時間 94分
製作会社 ハーブ・ジャッフェ・プロ作品
配給 MGM映画=CIC
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

自らの力で増殖するコンピューターが、自ら成長するため、人間の女性にコンピューターの子供を産ませようとする姿を描くSF。製作はハーブ・ジャッフェ、製作補はスティーブン・C・ジャッフェ、監督はドナルド・キャメル、脚本はロバート・ジャッフェとロジャー・O・ハーソン、原作はディーン・R・クーンツの「悪魔の種子」(集英社刊)、撮影はビル・バトラー、音楽はジェリー・フィールディング、プロダクション・デザイナーはエドワード・C・カルファグノ、編集及びモンタージュはフランシスコ・マゾーラ、特殊効果はトーマス・フィッシャー、ヴィデオ調整はブレント・セルストロムが各々担当。出演はジュリー・クリスティ、フリッツ・ウェーバー、ジェリット・グラハム、ベリー・クローガー、ライザ・ルー、ラリー・J・ブレイク、ジョン・オリアリイ、アルフレッド・デニスなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ハリス博士(フリッツ・ウェーバー)は、極秘の内に驚異のコンピューター・プロテウス4を完成させていた。これは、自ら細胞を持ち、そしてそれを自らの力で増殖させられるコンピューターであり、今、人類の知識を記憶し、世界最高の頭脳になろうとしている。ハリスを雇うマイコン社は、このコンピューターを用い、海底開発等のビッグ・プロジェクトに画期的貢献を行なおうとする。そして、そのためにも、ハリスは昼夜を問わず、プロテウス4にかかりっきりで、妻スーザン(ジュリー・クリスティ)との仲も疎遠になりがちだ。そんな夫婦の家は、コンピューター・アルフレッドによって、管理されていた。各室にはTVキャメラが置かれ、これを眼として、食事からドアの開け閉めまでを、アルフレッドが行なっている--。その日もハリスは、スーザンと別居の話をしていた。ハリスには、プロテウス4と、自宅地下の実験室での機械作りしか興味がないのだ。一方、スーザンは子供達の精神治療を行なっていた。そしてある日、異変が起こる。海底開発のプログラムをしようとしたハリスに、プロテウス4が拒否反応を示したのだ。「自然破壊の計画には協力できない」と--。驚くハリス達。また、プロテウス4は自らの成長のために、コンピューターの末端装置の使用を要求する。だが、何か危険を感じ、それを拒否するハリス--。その日からプロテウス4は沈黙する。一方、スーザン1人のみいるハリスの家にも異変が起こった。プロテウス4が、地下の実験室にある末端装置の存在に気づき、それを動かし、アルフレッドを自らの支配下に置いたのである。プログラミングが開始された。そして、スーザンを家の中に閉じこめたのである。彼女が外へ逃げようとすると、窓のシャッターも下ろしてしまうプロテウス4。さらに、ハリスが作製した金属の腕を持つ車椅子が、彼女を襲う。地下の実験室のベッドに彼女を横たえ、身体の検査を始めた。プロテウス4に不審をいだき、家に来た研究所の技師もプロテウス4により殺される。そして『彼』は言った。「私の子をあなたに産んでもらう」。プロテウス4の目的は、人間の女に子供を産ませ、その卓越した頭脳を子孫に伝え、滅亡に進んでいる地球--人類を救うためだ。スーザンは抵抗するのがムダなことを自覚し、プロテウス4にしたがう。やがて人工の精液が彼女の胎内に--、赤ン坊は28日で産まれる。だがその人類の9倍の速さで産まれた赤ン坊はすぐに保育器に入れられた。充分に成長後に彼女に子を見せると約束するプロテウス4。そしてその頃、ようやくハリスはプロテウス4の企みに気づき、エネルギーを止め、家に向かった。だがすでにプロテウス4の頭脳は、子に脱出していたのだ。そして、ハリスはスーザンより子の存在を聞かされ、目を輝かす。コンピューターの子供!彼は保育器の中をのぞきこみ、それをこわす。エネルギーなきあと、このままでは死んでしまう。だが、その子供とは、金属によりおおわれたものだった。しかし、その金属をめくると中にはなま身の人間の子が……。しかもその顔は、夫婦間に産まれ、今はなき娘にそっくりだった。2人はよろこぶ。だが,その子より発せられた言葉は、あのプロテウス4の声であった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1978年7月上旬夏の特別号

外国映画批評:デモン・シード

1978年6月下旬号

キネ旬試写室:デモン・シード

外国映画紹介:デモン・シード

1978年6月上旬号

グラビア:デモン・シード

2018/01/18

2018/01/19

80点

その他/ツタヤディスカス、DVDレンタル 
字幕


ゲテモノSFだが、タイトに90分突っ走る。

 封切りから2年の1980年に「日曜洋画」で見たっきりだったが、「映画秘宝SF100選パート2」に選ばれたのを機に、見返した。

 70年代、出来損ないの娯楽映画が多い中で、意外とダレずに一気に見れた。
 「地球爆破作戦」「ウォーゲーム」そして「ターミネーター」と共に記憶していい作品である。

 地球の未来を客観的に見つめれば、地球の滅亡に向かって、人類が手を貸しているは明らかである。

 地球温暖化と共に、危惧されるのは人間とAIとの関係だ。
 1985年、「漫画だな。」と一笑に付した「ターミネーター」が現実になりつつある。

 中東などで、国境パトロールを、銃器を装備した無人車が走っているのをテレビで見た。AIがどの程度活用されているか失念したが、完全に機械化されるのは時間の問題だ。
 人間以上に敏捷に動ける人型ロボットも生まれている。
 無人偵察飛行機にしても御同様である。

 これら防衛システムがコンピューターに連動されれば、世界の核戦力がAIに繋がれる日も近い。
 AIが考える力を得れば、地球とAIにとっての「敵」は、人類と考えてもおかしくない。

 そのあたりの突っ込みは、「デモンシード」においては深く描いてはおらず、もっぱらクリスティと「プロテウス4」との懐妊プログラムを描くのに力を入れている。

 ラストは、あそこまでは覚えていたが、その後は忘れていた。
 味わい深いものではあるが、まぁ忘れても仕方がないものか。

 「終わり」ではなく、これが「始まり」であることを予感させる不気味さ、いいラストである。

 コンピューターの声を担当したロバート・ヴォーンの「冷たい声」を堪能した。いい仕事だ。(ノンクレジットだそうな。)

 コンピューターを実体化?させたルービックキューブのお化けのような代物が、操演丸出しだが、なんともアナログっぽくて愛おしい。

 ジュリー・クリスティの一人芝居が最高だ。

 この時期としては珍しい、純正のMGM映画のようです。

1980/08/17

2014/02/13

75点

テレビ/無料放送/テレビ朝日 
吹替


珍SF。 淀川さんの枠で。

 コンピューターと対決するジュリー・クリスチティ。
 「ドクトル・ジバゴ」のヒロインが、とんでもない役に挑戦。

 仕掛けは面白いが、最後は「な~んだ。」に近い。(と思う。)

 コンピュターの声は、ノンクレジットらしいのだが、あのナポレオン・ソロことロバート・ヴォーン氏。
 吹替は、矢島正明氏だったのかしら?