ディア・ハンター

でぃあはんたー|The Deer Hunter|----

ディア・ハンター

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レビューの数

96

平均評点

81.6(669人)

観たひと

1022

観たいひと

100

(C)1978 STUDIOCANAL FILMS LTD. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 戦争
製作国 アメリカ
製作年 1978
公開年月日 1979/3/17
上映時間 184分
製作会社 EMI作品
配給 ユナイト映画
レイティング PG-12
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1960年代末期におけるアメリカの若者のベトナム戦争体験を通じ、男の友情と死を絡ませて描く。製作はバリー・スパイキングス、マイケル・ディーリー、マイケル・チミノとジョン・ペバロール、監督は「サンダーボルト(1974)」のマイケル・チミノ、脚本はデリク・ウォッシュバーン、原案はマイケル・チミノ、デリク・ウォッシュバーン、ルイス・ガーフィンクルとクイン・K・レデカー、撮影はヴィルモス・ジグモンド、音楽はスタンリー・マイヤーズ、編集はピーター・ツィンナー、美術はロン・ホブスが各各担当。出演はロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サベージ、ジョン・カザール、メリル・ストリープ、チャック・アスペグラン、ジョージ・ズンザ、ピエール・セグイ、ルタニア・アルダなど。2018年12月14日より4K デジタル修復版が公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1968年のペンシルベニア州クレアトン。マイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スチーブン(ジョン・サベページ)、スタン(J・カザール)、アクセル(チャック・アスペグラン)の5人は町の製鋼所に勤める親友グループで、休日には山で鹿狩りを楽しむ平凡な若者たちだった。ある土曜日、ベトナムに徴兵されるマイケル、ニック、スチーブンの歓送会と、スチーブンとアンジェラ(ルタニア・アルダ)の結婚式が町の教会で合同で行なわれた。祝福する人々の中には、アル中の父親を抱える身ながら、帰還後のニックと結婚の約束をしたグループのアイドル、リンダ(メリル・ストリープ)もいた。式の後、彼らはそろってアレゲニーの山へ鹿狩りに出た。1970年、北ベトナムでの戦況は酸鼻を極めていた。逃げまどう農民を虐殺するベトコンに対し、マイケルは狂ったように撃ちまくっていたが、偶然にも、その戦場でニックとスチーブンに再会した。しかし、北側の攻勢は激しく、3人は捕虜になってしまい、床下につながれる身となった。その小屋では、ロシアン・ルーレットというゲームが行なわれていた。それは、弾丸を一発だけ込めたリボルバーを捕虜が交互にこめかみに当てて撃ち合い、それにベトコンたちが金を賭けるというものだった。3人の番になり、スチーブンが発狂寸前になったため、マイケルは一瞬のスキを窮ってベトコン数人を撃ち倒して逃走。丸太にしがみついて濁流を下った。間もなく、友軍ヘリコプターが飛来したが、マイケルとスチーブンは力尽き、3人は離ればなれになった。l年後、サイゴンの軍人病院を退院したニックが別人のようになって町をさまよっていた。それから2年後、マイケルはクレアトンに生還し人々は温かく迎えたが、マイケルは昔の明るさを失っていた。その頃、スチーブンは脚を失って陸軍病院に入っており、彼の口からニックがベトナムで生きていることを知ったマイケルは、陥落寸前のサイゴンへ飛んだ。しかし、ニックは場末の工場の2階で、あのロシアン・ルーレットの射手になっており、意識は朦朧としていた。マイケルは彼の記憶を呼び醒そうと必死に呼びかけ、最後の手段として、ロシアン・ルーレットのテーブルに向かい合った。そして弾丸はニックの番で発射されるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年12月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ディア・ハンター 4K デジタル修復版」

2018年7月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第1弾 1970年代外国映画ベスト・テン:ベスト19グラビア解説

2016年9月上旬号

●追悼 マイケル・チミノ 聖林を”動揺”させた男:聖なる狩りの週末「ディア・ハンター」

2011年4月下旬号

第二回 午前十時の映画祭:「ゴッドファーザー PARTII」「ディア・ハンター」

1979年5月上旬号

外国映画批評:ディア・ハンター

1979年4月上旬春の特別号

外国映画紹介:ディア・ハンター

1979年3月下旬号

グラビア:ディア・ハンター

特集 「ディア・ハンター」:1 60年代後半に青春を生きたものへの鎮魂歌

特集 「ディア・ハンター」:2 孤独なヒーローを描き続ける監督マイケル・チミノ

特集 「ディア・ハンター」:3 大衆の中で苦悩する超ヒーロー

特集 「ディア・ハンター」:分析採録

1979年3月上旬号

キネ旬試写室:ディア・ハンター

2020/05/11

2020/05/11

80点

テレビ/有料放送/シネフィルWOWOW 
字幕


好きな映画ではないが。

格調ある183分30秒の大作。
シネフィルwowowの4K修復版にて。
最初DVDで出ていたものは、PAL廻しのもので176分だった。
現在の修復版Blu-ray等は183分。
  (字幕もスタジオ・カナルの悪評高いものでなく、ストレス無いもの。)
1979年当時、歌舞伎町の第2次ロードショー館(?)で見て以来だとすると、41年ぶりということになる。

前半の結婚式からベトナム戦争への突入編集が凄い。
それは覚えていたのだが、その後もアメリカとベトナムの切り替えが、いつも唐突なのだ。
この作意が、この映画のシミノの信条みたいなもの。
天国と地獄、地球の表と裏、それがカットひとつで切り替わる。

ジョン・サベージの嫁さんの純白のウエディングドレスに僅かに垂れる赤いワイン。
「あっ!」と思わず声を上げそうになってしまった。
ストリーブにキスし損なうデ・ニーロ、微笑ましい。
戦争の狂気の前夜の繊細な演出。
また象徴的な鹿狩りのバックに流れる荘厳な合唱曲。
メインテーマ、音楽演出過多の一歩手前にも思えるが、美しい。
ロシア系アメリカ人の側面は、今一つ心に来ない。
みんなロシア人に見えないしなぁ。
結婚式で「カチューシャ」がロシア語で流れる、あまりにもベタな選曲。

ベトナムへ行ったものは、精神が壊れるか、身体が壊れるか、またはその両方が壊れるか、いずれかのように思える中で、デ・ニーロだけは、なんとか両方をまともに保つ。
そのへんがデ・ニーロであり、ええカッコシーの主人公なのだが。
序盤で軽蔑したグリーンベレーの制服を、帰国後、着続けるデ・ニーロの真意はどこに・・・。

デ・ニーロとジョン・カザールの確執も心に残った。
というか、そこに拘った脚本。
カザール演ずる男は、戦争に行ってない設定。
そこに意味があるのか。

当時、メリル・ストリーブと婚約中だったジョン・カザールの遺作でもある。
「ゴッドファーザー」から「ディアハンター」までの短くも素晴らしいフィルモグラフィーだった。

2020/05/01

80点

テレビ/有料放送/シネフィルWOWOW 


反戦映画の名作

シネフィルWOWOW。4Kデジタル修復版にて再鑑賞。
本作は昔、京橋にあったテアトル東京にてシネラマサイズにて鑑賞経験がある思い出の作品。今回はテレビでの鑑賞になったが、やはり劇場で見るべき作品である。
平和な世界から突然人間性が無視されたベトナムの戦場に、大音響と共に切り替わる編集は絶妙な演出である。俳優陣もデニーロやウォーケン、メルリ・ストリープ等が出演し名演技をしている。抑えた音楽も現実感を増す効果があり素晴らしかった。名作。

2020/05/01

2020/05/01

85点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
字幕


ウォーケン!

マイケルチミノ監督です。名作ですね。前半の長い結婚式の場面があってこその後半ですね。デニーロのいいですが、クリストファーウォーケンが素晴らしい。後半の表情のない顔と眼。素晴らしい。

2020/03/29

2020/03/30

70点

購入/DVD 
吹替


アカデミー作品賞含む5部門受賞。

マイケル・チミノ監督による、ベトナム戦争・翻弄・ヒューマンドラマ。
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ペンシルベニア州、ピッツバーグ。小さな鉄鋼の町で結婚パーティーが開かれる。ベトナムへ出征するスティーブンとアンジェラの式に大勢が集まった。その中には悪友で共にベトナムへ出征するマイケル(ロバート・デ・ニーロ)とニック(クリストファー・ウォーケン)の姿もあった。

(ロシア系アメリカ人による、ロシア風結婚式。ロシア発祥?のロシアンルーレット、ベトナムの戦場、アメリカ人の描く他国はイメージ優先で何か噓っぽい。知らんけど・・・。)
(クライマックスでマイケルがアメリカから陥落寸前のサイゴンへ瞬間移動する。・・・撤退、脱出も困難な時どうやって行けたのか謎・・・。)

2020/03/30

2020/03/30

78点

その他/録画BSプレミアム 
字幕


傷跡の鎮魂

ネタバレ

 なかなか味わい深かった。ロシア系移民の5人の仲間の、バカ騒ぎも、結婚式も、“君の瞳に恋してる”を歌う所も、少し異様な雰囲気の鹿狩りも、本当に関係が深くて仲が良さそうだ。

 マイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーブン(ジョン・サベージ)が、ロシアンルーレットの恐怖によって精神が崩れていくのが凄まじい。この場面は何度観ても痛ましい。

 こういう危機的状況をマイケルは冷静とはったりで逃れたが、自分なら、スティーブンと同じように精神を保てないだろう。

 そこから逃れたにもかかわらず、ニックが、頭を撃ってしまう場面が本当に悲しかった。

 そして、ニックが亡くなり、ゴッド・ブレス・アメリカを皆で歌う場面は、ベトナム戦争の犠牲になったのにとの違和感はあるものの、味わい深かった。ギターのカヴァティーナの音色も美しかった。ベトナム戦争が彼らに残した傷痕への鎮魂だと思う。

2019/11/18

82点

レンタル 
字幕


命を賭けたルーレット

ネタバレ

ベトナム兵による捕虜への虐待、ロシアンルーレットで賭けをして弄ぶシーンは衝撃的だった。
田舎の鉄工所で働くマイケル、ニック、スティーヴンの三人の若者がベトナム戦争を経験したことによりすっかり人が変わってしまう姿が生々しく描かれている。
前半スティーヴンとアンジェラの結婚式のシーンから鹿狩りのシーンまでに50分程費やしており、カットできる部分はかなりあったのではないかと思ったけれど、戦争前と戦争後の違いを印象づけるためには十分過ぎるぐらいの役割を果たしていたとは思う。
戦争中の三人が捕虜になってしまうシーンは、あまり今まで映画では観たことのない戦争の姿が描かれていてショッキングだったが、その経験を経てからの三人のそれぞれの歩む道が全く異なっていくのも戦争の怖さを感じさせられた。
マイケルが帰還した時に、家に飾られている歓迎の旗を見てそのままタクシーで通りすぎて行くシーンは印象的だった。
反戦的な内容の作品だが、生死を賭けた戦いを経験したものと、しなかったものとの間にはやはり大きな違いがあって、戦場を経験したものだけにしか見えない真理もあるのだと思った。
二度目の鹿狩りのシーンで絶好のシチュエーションで鹿を捉えたマイケルが撃つのをやめたのと、戦争に行かなかった仲間のスタンが口論となったアクセルに銃を向けた時に、すかさず銃を奪ってロシアンルーレットのように弾を一発だけ込めてスタンの眉間に突きつけた姿が心に残った。
もちろん戦争によって奪われた人生がほとんどで、スティーヴンだけでなく妻のアンジェラまでその影響を受けて生気がなくなってしまっていた。
そして、サイゴンに残り自分が虐待を受けた状況と全く同じ状況に自ら身を置いたニック。
後半の全く血の通っていない彼の表情にぞっとしたのと、マイケルとのロシアンルーレットのシーンはとても悲しかった。
結婚式で始まったこのドラマが、最後悲しい葬式で終わるのも印象的だった。
マイケル役のロバート・デ・ニーロは三人の中では一番ダメージの少ない役だが、戦争の後の静かに悲しみを溜めた目付きが印象的だったのと、ニック役のクリストファー・ウォーケンの変貌ぶりも凄かった。
スタンリー・マイヤーズのテーマ曲も耳に残った。