フットボール,自転車,クラリネットなどの道具を駆使するジョー(ウォーレン・ベイティ)は,バースデーケーキのロウソクを吹き消した後,すぐにトンネルの暗闇の中に消えていく.その先にあるのは,白い世界で雲のような蒸気が足元に溢れており,その中でジョーはスウェット姿で腕立て伏せをしている.その白い世界にはジェット機が離陸前で待機しており,乗客たちが乗り込んでいる.ジョーはトラブルもあり,その飛行機に乗ることもできず,事故にあった肉体に戻ることもできず,宙吊りになってしまう.
事務的に人間の死後を処理している天使長(ジェームズ・メイスン)の案内もあって,ジョーは富豪のレオ・ファンズワースに乗り移っている.レオは妻ジュリア(ダイアン・キャノン)らによって殺されてかけており,レオの経営する会社グループはさまざまなトラブルを抱えていた.レオは,ジョーであった時のようにレバーシェイクを飲み,フットボールのゲームとリーグの長期戦のように会社経営の方針を改革していく.核工場,マグロ船,環境汚染を振り撒く工場などは,世間のイメージを無視し,トラブルを回避するように,その会社は利益を追及していた.レオはジョーになり,そうした会社経営よりもフットボールとスーパーボウルの方への運動を開始していく.コーチのマックス(ジャック・ウォーデン)も招集され,クラリネットの音色がマックスとジョーのつながりを復活させる.ジョーは本格的にフィールドへと参戦し,その練習やゲームの過程でジョーとしての身体を取り戻していく.レオのベッドには妻らの仕掛けたシャンデリアらしき物が落下する.国旗が掲揚されており,祝砲も時に轟く.そして祝砲と共にレオは狙撃され,井戸に落下し,姿を隠してしまう.
全ては決められ,計画に従っていると天使長はジョーを諭している.ジョーはジャレットとなりながら,次のゲームに参加し,クォーターバックとして大舞台で活躍している.ジャレットは,ジョーの記憶を失いながらも,恋仲になろうとしていたベティ(ジュリー・クリスティ)に見とめられ,彼女と見つめ合いながら,またフィールドのゴールへと向かって歩みを進めている.