テキサス決死隊(1936)

てきさすけっしたい|The Texas Rangers|----

テキサス決死隊(1936)

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レビューの数

3

平均評点

66.3(14人)

観たひと

21

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 西部劇
製作国 アメリカ
製作年 1936
公開年月日 未公開
上映時間 0分
製作会社 パラマウント映画
配給 パラマウント支社輸入
レイティング
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

テキサス州百年祭に因んで作られた映画で、「薔薇は何故紅い」「麦秋」のキング・ヴィダーが原作・監督・製作したもの。脚本は「空飛ぶ悪魔」のルイス・スティーヴンスンが任じた。主演は「丘の一本松」「春を手さぐる」のフレッド・マクマレイと「女学生大行進」「1936年の大放送」のジャック・オーキーで、「幽霊西へ行く」「シーコウヤ」のジーン・パーカーを始め、「片道切符」「無法地獄」のロイド・ノーラン、「航空十三時間」のベニー・バートレット、「星の奇蹟」のエドワード・エリス、エレナ・マルチネス、フランク・シャノン等が助演する。撮影は「野いばら」「旅烏子供連れ」のエドワード・クロンジェガーの担当である。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

19世紀の末に米国の中西部を荒らし廻る3人組の強盗があった。ある夜、役人に不意を襲われた3人は身を以て逃れたが、ジムとワフウは仲間のサムとはぐれてしまった。2人はサムが情婦の家へ落ちのびたものと目星をつけてテキサスへやって来た。当時のテキサスは未開の地で、インディアンは絶えず白人を襲撃し、家畜泥棒、銀行や汽車を襲う強盗が横行し、人々は枕を高くして眠る事もできなかった。この暴戻に対抗して人民の生活を保護していたのは「テキサス決死隊」と異名を取った警備隊である。さすがのジムもワフウも勇敢な警備隊の活躍を恐れ、テキサスでは仕事ができなかった。金は無くなり腹は減る。遂に2人は当座の方便として警備隊に志願して採用された。就任早々出動を命じられた2人は偶然家畜泥棒になったサムに会い、ジムとワフウは警備隊の内部から彼を助ける約束をした。隊へ帰る途中2人はインディアンに襲われて両親を殺された少年デイヴィッドを救った。インディアンの暴戻はますますつのり、隊長は大挙彼らを討伐する計画をたて、警備隊は隊伍を組んで出動した。しかし数倍の大軍を敵として決死の奮闘も利あらず、警備隊は隊長、ジム、ワフウ、その他数人の残して全滅し、今は援軍を待つばかりであった。その時ジムはインディアンの重囲を突破し急を援軍に告げみごと隊長以下を救った上、インディアンを奥地に撃退することができた。しかし警備隊の敵はインディアンだけではない。キンボール地方にヒギンスという兇族がいて良民を苦しめているという報せがあった。ジムは選ばれて討伐に向かうことになったが、彼の考えはヒギンスを追い払った後へサムを呼んでその地方の豊富な資源を独占するつもりだった。しかしワフウはこれに賛成しなかった。彼はインディアン討伐以来警備隊の勇敢な行動に感激して、悪事から足を洗う決心をしていたのである。単身キンボールに向かったジムの活躍はめざましかった。ヒキンスを投獄し良民から感謝の言葉を浴びてジムの心に漸く正義が蘇った。彼はサムと手を切って、かねて恋仲の隊長の娘アマンダと平和に暮らすことを楽しみに隊へ帰った。ところがヒギンス無き後にサムは悪事の数を重ね「水玉の怪賊」として人々に恐れられにようになった。再びサム討伐の命がジムに下った。ジムの前身を知っている隊長は、こうして彼の本心を試そうとしたのである。ジムは旧友を討つに忍びず命令を辞退して投獄された。彼の代わりにワフウはサムの討伐を志願し、同行をせがむデイヴィッドを連れてサムの隠れ家に向かった。ワフウはサムを欺きデイヴィッドに手紙を持たせて警備隊を呼ぼうとしたが、デイヴィッドはサムの配下に捕らえられワフウはサムのために殺された。彼の死体は馬に乗せられて警備隊に届けられた。ジムは奮然として起こった。隊長に願って出獄を許され、単身サムの隠れ家に乗り込みワフウの仇を討ち、同時に改心の誠を見せたのである。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2021/02/12

2021/02/19

70点

レンタル/埼玉県/ゲオ 


先住民の戦法

テキサスレンジャーと先住民の戦いの場面。
先住民は山の上から大きな岩くらいある大石を転がし落とす。次から次にその大石を落としてくる。レンジャーがよけるのが必死だ。それにしても、よくあんな大きな石をいくつも準備できるのか不思議であった。
さて物語、駅馬車の襲撃シーンから始まる。その駅馬車の運転手が強盗とグルだという設定。3人の悪人のうち2人がひょんなことからテキサスレンジャーに入隊する。そこで正義に目覚める二人。先住民に両親を襲われ一人になった少年との交流。
ジムがレンジャーとして悪がはびこる町に乗り込み、悪のボスを成敗する。バーを簡易裁判所にして悪事を裁く。その判決に不服のボスに手下が加勢に来る。その瞬間、隅に隠れていたサムの拳銃が火を噴く。この場面がすばらしい。
その後、ラストに向けて意外な展開が待ち受ける。えっ?そうなちゃうのいささかびっくりした。

2009年

2016/07/18

80点

テレビ 


テキサス・レンジャーに捧ぐ

開拓時代の西部を荒らし回る3人組の強盗団。ジム、ワフウ、サム。磊落で軽妙な3人の友情を描いた映画前半はコメディタッチでとても楽しいです。しかし、3人のうちジムとワフウが、テキサスを警備する「テキサス決死隊(テキサス・レンジャー)」に軽い気持ちで入隊したのをきっかけに、3人の関係は変わっていきます。善か悪か、正義か友情か…、変わりゆく状況の中で深く問いかけてくる重厚な物語。前半に描かれた男気のある暖かい友情が最後まで映画を包んでいますが、それだけに後半の3人の選択が胸に迫ります。傑作です。

輪郭の鮮明なモノクロ映像も特筆ものです。まるでルビッチが荒野を撮ったかのような端整な美しさがあると思いました。

開拓時代のテキサスには、危険を顧みずテキサスを守る“テキサス決死隊”と異名をとる警備隊があった。この映画はテキサス警備隊(テキサス・レンジャー)に捧げられている。

<ストーリー>
ジム(フレッド・マクマレイ)、ワフウ(ジャック・オーキー)、サム(ロイド・ノーラン)は3人組の強盗団。友情厚くならず者らしい男気のある3人は駅馬車強盗などに明け暮れていた。ある日、役人に不意を付かれて慌てて逃げたため、ジムとワフウはサムとはぐれてしまう。2人はテキサスへやって来たが、「テキサス決死隊」の守るテキサスではなかなか仕事ができなかった。金は無くなりお腹がすいて、ついにジムとワフウは当座をしのぐためテキサス警備隊に入隊した。

さっそく、牛泥棒を捕まえよという指令を受けた2人は、河を渡る牛泥棒と遭遇する。「さぁ捕まえるか」「しかし彼らにも生活がある」などとためらっているうちに、2人は牛泥棒のボスがサムであることに気付く。3人は駆け寄って再会を喜び合い、牛が河を渡るのを手伝う。そして、ジムとワフウは今後は警備隊の情報をサムに流し、それで大儲けしようと約束する。

隊へ帰る途中2人はインディアンに襲われて両親を殺された少年デイヴィッドを救った。インディアンの襲撃の被害はますます増え、警備隊長はインディアンを大挙、保護地区に追い込む計画をたて、警備隊は隊を組んで出動した。しかしインディアンは数倍の大軍であり、警備隊は苦戦する。ジムは命からがら援軍を呼びに行き、インディアンを保護地区に撃退することができた。

ある日、キンボール地方をヒギンスという悪辣な人物が牛耳り市民を苦しめているという報せがあり、ジムが派遣されることになった。ジムはヒギンスを追いだし、その後釜にサムを据えて共に暴利をむさぼろうと企む。しかし、警備隊で本当の友達ができ、正義に目覚めてきたワフウはこの計画から降りると言う。キンボール地方に乗り込んだジムは、ヒギンスを起訴し、裁判で勝利し、町の浄化に乗り出した。この時ジムの心にも正義が芽生える。ジムはサムに「この町を浄化したいから、他所へ行ってくれ」と頼む。サムはジムの気持ちを汲んで「邪魔はしないさ」と町を出て行く。このときの、善と悪の立場でありながら、友情厚い2人の関係の描写が素晴らしいです。サムはならず者でありながら、いなせな感じの若者でチョットかっこいいのです。サムへの気持ちが残る描き方が、今後の展開に生きてきて、上手いと思います!

その後、サムは各地で列車強盗を繰り返しているようで、新聞では事実以上の騒がれ方をしている。ある日、ジムは隊長にサムを逮捕してくるよう命令される。ジムは「できません」と答え、警備隊を辞職する。隊長はジムが過去にサムと強盗団を組み、指名手配されていることを知っていた。サムの逮捕を打診してジムを試していたのだ。サムとまだ切れていないと疑われ、ジムは牢屋に入れられる。これを聞いたワフウは単身サムを捕えに行くが…。

この後の、ジム、ワフウ、サムの運命やいかに。

面白いです。
ぜひご覧ください

2007/11/30

2014/01/09

75点

選択しない 


忘れられないシーンが。

全体に、ほとんど記憶がないが。
**が##に、机を挟んで銃撃されるシーンがすごいんだよね。
ありゃタランティーノ・タッチだぜ。
それとも「ブレードランナー」のトップシーンか。
意外性と、ちょっとした呼吸のショック。
30年代のキング・ヴィダーに、どうしてあの演出が出来たのか、
映画は不思議だ。