チャップリンの独裁者

ちゃっぷりんのどくさいしゃ|The Great Dictator|The Great Dictator

チャップリンの独裁者

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レビューの数

47

平均評点

82.4(292人)

観たひと

555

観たいひと

53

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1940
公開年月日 1960/10/22
上映時間 126分
製作会社 ユナイテッド・アーチスツ映画
配給 東和
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

チャールズ・チャップリンの3大名作の1つといわれる「偉大なる独裁者」(原題)がついに日本で公開される。1940年、ヒットラーのナチスがドイツで、ムッソリーニのファシストがイタリアで、それぞれ独裁をなしとげ、その黒い手を世界にのばし始めた頃、そのファシスト独裁者を痛烈に批判し、全世界の人々に自由のためにたたかうことを呼びかけようとつくられたのが、この作品であった。またチャップリンが始めて完全なトーキーを使った作品であり、山高帽・ドタ靴・ステッキ・アヒル歩きのチャップリン・スタイルの最後の作品である。例によって、製作・脚本・台詞・監督・主演はチャップリン自身。撮影はカール・ストラッスとローランド・トセロー。音楽監督はメレディス・ウィルソン。出演はチャップリンがトメニアの独裁者ヒンケルとユダヤ人の床屋との2役にふんするが、バクテリアの独裁者ナパロニにジャック・オーキー、ユダヤ人の美少女ハンナにポーレット・ゴダードがふんし、そのほか、レジナルド・ガーディナー、ヘンリー・ダニエル、ビリー・ギルバートらの出演。チャップリンの永年の共演者チェスター・コンクリも姿を見せる。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1918年――第1次世界大戦の末期、トメニア軍陣地では1兵卒であるユダヤ人の床屋(チャーリー・チャップリン)が奮戦していた。しかし、敗色は濃く、前線では敗退がつづき、上層部ではひそかに平和交渉が始められていた。何も知らぬ将兵は勝利を信じてた戦った。トメニア軍の空軍将校シュルツ(レジナルド・ガーディナー)は敵に包囲され、危ないところを床屋に救われた。傷ついたシュルツを助けて2人はトメニアに命からがら逃げかえったが、その時すでに戦争には負けていた。床屋は戦傷のためすべての記憶を失い病院に収容された。数年の年月が流れ、トメニアに政変が起こった。その結果ヒンケル(チャーリー・チャップリン)という独裁者が現われ、国民の熱狂的な歓迎を受けた。彼はアーリアン民族の世界制覇を夢み、他民族ことにユダヤ人の迫害を行った。ユダヤ人街のジャッケル(モーリス・モスコヴィッチ)の家族やハンナ(ポーレット・ゴダート)らは、不安な毎日を送っていた。床屋は政変のあったのも知らず、このユダヤ人街の自分の店に戻って来ていた。突撃隊の隊員はユダヤ人街に来ては乱暴した。ハンナはくやしがった。臆病者の床屋も彼女と協力して彼等に抵抗した。ある時、突撃隊に逮捕されかかった床屋を、通りかかった今は突撃隊指揮官になったシュルツが救った。おかげでユダヤ人街にも平和な日々が戻った。ヒンケルは自分の独裁政治をかくすため、国民の関心を外に向けようとオスタリッチ進駐を考え、軍資金をユダヤ人財閥に借款を申し入れたが拒絶された。ユダヤ人迫害が再開された。シュルツはヒンケルの政策の非を進言し、そのせいで失脚した。彼はジャッケルの家に隠れていたが、突撃隊に発見され床屋とともに逮捕された。床屋を慕うハンナは身の危険をさけるためジャッケル氏らとオスタリッチに逃げた。独裁者ナパロニ(ジャック・オーキー)指揮のバクテリア軍もオスタリッチに侵入した。ヒンケルはバクテリア軍を撤退させようと、ナパロニを招き、お互いにオスタリッチの主権を尊重する誓約書に署名させ、撤退に成功した。そのスキに自軍進駐の準備をした。床屋とシュルツは軍服を盗んで収容所を脱出した。国境で進駐準備の軍隊がヒンケルと間違え、進軍を開始した。その頃、ヒンケルは鴨狩中を床屋と間違えられ、警備兵に逮捕された。数万のヒンケル軍はオスタリッチに到着、床屋は演説をしなければならなくなった。壇上に立った床屋はロウバイしたが、気持ちを落着けて話しはじめた。“独裁者の奴隷になるな!民主主義を守れ!”彼の声はしだいに熱をおび自由と平和を守ろうと叫んだ。それはオスタリッチのハンナたちにも語りかけているようだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年1月上旬号

午前十時の映画祭:「ライムライト」「チャップリンの独裁者」「フォロー・ミー」

1973年9月上旬号

グラビア:「チャップリンの独裁者」

特別対談 「チャップリンの独裁者」研究1:「チャップリンの独裁者」について語ろう! 淀川長治×斎藤耕一

分析研究:チャップリンの独裁者

特別対談 「チャップリンの独裁者」研究2:民衆的な政治人間としてのチャップリン

1960年12月下旬号

「チャップリンの独裁者」ヒットの要因:各界アンケート

1960年11月下旬号

外国映画批評:チャップリンの独裁者

1960年10月上旬秋の特別号

外国映画紹介:チャップリンの独裁者

シナリオ:チャップリンの独裁者

1960年9月下旬号

新作グラビア:チャップリンの独裁者

2017/04/16

2017/04/16

79点

レンタル/埼玉県/TSUTAYA/TSUTAYA 入間仏子店/DVD 
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全ては最後の演説のため

記憶違い
ラストの演説でハンナに呼びかけるシーンでベートーヴェンの歓喜のメロディがずっと流れてると思ってたが、あの有名な地球儀のシーンで流れるのと同じ Lohengrin 前奏曲だった。ベートーヴェンが聞こえるのは一瞬で、床屋が病院にいて戦争が終わった!というところ。
あの感動的な演説に Lohengrin 前奏曲をかぶせるのはナチのワーグナー利用に対する反論でもあるし、地球儀のシーンでの Lohengrin はワーグナー音楽の中にある、ある種の危険性も表現しているのではないか。
チャップリンはワグネリアンでは?最近、「ライムライト」「街の灯」、「独裁者」と見てきてチャップリンの音楽の使い方のうまさに驚いてるが、ライトモチーフとしての音楽の使い方をワーグナーを研究して映画で応用したのではないか?

今まではあまり笑えないと思ってたが、そんなことはない。何度も大笑いした。
☆銀貨を飲み込んでゲップをするとチャリンチャリンと聞こえてくるのは、「街の灯」で笛を飲み込んでしゃっくりのたびにピーピー鳴るギャグの繰り返し。
☆ドリフじみたギャグも満載で、ナパロニ到着の絨毯の行ったり来たり、演説前の椅子壊し等、初めて見たときはレベルが低いと思ったが強烈に笑える。
☆ヒンケルとナパロニの意地の張り合いも面白いのだが、ファシズムのくだらなさを痛烈におちょくっている。これはナチズムやムッソリーニに代表される自由を圧殺しようとする非人間的全体主義への抗議であり挑戦である。志の低い傲慢な利益追求だけの貧しい映画が溢れる昨今、チャップリンという偉大な映画人の作品を定期的に見て「映画とは何か?」を常に考えなくてはならない。

日付が変わって深夜0時から子供達3人と一緒に見始めたのだが、ウォッカ飲みながら見てたので寝落ち。朝1人で見返した。22、20、18の若者は何を思っただろうか?

2017/04/13

2017/04/13

76点

テレビ/有料放送/IMAGICA BS 
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黙っていられなかったチャップリン。

 「ライムライト」を最近見て、とても良かったので、その後チャップリンを何十年か振りで続けて見ていってる。

 次作「殺人狂時代」では、帽子にステッキのスタイルを多分とってないだろうから、本作がその見納めとなるのか。

  この作品のキモとなる「そっくりさん」による作劇は、思いのほか最後に限られていて、面白味は全編には膨らんでいない。
このプロットでは、ジョン・フォード監督、ロバート・リスキン共同脚本の「俺は善人だ」1935が、イケます。

   冒頭の戦争シーンは、思いのほか迫力があるが、全体に泥臭いギャグばかりで、楽しめなかった。
  最後の演説には機械文明に対する批判もあり、「モダンタイムス」の主張も入っている。
   シュルツなるドイツ将校を良識的な人間として描いているところも、チャップリンの人間性が出ていると思う。
  
  この後、赤狩りで、チャップリン自身がアメリカを追われることになるとは・・。
  世の理不尽を思わずにはいられない。
1938年オーストリア併合、チェコスロヴァキア併合、1939年ポーランド侵攻の翌年の1940年に、本作は製作された。
     同時期としては、シリアスですがフリッツ・ラングの「死刑執行人もまた死す」1943が、お薦めです。

2017/04/04

2017/04/04

-点

購入/ブルーレイ 
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今でこそ必要な大演説

DVDを保有しているため幾度となく鑑賞している

敢えて今回書いたのは映画史に残るラストの名演説が今でこそ世界中が耳を傾けるべきであると感じたからである

1960年

2017/04/02

75点

映画館 
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ヒトラーをおちょくったパロディ映画ですが、

ヒトラーにソックリなユダヤ人の床屋の物語が絡んで面白くなります。ギャグもたっぷりちりばめてあります。今観ると、古めかしさは否めませんが、チャップリン映画に馴染みがなければ、十分新鮮に愉しめる出来栄えです。

しかし、何より凄いのは、この映画が製作された時代背景です。1940年といえばナチス・ドイツの急速な勢力拡大期。この時期にヒトラーをおちょくるとは、チャップリンの命がけの気迫を感じます。

2016/09/26

2016/09/26

100点

購入/DVD 
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やっぱり見入っちゃう

何度か鑑賞しているケド、うんっ!
見入っちゃう!!!

こんなにブラック?危険?なネタなのに、
これをコメディとして成り立たせたのは凄いコトだと思う!

最後の演説はホントに食い入って観てしまう!

2016/09/24

2016/09/24

100点

購入/DVD 
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映画完成直後に追加したパートとはいえ、椅子からコケたりしていたチャップリンが演説シーンから突然人が変わったようになるのが凄い。戦時下にこんな映画を作ったという偉業には敬服しかない。今時こんな根性を持った映画人は皆無だろう。後世に語り継ぐべき作品。