チャップリンの独裁者

ちゃっぷりんのどくさいしゃ|The Great Dictator|The Great Dictator

チャップリンの独裁者

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レビューの数

95

平均評点

81.8(515人)

観たひと

840

観たいひと

78

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1940
公開年月日 1960/10/22
上映時間 126分
製作会社 ユナイテッド・アーチスツ映画
配給 東和
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

チャールズ・チャップリンの3大名作の1つといわれる「偉大なる独裁者」(原題)がついに日本で公開される。1940年、ヒットラーのナチスがドイツで、ムッソリーニのファシストがイタリアで、それぞれ独裁をなしとげ、その黒い手を世界にのばし始めた頃、そのファシスト独裁者を痛烈に批判し、全世界の人々に自由のために闘うことを呼びかけようと作られたのが、この作品であった。またチャップリンが始めて完全なトーキーを使った作品であり、山高帽・ドタ靴・ステッキ・アヒル歩きのチャップリン・スタイルの最後の作品である。例によって、製作・脚本・台詞・監督・主演はチャップリン自身。撮影はカール・ストラッスとローランド・トセロー。音楽監督はメレディス・ウィルソン。出演はチャップリンがトメニアの独裁者ヒンケルとユダヤ人の床屋との2役に扮するが、バクテリアの独裁者ナパロニにジャック・オーキー、ユダヤ人の美少女ハンナにポーレット・ゴダードが扮しし、そのほか、レジナルド・ガーディナー、ヘンリー・ダニエル、ビリー・ギルバートらの出演。チャップリンの永年の共演者チェスター・コンクリも姿を見せる。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1918年――第1次世界大戦の末期、トメニア軍陣地では1兵卒であるユダヤ人の床屋(チャーリー・チャップリン)が奮戦していた。しかし、敗色は濃く、前線では敗退がつづき、上層部ではひそかに平和交渉が始められていた。何も知らぬ将兵は勝利を信じて戦った。トメニア軍の空軍将校シュルツ(レジナルド・ガーディナー)は敵に包囲され、危ないところを床屋に救われた。傷ついたシュルツを助けて2人はトメニアに命からがら逃げかえったが、その時すでに戦争には負けていた。床屋は戦傷のためすべての記憶を失い病院に収容された。数年の年月が流れ、トメニアに政変が起こった。その結果ヒンケル(チャーリー・チャップリン)という独裁者が現われ、国民の熱狂的な歓迎を受けた。彼はアーリアン民族の世界制覇を夢み、他民族ことにユダヤ人の迫害を行った。ユダヤ人街のジャッケル(モーリス・モスコヴィッチ)の家族やハンナ(ポーレット・ゴダート)らは、不安な毎日を送っていた。床屋は政変のあったのも知らず、このユダヤ人街の自分の店に戻って来ていた。突撃隊の隊員はユダヤ人街に来ては乱暴した。ハンナはくやしがった。臆病者の床屋も彼女と協力して彼等に抵抗した。ある時、突撃隊に逮捕されかかった床屋を、通りかかった今は突撃隊指揮官になったシュルツが救った。おかげでユダヤ人街にも平和な日々が戻った。ヒンケルは自分の独裁政治をかくすため、国民の関心を外に向けようとオスタリッチ進駐を考え、軍資金をユダヤ人財閥に借款を申し入れたが拒絶された。ユダヤ人迫害が再開された。シュルツはヒンケルの政策の非を進言し、そのせいで失脚した。彼はジャッケルの家に隠れていたが、突撃隊に発見され床屋とともに逮捕された。床屋を慕うハンナは身の危険をさけるためジャッケル氏らとオスタリッチに逃げた。独裁者ナパロニ(ジャック・オーキー)指揮のバクテリア軍もオスタリッチに侵入した。ヒンケルはバクテリア軍を撤退させようと、ナパロニを招き、お互いにオスタリッチの主権を尊重する誓約書に署名させ、撤退に成功した。そのスキに自軍進駐の準備をした。床屋とシュルツは軍服を盗んで収容所を脱出した。国境で進駐準備の軍隊がヒンケルと間違え、進軍を開始した。その頃、ヒンケルは鴨狩中を床屋と間違えられ、警備兵に逮捕された。数万のヒンケル軍はオスタリッチに到着、床屋は演説をしなければならなくなった。壇上に立った床屋は狼狽したが、気持ちを落着けて話しはじめた。“独裁者の奴隷になるな!民主主義を守れ!”彼の声はしだいに熱をおび自由と平和を守ろうと叫んだ。それはオスタリッチのハンナたちにも語りかけているようだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年7月下旬号

読者の映画評:「グレート・ウォー」吉田伴内/「チャップリンの独裁者」原田隆司/「よこがお」関根和俊

2011年1月上旬号

午前十時の映画祭:「ライムライト」「チャップリンの独裁者」「フォロー・ミー」

1973年9月上旬号

グラビア:「チャップリンの独裁者」

特別対談 「チャップリンの独裁者」研究1:「チャップリンの独裁者」について語ろう! 淀川長治×斎藤耕一

分析研究:チャップリンの独裁者

特別対談 「チャップリンの独裁者」研究2:民衆的な政治人間としてのチャップリン

1960年12月下旬号

「チャップリンの独裁者」ヒットの要因:各界アンケート

1960年11月下旬号

外国映画批評:チャップリンの独裁者

1960年10月上旬秋の特別号

外国映画紹介:チャップリンの独裁者

シナリオ:チャップリンの独裁者

1960年9月下旬号

新作グラビア:チャップリンの独裁者

2022/09/18

2022/09/18

79点

その他/京都市図書館 


プーチンとゼレンスキー

1940年に作成した映画が、今も輝きを増している。ロシアとウクライナが戦争を継続して半年になるが、領地を巡りいつ講和するとも分からない状況である。
プーチンとゼレンスキーにこの映画を観て、話し合って欲しいとつくづく思う。

2022/07/19

93点

VOD/NETFLIX 
字幕


小さな勇気

ネタバレ

偉大なコメディアンは悲劇の中にも笑いを生み出す。
これはチャップリンの天才的な身体表現があってこそ成り立つ作品だと思った。
驚くべきはこれは戦後に作られた映画ではないということだ。
まさにナチズムが、ファシズムが世界に影を落とそうというその時に、抗議のメッセージを込めて作られた映画なのだ。
ナチスによるユダヤ人迫害を笑いに変えられるのはチャップリンだけだと思った。
チャップリンが平凡なユダヤ人の床屋と、独裁国家の総統ヒンケルという対称的なキャラクターを一人二役で演じたのも印象的だ。
出鱈目なドイツ語を捲し立てるヒンケルには明らかにヒトラーが投影されているのだが、彼の姿はデフォルメされているようで実は核心をついていると思った。
コンプレックスの塊で、神経質で、臆病な男が精一杯虚勢を張った姿、それがまさにヒトラーの正体なのではないか。
権力を持ちながらも不安と恐怖に怯えるヒンケルに対し、弱い存在であるはずの床屋は震えながらも力で押さえつけようとする者に勇敢に立ち向かう。
どんなに無様でもその姿は勇ましい。
一人では何も出来ないくせに、徒党を組んでユダヤ人街を荒らし回る警備隊の男たちは人間の弱さの象徴だ。
痛烈な戦争批判をしながらもコテコテのギャグは満載。
チャップリンの演技力も凄いが、脇を固めるジャック・オーキーやビリー・ギルバートも素晴らしく、チャップリンとの掛け合いは見事と言う他ない。
チャップリンはサイレント映画の申し子だと思っていたが、当然トーキーでもその表現力は存分に発揮される。
そしてこの映画はトーキーだからこそ説得力があると思った。
ラストのスピーチの言葉はどれも重要で、これは床屋の口を通して語られるチャップリンの本音である。
ヒンケルが前半のスピーチの場面でヒステリックに喚き立てたことで、より床屋の訥々としたところから始まるスピーチが印象的になったと思う。
失意に沈む人々に語りかけるチャップリンの言葉。
機械よりも大切なのは人類愛だ。賢さよりも、優しさと思いやりが必要なのだ。
人生は自由で美しい。
今こそ世界はひとつになるべきだと投げ掛けた彼の言葉は、今なお実現されていないが、今を生きる人間にも突き刺さる深い言葉だと思った。
ラストのポーレット・ゴダード演じるハンナの表情が、明日への希望を表しているようで印象に残った。

2022/07/07

2022/07/07

90点

その他/図書館DVD 
字幕


”観るべき作品”というのは存在する

戦争の足音が近くで聞こえてくる今だからこそ、見るべき作品である。この映画は2時間程度あるが、特に最後の床屋の演説を観れればそれでいい。このラストに至るまでのチャップリンのことを思えば、俳優人生後期の彼の伝えたかった全てがここに詰まっている。パントマイムの無声映画に人生をささげてきた彼が、殻を破ってトーキーに挑戦し、なおかつ喜劇とは真逆の戦争ものにまで挑戦した。そして、大団円で終わらせるつもりだった本作を、土壇場であのような大演説に差し替えたのには、彼が戦争の時代を生きてどうしても伝えたかったメッセージだったからである。それは、フィルムの中に収められ時代を超えて永遠のものとなった珠玉のメッセージである。
同時代に生まれたヒトラーを痛烈に批判し、対照的な生き方をしてきた彼らを知れば、歴史、映画好きな人間なら必ず観るべき作品である。

2021/10/14

2021/10/14

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


1940年の作品

戦時下中にこの様な作品を制作したチャップリンに敬意を表します‼️

2021/07/13

50点

選択しない 


時代補正

ストーリー 5
映像 8
演技 12
また見たい度 5
その他 20

計50

2021/05/28

2021/05/28

75点

選択しない 
字幕

しょっぱなから前線という緊迫地帯にも関わらず笑いを入れてくるのすごい…そして総統のスピーチの顔芸……笑っていいのかどうか迷ってしまうもん。ギリギリを攻めまくってるコメディ作品。
そして名シーンと言われ続ける理髪師の演説!素晴らしい演説。今聞いても胸に響く。…ということは逆に、80年経っても彼の望んだ世界にはまだなっていないということ。それに気づき切なくなる。

新聞印刷シーンあり
長距離砲でかい
ハイル・ヒンケルバージョンの「ミロのヴィーナス」「考える人」
ハンガリー舞曲のテンポに合わせた髭剃りハラハラ
バナナ剥いて投げ捨てる、乾杯のあとグラスをバリーン!、サンドイッチ作っておいて投げる、などなど食べ物ネタも