バルバロッサと呼ばれたフリードリヒ一世のイタリア遠征を描いた歴史映画。
貫録たっぷりのルトガー・ハウアーが赤ひげのフリ-ドリヒを演じ、
対抗するヒーロー、アルベルトの少年期のエピソードから幕を上げる。
皇帝自らの狩猟の際、落馬し、危うく猪に襲われる非常の時、
アルベルト少年の石弓が獲物を仕留める。フリードリヒの命を救い、皇帝の懐剣を貰う。
その彼が長じて、イタリアの都市国家を大同団結させ、
ロンバルディア同盟として、バルバロッサを一敗地に陥れる。このバルバロッサと
アルベルトの因縁話を核に、群像をからめて、戦国絵巻を完成させる。
中世の城などのロケーションも充実。合戦の空撮は見ごたえあり。
イタリアの史劇で、オランダ人のR・ハウアーが英語のセリフでバルバロッサを演じる。
ややもすると、女優陣が添え物的になるのだが、本作では3人の女優に
見どころを配し、硬軟とりまぜた構成もエンターテイメントとして良く出来ている。