タクシードライバー

たくしーどらいばー|Taxi Driver|Taxi Driver

タクシードライバー

amazon
レビューの数

166

平均評点

78.7(1492人)

観たひと

2361

観たいひと

150

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1976
公開年月日 1976/9/18
上映時間 114分
製作会社 ビル/フィリップス・プロ作品
配給 コロムビア映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

大都会・ニューヨークを舞台に、うっ屈した生活を送る1人のタクシー・ドライバーが、自分の存在を世間に認めさせようと『行動』を起こす心のプロセスを追う。製作は「スティング」のマイケルとジュリア・フィリップス、監督は「アリスの恋」のマーティン・スコーシージ、脚本は「ザ・ヤクザ」のポール・シュレイダー、撮影はマイケル・チャップマン、音楽はバーナード・ハーマン、編集はマーシア・ルーカスがそれぞれ担当。出演はロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ピーター・ボイル、ジョディ・フォスター、アルバート・ブルックス、ハーヴェイ・カイテルなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ニューヨーク。毒々しい夜の色彩と光の洪水に飾りたてられたその『闇』をじっと見つめる虚ろな、しかし熱っぽい感情をこめた視線があった。彼の名はトラビス・ビックル(ロバート・デ・ニーロ)、タクシーの運転手である。彼は他の運転手のように仕事場をきめていない。客の命令するまま、高級地区だろうと黒人街だろうと、どんなところへも行く。そんなトラビスを、仲間たちは守銭奴と仇名した。ある日、トラビスは大統領候補パランタインの選挙事務所に勤める美しい選挙運動員ベッツィ(シビル・シェパード)に目をつけた。数日後、彼は事務所をたずね、選挙運動に参加したいとベッツィに申し込み、デートに誘うことに成功した。だが、デートの日、トラビスはこともあろうに、ベッツィをポルノ映画館に連れて行き、彼女を怒らせてしまったのだ。以来、トラビスはベッツィに花を贈ったり、電話をかけても、なしのつぶてだった。毎日、街をタクシーで流すトラビスは、「この世の中は堕落し、汚れきっている。自分がクリーンにしてやる」という思いにとりつかれ、それはいつしか確信に近いものにまでなった。そんなある日、麻薬患者、ポン引き、娼婦たちがたむろするイースト・ビレッジで、ポン引きのスポート(ハーヴェイ・カイテル)に追われた13歳の売春婦アイリス(ジョディ・フォスター)が、トラビスの車に逃げ込んできた。トラビスはスポートに連れ去られるアイリスをいつまでも見送っていた。やがて、トラビスは闇のルートで、マグナム、ウェッソン、ワルサーなどの強力な拳銃を買った。そして射撃の訓練にはげみ、やがて4丁の拳銃と軍用ナイフを身体に携帯し、それらを手足のように使いこなせるまでになった。ある夜、トラビスは食料品店を襲った黒人の強盗を射殺した。この頃から、彼はタクシー仲間から『キラー』と呼ばれるようになった。そしてアイリスとの再会。泥沼から足を洗うように説得するトラビスは、運命的な使命を信じるようになった。大統領候補パランタインの大集会。サングラスをかけモヒカン刈りにしたトラビスが現われ、拳銃を抜こうとしてシークレット・サービスに発見され、トラビスは人ごみを利用して逃げた。ダウンタウン。トラビスはスポートの売春アパートを襲撃、重傷を負いながらもスポートをはじめ、用心棒、アイリスの客を射殺した。アイリスは救われ、新聞はトラビスを英雄扱いにした。やがて、トラビスは何事もなかったように、またタクシー稼業に戻るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年7月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第1弾 1970年代外国映画ベスト・テン:ベスト19グラビア解説

2011年10月上旬号

第二回 午前十時の映画祭:「タクシー・ドライバー」「夜の大捜査線」

1976年10月下旬号

外国映画批評:タクシー・ドライバー

外国映画紹介:タクシー・ドライバー

1976年9月下旬号

特別カラー・グラビア:「タクシー・ドライバー」

グラビア:「タクシー・ドライバー」

特集 「タクシー・ドライバー」:1 「タクシー・ドライバー」と恐怖の街

特集 「タクシー・ドライバー」:2 撮影中のスコーシージ監督に聞く

特集 「タクシー・ドライバー」:3 M・スコーシージの過去・現在・未来

特集 「タクシー・ドライバー」:シナリオ

1976年8月上旬号

キネ旬試写室:タクシー・ドライバー

1976年5月上旬号

グラビア:「タクシー・ドライバー」

2022/07/10

2022/07/10

80点

選択しない 


無敵の人が野に放たれる話

なんかこう、シンゾーの一件とどうしても僕は重ねて見てしまう。
SPが有能だと無敵の人が野に放たれてしまうのか、とか思ってしまった。
かと言ってじゃああそこで大統領候補を殺してしまえば大事件になっていたわけで、結局大切なのは無敵の人を生み出さない事なんだなあ、と。
願わくはベッティとの関係が上手くいって無敵の人から抜け出せますように…。
つうか初デートでポルノ映画見に行くってどういう事やねん。あれが当時のトレンドだったのか?

2022/02/24

2022/02/25

70点

VOD/U-NEXT 
字幕


「ダウンタウンのざわめき…街の女 光のカクテル…濡れたアスファルト けだるいジャズの吐息… ニューヨークの夜が、ひそやかな何かをはらんで いま、明けてゆく…」

何十年ぶりかで二度目の鑑賞。
初回鑑賞時、好きではあるが特別な感じはしなかった。
今回も前回と同じ。
スコセッシ&デ・ニーロなら「キング・オブ・コメディ」が至高。

2021/10/11

2021/10/11

65点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 


カフェのBGM風の劇奏が全体的にお洒落な雰囲気を醸し出していた。
トラヴィスが許されてよかったのかが疑問である。
アイリスを救うためにブローカー達を殺すのはまだ社会的に容認されなくはないが、トラヴィスはレジ強盗の黒人を自分勝手に殺したことに変わりはない。
ハイパーメリトクラシー化する社会の中、対人関係をうまく構築できないトラヴィスのような人々が追い詰められてゆき、それが悪を生み出すという図式はホアキンフェニックスの『ジョーカー』でも言えることだと思う。
他の映画との関連でいえば、レジ強盗のシーンは『ヴェノム』でパロディされているのではないかとおもった。
また、ポピュリズムに勝利することにより創り出されるマスイメージとしてのヒーロー像が、如何に非合理的なのかということについて考えされられる作品だった。
トラヴィスが病院に連れられていく終盤のシーン、俯瞰ショットのカメラが引き伸ばされていくことで、トラヴィスが行った犯行について視聴者自身が考えるための時間を提供していて演出の妙だと思った。

2021/09/11

2021/09/12

90点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/購入/テレビ 


最初から最後まで引き込まれっぱなし

スタートからこれだけ引き込まれる映画ってなかなかない。全体に漂う気怠さのようなものを映画自体が纏いつつ、音楽がまたすごくマッチして下支えする。こんなに合致した劇伴はあまり聴いた記憶がない。マーティン・スコセッシ監督の手腕が冴えに冴えるのと同時にデ・ニーロ演じるトラビスのなんと癖のある悩める若者像を見事に描いていることか!帰還兵で鬱屈した思いの逃し場所を常に探しながらタクシーと共に夜の街を徘徊するトラビスを他に誰が演じられようか。改めて役者の凄さを思い知る。ベツィ役のシビル・シェパードのなんと素敵なことか!ラストで彼女は何をどうトラビスに伝えたかったのか?笑顔で去っていく彼が心憎い。若き日のジョディもとても魅力的。70年代の映画とは言え、全然古めかしさなど一切感じることもなく最後まで興奮しながら鑑賞出来たのはまさに優れた作品のみが持つ魅力なのだろう。

2021/07/22

2021/07/22

-点

映画館/東京都/立川 CINEMA CITY/TWO 
字幕


気だるいダイアリー風なのがいい

公開当時、デ・ニーロが、薄汚れたジャンバーを着て両手をポケットに突っ込み俯きながらこちらに歩いてくる(しかも背景の街はモノクロのぼかし)ポスターを見たとき中学生になったばかりの自分には、「これで映画が成立するの?」といった疑問しか湧かなかった。当時、自分にとっての映画とは、面白いもの、悲しいもの、怖いもの、笑えるものと言ったわかりやすく感情を刺激する範囲のものでしかなかったのであろう。だから陰気な感じの本作をロードショーでは当然敬遠した。それでも初見は初公開時に近いニ番館での二本立てだったと思う。「人間というもののわからなさで一本の作品を成している」と感じた初めての映画だったかもしれない。そんなファーストコンタクトを劇場に飾ってあったあのポスターからフッと思い出した。

あれから折りに触れて何度となく見て来たが見るたびに唸らされるようになった。何故ならもの心がついてこの映画が(漠然とだが)何を描いているのか分かりだすとその時代性やテーマはもとより、バーナード・ハーマンのあの素晴らしいスコア、ニューヨークの下町をころがして見せる撮影、インパクトのある共演者たちと見る度に着眼点が変わってくるからだ。

しかし何よりこの作品の見どころは、主人公トラビス・ビックルという男の内面描写に尽きる。作品はトラビスのモノローグ(気だるいダイアリー風なのが秀逸)と彼の目から見た街や人間と言った主観描写に溢れている。よって彼がタクシーを転がす夜のニューヨークの街は果てしなく汚くて醜く、瞬くネオンは実に猥雑だ。

ロバート・デ・ニーロは、主人公トラビス・ビックルという役柄になりきるためかなり作り込んだであろう、その努力が随時にうかがえる。冒頭、タクシー会社に面接に来たトラビスの顔は青白く後頭部からちょっと髪毛が逆立っている。寝癖というよりもずっと寝ていない人の乱れ方を自然と見る側に想起させる。他人との会話も然り。一定の相槌で人と合わせることはできるが実は政治のことも福祉政策のこともわからない。かといって話題的に明るいところがあるかといえばそうでもなく「クリス・クリストファーソンがいい」と聞けば店員に案内されないと分からない。やりとりの中に常に一定の知的水準である一貫性が垣間見える。デ・ニーロのキャラクター造形の工夫は実に見事としか言いようがない。そして何よりこの男のこだわり様とそこに溢れる数々の自己矛盾。それは潔癖なまでの正義感の強さと暴力性、ナルシシズムに代表される。脚本のポール・シュレイダーと監督マーティン・スコセッシはあの混乱の戦場を潜り抜けてきた若者の精神構造を意外性溢れる展開を使ってわかりやすく提示している。

あたまの部分で随分とレビューがノスタルジックになってしまったが、それもそのはずで今回の観賞は、35㍉のフィルム上映。デジタルにはないフィルムの質感たっぷりの贅沢な企画。久しぶりにかつて劇場で見たときの高揚感と満足感を味わえたからに他ならない。フィルム映画を見るという今となっては貴重とも言える体験はいろいろな思い出を想起させる。

2021/07/19

2021/07/22

95点

映画館 


you talkin to me?
女性に極端な聖性を見たり、街の汚物をまるごと浄化するような妄想を抱いたりしてしまうあの孤独感。好きな女性をどこに連れて行ってよいかわからずポルノ映画館に行ってしまうの切ねえよな。ラストやけくその浄化がヒーロー化してしまう皮肉、心は晴れないまま。『ジョーカー』の元ネタそのものの哀しみ。

間違いなく二桁回は見ているが、フィルム上映はすごかった。ニューヨークの街の寂しさ、夜道に窓の向こうに滲む信号機の灯りが質感を伴って迫ってくる。素晴らしい体験。
立川シネマシティにて。