宝の山(1936)

たからのやま|Way Out West|Way Out West

宝の山(1936)

レビューの数

5

平均評点

61.8(12人)

観たひと

18

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ
製作国 アメリカ
製作年 1936
公開年月日 未公開
上映時間 64分
製作会社 M・G・M映画
配給 MGM支社
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダ-ド
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「極楽浪人天国」「極楽槍騎兵」と同じくジェームズ・W・ホーンが監督したスタン・ローレル、オリヴァー・ハーディー主演喜劇で、「極楽双児合戦」を脚色したジャック・ジェブニとチャールズ・バディー・ロジャースが書卸し、ロジャースがフェリックス・アドラー及びジェームズ・パーロットと協力して脚色したもの。撮影は「極楽騎兵隊」と同じくアート・ロイドとウォルター・ランディンが協力した。助演者は「カジノ・ド・パリ」のシャロン・リン、「聖林スタア合戦」のロジナ・ローレンス、例によってのジェームズ・フィンレイソン、「歌へ陽気に」のスタンリー・フィールズ等である。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

合衆国が黄金熱に浮かされていた時代に、黄金狂のスタンリイとオリイの二人組も西部の砂漠を彷徨していたが、仲間の一人が立派な金銭を残して死んだので、正直な二人はその娘を探して金銭を渡すため、証書を持ってプラッシュウッドの町へやってきた。その娘メリイ・ロバーツは酒場の主人ミッキー・フィンとその妻で踊り子であるローラに養われている。しかし事実は欲深いこの夫婦はメリイを女中同様にこき使っていた。スタンリイとオリイはこの町へ来る馬車の仲で、乗り合わせた夫人に悪さをしたところが、この女は町の役人の妻だったので、たちまち二人は次の馬車で町を退去させられることになった。二人はミッキイに会ってメリイのことを聞いたが、ぼんやりのスタンリイが金銭のことを口に出したので、ミッキイはそれを横領しようと考え、ローラをメリイだと偽って、メリイの顔を知らない二人から証書を巻き上げてしまった。だが二人が酒場を出ようとした時、本物のメリイを見てミッキイに騙されたことを知ったので、引き帰して証書を取り返そうとした。すったもんだの大騒ぎの後、ついに証書を取り戻したが、そこへ役人が現れたので、二人は折角取り返した証書も奪い返された上、町から追い出された。二人は夜になって再び町へ忍び入り、酒場へ苦心惨憺の末、とうとう進入することができた。そして又もやミッキイとローラを相手に目ざましい証書奪い合いを演じ、とうとうそれを完全に手に入れた。そこで直ぐメリイに事情を打ち明けて、三人は仲良くこの町から出て行ったのである。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024/04/10

2024/04/10

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕

『宝の山』(1937年、米)。冒頭のタイトル&クレジットが欠落した16mm。極楽コンビもの。2人の発声映画は初めて見る。思った通りの声。騙し取られた権利証をいかにして取り戻すか。たくさんのギャグを散りばめて展開する。意表を突いたのはオリヴァーの水没。オリヴァーは驢馬より重いぞ。

2019/05/06

2019/05/11

65点

映画館/大阪府/プラネットプラスワン 


ローレル&ハーディの長編作品。

ネタバレ

金鉱の権利書を相続人に渡すために見知らぬ街にやってきたローレル&ハーディ。簡単に秘密を部外者に打ち明けるものだから、秘密を知った悪人が一計を案じて、自分の妻を相続人である娘として彼らに紹介し、まんまと書類を騙し取る。帰る間際に、相続人たる娘に出くわして騙されたことを知った二人は書類を取り戻そうとドタバタを繰り広げるが、結局取り戻すことは叶わず、一度は退散する…

30年代、サイレントコメディの時代は終わり、長編トーキーの時代。冒頭ではしばらくサイレント時代のコメディのように展開される。また、長編と言っても1時間強の長さ。また、中盤と終盤にスラップスティックコメディとしての見せ場がある辺りからして、現代の劇映画よりもサイレント期の映画に近い作品と言っていい。

なお、公開中の「僕たちのラストステージ」の劇中で撮影している映画は、本作であろう。なので同作のエンドクレジットに映る映像は本作。時代の過渡期に作られたあだ花のような作品なれど、ローレル&ハーディの長編、個人的には継続して作られて欲しかった。

2014/01/15

2014/01/17

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕


ローレル&ハーディ初体験

文献で名前のみ知っているローレル&ハーディ初体験。トムとジェリーの実写版! というかんじ。土埃をたてて猛スピードで走り去ってゆく実写シーンとか「いいものを観た」。漫画的な表現はカートゥーンのマネをしたのか、逆なのか分からなかったが、調べてみるとディズニーアニメは30年代に確立しているので、36年のこちらの映画のほうがフォロワーか、少し遅れた並行表現の可能性が高そう。もちろん30年代以前のスラップスティック映画を観ないと厳密に判断できないが、キートンとかチャップリンでは、カートゥーン的な表現は無かったように思うので、アニメーションからの影響の可能性が高そうだ。

2014/01/15

2014/01/15

40点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕


この程度で当時は満足していたのか

死んだ金鉱捜し仲間の遺言で、彼が発見した金鉱の権利証を遠く離れた娘に届けるため旅をするローレル&ハーディの凸凹道中が前半。河を渡る時一人が深みにはまる事と、途中から乗り込んだ駅馬車に保安官の妻が乗っていて、二人がちょっかいを出すことが伏線になる。
目的の町に到着、娘捜しをするが、酒場の主人夫婦が横取りしようと妻を捜している娘に仕立て、権利証の争奪合戦が始まる。
この極楽コンビの二人は外観で面白さを強調しているだけで、演技そのものにキレがなくあざとさが目立つだけでさっぱり面白くなく、場内にも笑い声も聞かれない寒さである。

2014/01/12

2014/01/13

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕


靴ならぬ帽子を食べる

#049 シネマヴェーラ渋谷「宝の山」1936年製作のローレル&ハーディ主演作品。西部の町を舞台に娘の父親の遺産の金鉱の証書を届けに来た極楽コンビが娘の叔父夫婦に騙し取られたそれを奪回しようと奮闘するドタバタを描く。「或る夜の出来事」のヒッチハイクシーンのパロディやチャップリンの「黄金狂時代」に対抗して帽子を食べるシーンもある。