(※)ジョン・ファロー監督、ロバート・ミッチャム主演。しかし、KINENOTEには『ゼロへの逃避行』の記載欄が無いので、こちらにレビュー記載。評定はつけない。
KINENOTE運営の方々も大変だとは思うが、日本でDVD発売された作品のレビュー欄は設けていただきたいと思います。
ロバート・ミッチャムが医者を演じて、フェイス・ドマーグ(正しくは、フェイス・ダミューアと発音するらしい)が悪女ぶりを見せてくれるノワール映画。
なかなか面白かった。
医者ジェフ(ロバート・ミッチャム)と看護士女性ジュリーは職場恋愛している仲だが、自殺未遂の女マルゴを医者として救ったジェフは(恋人ジュリーがいるにも拘らず)マルゴとイイ仲になる。
ただ、マルゴの夫(クロード・レインズ)は資産家だが、ジェフと取っ組み合いになった後で死んでしまう。殺人事件。
この時にジェフは殴られて、車を運転しても眠りそうになるフラフラ状態が続く。
しかし、このマルゴという女性、ジェフと逃避行をして、カリフォルニアからメキシコへ国境越えをしようとするのだが、ジェフが意識朦朧となって国境越えを諦めようとするとサッサと彼をおいて一人で国境越えを目指す。「なんという薄情な女だろう」と思っている観ていると、国境を越える時にジェフがヨロヨロと近づいて来た。
「身分を劇団員と偽って国境越えしようとしているのに、ジェフが登場したら国境の監査官に自分が国境越えできなくなる…」と思った女性マルゴは、なんとジェフを拳銃で撃つ!…「なんという身勝手な女!」という驚き。
逃げている二人がピンチになる展開もあり、逃避行ものとして結構面白かった。
監督は、ジョン・ファロー。⇒女優ミア・ファローの実父である。
<以下、ネタバレ>
ジェフを拳銃で撃ったマルゴは、国境警官に撃たれて死ぬのだが、死ぬ直前に「夫を殺したのは私。ジェフは関係ない」という優しさを見せる。ただ、これは真実であり、彼女の夫はジェフとの打撲などで死んだのではなく、死因は窒息死だったので女が殺したのだった。