勇ましいタイトルとジャケット写真。しかし内容はまったく異なるもの。
ナチスドイツ占領下のオランダで、英国空軍の飛行機が墜落炎上。
脱出した搭乗員ジャックは一人のドイツ兵を射殺。これがドラマのキーとなる。
14歳のミヒールは友達と墜落現場を遊び半分で訪れる気楽な少年だが、
父親はナチス占領に協力的な町長。反発心からレジスタンスに協力する。
レジスタンスの隠れ家に潜む怪我をして苦悶しているジャックの存在を知る。
戦争アクション映画とはほど遠く、苦しい立場の父親、看護師の姉のエリカとジャック
の恋、と冬景色とともに人間ドラマが深まっていく。少年の成長が描かれるが、
そこは戦時、射殺、裏切りが小さな町に渦巻く。