【午前十時の映画祭で鑑賞】
未来から現代に送り込まれた旧型のターミネーターが、将来の人類とコンピューターとの戦争で人類のリーダーになる子どもを抹殺すべく送り込まれた最新型のターミネーターから、その子どもを守ろうとする。
前作のヒットを受けて作られた続編。通常、続編というと正編(前の作品)よりは見劣りしてしまうことが多い。ところが、本作品は正編に勝るとも劣らない。大規模な超大作になって戻ってきた。I'll be backが現実になった。
今、見ると公開時(1991年)には絵空事にしか見えなかったものにリアリティーを感じた。
例えば、物語の前提となっている人類とコンピューターの戦争。公開時はコンピューターが人類を敵と見なすなんて100パーセントありえない空想だったが、AI技術が進んだ今はひょっとすると…なんて思える。
で、そのコンピューターを飛躍的に発展させたのが半導体メーカーの生み出したチップだというのは、その業績の見込みだけで株式市場を動かすほどの今をときめくあの半導体メーカーを思い浮かべてしまう。
いや、未来の戦争で攻撃機が無人で無差別に攻撃してくるというのは、もう現実になっているではないか。
ターミネーターの未来にリアリティーが出てきた。僕らは恐ろしい未来に近づいているのかも…。製作から30年以上を経て見た今回はそんな感想も湧いてきた。
鉄腕アトムの未来が好きなんだけど。