<密林の王者 ターザン ベストコレクション>の収録作品。
レックス・バーカー主演、RKOラジオ製作のターザン映画。本作では序盤でターザンの家系にあたるグレイストーク卿が背後から撃たれて絶命し、撃った人物は別の人間をグレイストーク卿と名乗らせてターザンの元へ。亡きターザンの父と幼いターザンがその昔に親交を結んだ部族の持つダイヤが目当てで、ターザンらを騙してその地に向かうというストーリー。
この頃のジェーン役の女優は毎作、変わっているようだが、黒髪で長髪とオリジナル版でのイメージに近づけたのでは。
ボーイに変わって、というよりターザン役、ジェーン役共に変わって、ボーイの設定などもリセットされたようで、伝道師だった両親と野営していたところをライオンに襲われて一人残ったジョーイが登場。ある部族で鰐の釣り餌として使われているという恐るべき登場の仕方。ライオンへの恐怖を克服してクライマックスでは大活躍を見せる。
クライマックスと言えば、悪役が撃とうとした銃が弾丸がなく、銃をターザンに投げつけるシーンで、ターザンの頭に銃が当たるが、一瞬バーカーの表情が微笑んでいるように見えるのは、避けそこなったNGカットだったとも推測できる。