卒業(1967)

そつぎょう|The Graduate|The Graduate

卒業(1967)

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レビューの数

68

平均評点

76.8(495人)

観たひと

807

観たいひと

54

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1967
公開年月日 1968/6/8
上映時間 106分
製作会社 M・ニコルズ/L・ターマン・プロ
配給 ユナイト
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

チャールズ・ウェッブの原作を、カルダー・ウィリンガムとバック・ヘンリーが脚色、「バージニア・ウルフなんかこわくない」のマイク・ニコルズが監督した悲喜劇。この作品で、マイク・ニコルズは、67年アカデミー監督賞を獲得している。撮影はロバート・サーティース、主題曲をポール・サイモン、そのほかの音楽を、デーヴ・グルーシンが、担当している。出演は、「奇跡の人(1962)」のアン・バンクロフト、ブロードウェイ出身のダスティン・ホフマン、TV出身で「シェナンドー河」など、2、3の作品に出演しているキャサリン・ロス、他にウィリアム・ダニエルス、マーレイ・ハミルトンなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

学問でもスポーツでも、賞という賞を獲得して、ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)は大学を卒業したが、それがなんのためなのか、彼は疑問を感じ、将来に対する不安でいらだっていた。だが、そんなベンジャミンの心も知らず両親は盛大なパーティーを催した。口先だけのお世辞やへつらいにいたたまれず部屋に逃げこんだベンジャミンを、ロビンソン夫人(アン・バンクロフト)が追いかけてきた。彼女は、強引にベンジャミンを家まで送らせ、決して誘惑してはいないなどと口ではいいながら彼の前で裸になって、彼を挑発した。ちょうどそこへ、ロビンソン氏が帰ってきたので、その場は何事もなかったが、この誘惑はベンジャミンにとって強い刺激となり、数日後、彼は自分の方からデートを申し込んだ。こうして2人は、しばしばホテルで会うようになった。だが、この2人の関係は、ロビンソンの娘エレーヌ(キャサリン・ロス)が学校休みで戻ってから、大きくくずれていった。両親の勧めで、初めはいやいやながらエレーヌとつき合ったベンジャミンだが、その可憐さ、清純さに次第に本気で愛するようになった。娘の恋に嫉妬したロビンソン夫人は、ベンジャミンに娘とつき合ったら、自分との関係をバラすと脅迫した。しかし、この脅迫も、ベンジャミンをさらに激しい恋にかりたてるばかり。ついにロビンソン夫人は捨身の妨害に出て、ベンジャミンとの関係を明らかにした。ショックを受けたエレーヌは、学校へ戻った。そのエレーヌをベンジャミンは追った。だがそこは、ロビンソン夫妻が娘と結婚させようとしているカールという青年がいた。それでもベンジャミンは、エレーヌを追ったが、とうとうエレーヌとカールの結婚式が挙行されることになった。式は進み、クライマックスに達した時、ベンジャミンが飛び込んできた。両親や参列者を押しのけると、彼は花嫁を盗み出し、通りかかったバスに飛び乗った。バスは永遠なる結婚の幸福へと走り去った。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年9月下旬特別号

第二回 午前十時の映画祭:「卒業」「真夜中のカーボーイ」

1968年5月下旬号

新作グラビア:卒業

外国映画紹介:卒業

2017/04/09

70点

選択しない 


有名作品ではありますが…

良い意味で言えば、親子世代の確執を描いた作品。親の世代の価値観に反旗を翻す若者目線のドラマであります。
まぁ、個人的にはドロドロのメロドラマにしか見えないのですが…。

親の共同経営者ロビンソンの妻と性的関係を持つ主人公ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)が、ロビンソン夫妻の娘エレンに惚れる異様な関係。決して良いストーリーではないのです。
ラストの教会でエレンを連れ去るシークエンスだけ見れば、間違いなく素晴らしいです。でも、その前置きを考えると…。

ただ本作のずるいところは、音楽の力を最大限に活かしてることです。
サイモン&ガーファンクルの曲なら、どんなシーンでも勘違いして良く見えると思いますよ。しかもスゴく多用してますし…。

もう一つは個々のシークエンスが良いだけに、ストーリーテリングに問題があります。そんなにエレンに惚れる理由が分かりません。ラストに花嫁を連れ去るだけのバックグラウンドを感じることができないのです。

それでもストーリーの出来の悪さが吹っ飛ぶぐらい、ラストのシークエンスは力があります。
笑顔でバスに乗ったベンジャミンとエレンから、次第に笑顔が消えてゆきます。急に現実に帰ったみたいで、印象に強く残りました。

細かいところの表情やセリフは演出が良かっただけに、もったいない作品ですよ。

2017/02/11

2017/02/11

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


違和感あり

ネタバレ

現代の感覚では、違和感を感じる人も多いのではないだろうか?母とベンの関係を知った後でも、エレーンはベンを愛せるだろうか? 後半のベンの行動はストーカー行為と紙一重じゃないか。 有名な結婚式のシーン、あり得ないだろう。

2017/02/01

2017/02/01

65点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


大恋愛物語だが、理解しがたい

ロビンソン夫人(アン・バンクロフト)によって男にされたベン(ダスティンホフマン)はロビンソン夫人の娘エレーナ(キャサリン・ロス)と恋に落ちるが、不倫の罰は降りる。
純情でまじめな男がロビンソン夫人によって虜にされていくが、今ひとつわからないのはロビンソン夫人の心理。ベッドでの会話でなんとなく見えそうであるが、そこが描ききれていない。単なる火遊びの動機が不明。
その後のエレーナへの思慕は若さの熱情が感じられるが、母と不倫をしたベンを簡単に許せるものなのか。こちらも心理がつかめない。
最後のかっこいい略奪場面のみで評価の判断を下していないだろうか。

2017/01/12

2017/01/13

88点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


また観た

40年以上前にリバイバルで劇場で観た。当時、劇場で見た者にとっては、この映画は永遠の名作だ。ラストシーンがこの映画を象徴しているが、ストーリーとシンクロするサイモンとガーファンクルの音楽も忘れがたい。この映画をいつ、だれと、どこで観たかということまで思い出させてくれる。

2017/01/04

2017/01/04

60点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


今観ると陳腐でインモラル

 アメリカン・ニューシネマの代表作の1本で、かつての青春映画の名作も、今観ると陳腐でインモラルでもある。ベトナム戦争が泥沼化しつつある時代背景では、東部の大学を優秀な成績で卒業した若者にエリート意識を捨てさせ、固定観念を打破させるというテーマが必要だったのかもしれない。
 その若者ベンを演じた若き日のダスティン・ホフマンは、いかにもお坊ちゃまという風貌で、どこから見ても優等生タイプだが、鬱屈もしている。近寄って来たロビンソン夫人の毒牙にかかり、一度陥落させられると、夜ごと逢瀬を重ねる。悪いことと知りながら、一度知ってしまった蜜の味にどっぷりと浸かって行く。
 ロビンソン夫妻には一人娘のエレーヌがいて、彼女の父親とベンの両親はベンとエレーヌをお似合いだと思ってデートを勧めるが、ロビンソン夫人は当然、反対だ。ロビンソン夫人を演じるアン・バンクロフトの色香溢れる妖艶さと、エレーヌを演じるキャサリン・ロスの可憐な清楚さの対比が美の競演でもある。
 あまりにも有名な教会の結婚式での花嫁略奪のラストシーンも、若い頃観た時は感動的だったが、今回は教会を飛び出した二人がバスに乗り込み、座席に座った時の表情が印象に残る。ベンは満足気に口元を緩めるが、エレーヌは不安気な表情で目を泳がせるのだ。飛び出したはいいものの、この先どうなるのか、果して二人はうまくやって行けるのだろうか、ふと現実に帰ったようだ。全体的に甘い展開なのだが、ラストがシビアだ。
 「卒業」というタイトルも色々な意味で使われている。ベンの大学卒業、初体験、ロビンソン夫人との関係、それらを卒業してエレーヌとの愛を育むことになる。
 本作を語る上で、やはり欠かせないのがサイモン&ガーファンクルの音楽だ。テーマソングの「サウンド・オブ・サイレンス」を始め、「スカボロー・フェア」「ミセス・ロビンソン」などが効果的に使われている。

2011/08/21

2016/12/21

80点

映画館/東京都/TOHOシネマズ六本木ヒルズ 
字幕


明るい未来ばかりではない

本日は一人で午前十時・卒業。この映画を観るのは中学生の時以来ですが、中坊のガキには、冒頭近くでロビンソン夫人の誘惑に呪縛されてしまうベンに共感したものの、今観ると、さっさと帰ればいいのにと苛々したのは、年を食った証拠でしょうか。卒業、昔観た時は花嫁強奪の痛快さに目を奪われていましたが、今回はラストシーンでバスに乗ったベンとエレインが最後に見せる途方に暮れたような表情が印象的でした。二人には明るい未来ばかりが待っているわけではないのです。