卒業(1967)

そつぎょう|The Graduate|The Graduate

卒業(1967)

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レビューの数

105

平均評点

76.7(654人)

観たひと

1040

観たいひと

58

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1967
公開年月日 1968/6/8
上映時間 106分
製作会社 M・ニコルズ/L・ターマン・プロ
配給 ユナイト
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

チャールズ・ウェッブの原作を、カルダー・ウィリンガムとバック・ヘンリーが脚色、「バージニア・ウルフなんかこわくない」のマイク・ニコルズが監督した悲喜劇。この作品で、マイク・ニコルズは、67年アカデミー監督賞を獲得している。撮影はロバート・サーティース、主題曲をポール・サイモン、そのほかの音楽を、デーヴ・グルーシンが、担当している。出演は、「奇跡の人(1962)」のアン・バンクロフト、ブロードウェイ出身のダスティン・ホフマン、TV出身で「シェナンドー河」など、2、3の作品に出演しているキャサリン・ロス、他にウィリアム・ダニエルス、マーレイ・ハミルトンなど。2019年6月7日より4Kデジタル修復版が公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

学問でもスポーツでも、賞という賞を獲得して、ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)は大学を卒業したが、それがなんのためなのか、彼は疑問を感じ、将来に対する不安でいらだっていた。だが、そんなベンジャミンの心も知らず両親は盛大なパーティーを催した。口先だけのお世辞やへつらいにいたたまれず部屋に逃げこんだベンジャミンを、ロビンソン夫人(アン・バンクロフト)が追いかけてきた。彼女は、強引にベンジャミンを家まで送らせ、決して誘惑してはいないなどと口ではいいながら彼の前で裸になって、彼を挑発した。ちょうどそこへ、ロビンソン氏が帰ってきたので、その場は何事もなかったが、この誘惑はベンジャミンにとって強い刺激となり、数日後、彼は自分の方からデートを申し込んだ。こうして2人は、しばしばホテルで会うようになった。だが、この2人の関係は、ロビンソンの娘エレーヌ(キャサリン・ロス)が学校休みで戻ってから、大きくくずれていった。両親の勧めで、初めはいやいやながらエレーヌとつき合ったベンジャミンだが、その可憐さ、清純さに次第に本気で愛するようになった。娘の恋に嫉妬したロビンソン夫人は、ベンジャミンに娘とつき合ったら、自分との関係をバラすと脅迫した。しかし、この脅迫も、ベンジャミンをさらに激しい恋にかりたてるばかり。ついにロビンソン夫人は捨身の妨害に出て、ベンジャミンとの関係を明らかにした。ショックを受けたエレーヌは、学校へ戻った。そのエレーヌをベンジャミンは追った。だがそこは、ロビンソン夫妻が娘と結婚させようとしているカールという青年がいた。それでもベンジャミンは、エレーヌを追ったが、とうとうエレーヌとカールの結婚式が挙行されることになった。式は進み、クライマックスに達した時、ベンジャミンが飛び込んできた。両親や参列者を押しのけると、彼は花嫁を盗み出し、通りかかったバスに飛び乗った。バスは永遠なる結婚の幸福へと走り去った。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2019年6月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「卒業 4Kデジタル修復版」

2011年9月下旬特別号

第二回 午前十時の映画祭:「卒業」「真夜中のカーボーイ」

1968年5月下旬号

新作グラビア:卒業

外国映画紹介:卒業

1978年

2020/06/15

90点

選択しない 

中学1年生のとき、休み時間に何気なくサイモン&ガーファンクルの
「サウンド・オブ・サイレンス」を口ずさんでいたら、「卒業ね」と、微笑みながら
語りかけてくれた女の子がいたのでした。まあ、随分、おませな中一の
会話ですが・・・で、その女の子こそ、何を隠そう、好きだったT子さんだったのです。
「卒業って、何だよ」わざとぶっきらぼうに答える、坊主頭のか弱き13歳の僕。
「えっ?ダスティン・ホフマンが花嫁を奪っていくやつ。知らないの?」
眉をひそめながら、気怠そうに言うT子さん。
「知ってるよ」
知るわけがない。曲は知っていたものの、それが映画の主題歌であったとは・・・

偶然というのか、その数週間後だかに荻昌弘さん解説で有名だった
TBS「月曜(確か、月曜だったと思う)ロードショー」で「卒業」が放映されたので
僕は、T子さんと少しでもお近づきになろうと邪心のみでその作品を見ることに
したのでした。
鼓動が高鳴り、身体の芯が熱くなっていきました。時間の流れと共に気持ちが
高揚していくのがわかったのです。エンディングとなっても、そしてそれから何日間も
重苦しいような、それでいながら気持ちが熱くなるような余韻が残りました。
そんな具合になったのは、サイモン&ガーファンクルの曲が効果的に挿入されていた
からかもしれません。
「ミセス・ロビンソン」「四月になれば彼女は」・・・
しかし、何と言っても「スカボロー・フェア/詠唱」が印象的でいつまでも
頭の中を駆けめぐっていくのでした。

ストーリーを少しだけ。一流大学を卒業したんですが、空虚感に苛まれる
ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)は、卒業パーティの席で知り合った両親の
友人でもある中年女性ロビンソン夫人(アン・バンクロフト)に誘惑されて
それを拒むことが出来ずに関係を重ねることになります。しかし、ひょんなこと
からベンジャミンは彼女の娘エレン(キャサリン・ロス)とデートをすることに。
ここから物語は奇妙な三角関係を軸に進んでいくことになるのです。

アン・バンクロフトの熟した演技と、ダスティン・ホフマンの斜に構えた演技が
うまく絡み合い、そこに愛くるしいキャサリン・ロスの美しさが加わって
コミカルにシリアスにシニカルに作品はできあがっています。それぞれの
人物の感情の揺れ動きがわかりにくい面もあるのですが、それが無視できるぐらい
存在感ある演技でした。

さて、どうでもいいのですがT子さんとのその後。それが今の女房です。なんて
ことだったら実にうまい、いい話になるのですが、以来30年近くになりますが
T子さんとはお目にかかっていません。
中二になって僕は別の新設中学校に編入することになり、特にお別れの言葉を
交わしたという記憶もなく、テレもあったのでしょうか、連絡をするということも
ありませんでした。でも、「卒業」はそれから10回ぐらいは見ています。
薄れいくT子さんの面影を瞼に浮かべながらながら・・・

2020/06/05

2020/06/07

100点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


底なし沼

◎ 7回目の鑑賞。あらためてロビンソン夫人の手練手管がすざまじい。これでは童貞卒業生のベンはひとたまりもない。いったんはまったら底なし沼から逃げる術はない。
◎ 無為の生活を送るベンをスケッチする映像は奇跡的。これは脚本にどう書かれてたのだろう。

2020/05/27

2020/05/27

-点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


ロビンソン夫人の扱いがひどいのでは

あまりにも有名過ぎるラストだが
ダスティンホフマンはストーカーな気がする
マンガチック、納得はしていない

2020/05/13

2020/05/13

75点

テレビ/無料放送/NHK 


わけはないが、

最後はなんか良かった。流れ、体制への反発。
S&Gの音楽映画とも言える。

2020/05/08

2020/05/09

70点

選択しない 


ペタジーニの話かと思ったのに、そうじゃなかった。なんでそっち側に話進んじゃうわけ?
お母ちゃんかわいそうやん一派になってしまったし、母が母なら娘も娘だよなぁ。
サブリミナルおっぱいに、ぶるぶるおっぱい。
ハタチそこそこであんな経験したら性癖ぶっ壊れるわ。
やっぱ「やっちゃう」映画よりかは「やらない」映画の方が好き。
久々の再会も、新たな船出もバス。
特に再会シーケンスでは、並走するホフマン→追いつく→乗り込む→席を探す→座る。までの一連の動作を一つのアングルの長回しでフレームインからアウトからのインしてきたときにはやはり痺れた。
ラストシーンは色んなとこでパクられてるやつですね。
そんなことしちゃうから、クレイマークレイマーしちゃうんだぞってそりゃ関係ない。

2020/04/14

2020/05/05

89点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


アン・バンクロフトが凄いのを今知る

ネタバレ

大学を卒業した若者が、人妻との不倫、その娘との恋を経て、大人になる姿を描く青春映画。
マイク・ニコルズ監督がその才能を十二分に発揮した傑作であり、ダステン・ホフマン、キャサリン・ロスの出世作。
キャサリン・ロスのキャリアのベストは「明日に向って撃て」だが、彼女の魅力が最高に発揮されたのは本作である。

公開当時、中学生だった私は彼女に魅了され、本作のシニカルな描写などほとんど目に入らなかったし、主人公のホフマン演じるベンの若さ故の「いい加減な」無鉄砲さに、気づくこともなかった。
花嫁を連れ去るラストシーンは、これぞ青春映画だと、ぞっこんに憧れてしまったものだ。

さて、そんな感情がはるか遠くに消え去った現在は、アン・バンクロフトが演じるロビンソン夫人の心情が「実感」できる。彼女が不倫相手のベンに見ているのは、「若さ」であり、自信の娘にみているのも「若さ」である。
「若い」ベンを自身の「経験」で操縦できていたのだが、いつか、若くない自分は捨てられることを覚悟している。だから、「若い」エレーンをベンに意識させてはならない。

そして、ベンを失うことにより、自身の人生の一部を捨てたからには、彼ら二人の思いを遂げさせることなど到底認められない。
壮絶な復讐をする。

本作には、この中年女性の「危険、だから熱い」恋と、その代償に対するすまじい心の葛藤があり、その熱量は際立つ。
冒頭のタイトルロールの筆頭がアン・バンクロフトであるのも頷ける。

ただ、そんな魔女のような女性を描いたからこそ、若い二人の後半の恋物語の盛り上がりが際立った。
マイク・ニコルズの思惑通り、ちょっと捻った青春映画として支持を受けることになった。

更に、ニコルズは、サイモンとガーファンクルによる美しい楽曲を巧みに使用して二人の恋路を盛り上げる。
終盤のスカボロー・フェアとミセス・ロビンソンは、映像の幾層倍にも、ベンの心情を香しくろ過してみせた。