アフガンの少女アフィファのつぶやきがせつない。「私の国は、私が生まれる前からずっと戦争をしていました。今も戦争をしています。ですから、私は”平和”がどんなものなのかよく分かりません」・・・たかが小学生の少女にこんなに重たいことを言わせる国家とは、一体何なのでしょうか。さらにつぶやきは続きます。「でも、もし”平和”が、地雷の心配をせずに街を歩けることだとしたら、私は”平和”を愛します」、何気ない一言にとても大きな意味がありました。
僕が言いたいのは、多くのお客さんにもっともっとこういう作品に足を運んで、アラブやアフガンなどの世界の実情に少しでも近づいて欲しいということなのです。僕が見た回の観客数は、十人以下でした。
仕方のない部分もありますが、映画に快楽や爽快感ばかりを求めずに、戦争などの「人間の業の深さ」と向き合う作品にも親しんで(?)もらいたいな。生意気を書きましたが、偽りのない本音でした。