タイトルにあるように、冒険記「三銃士」の女の子版…ではなく、
三銃士に登場人物する人物の子供達の活躍を描いている。
ダルタニアンの娘が活躍する話なので、レディダルタニアン。
内容は、西仏戦争最中であった1600年代中盤のフランスを舞台に、
ダルタニアンの娘のバレンタインが国王を枢機卿の陰謀から守るために走り回るというもの。
オリジナルがイギリスとフランスなら、今回はスペインとフランス、といった程度しかオリジナル三銃士との違いはなく、
基本的に話の流れは本来の三銃士とかわならい。
さて、出来はというと、至って普通。
取り立てて面白いわけでもなく、取り立ててつまらないわけでもない。
テレビ番組の改編期にある長編ドラマと同じで、タイミング良く放送されていれば見てしまうが、
わざわざ録画してまで……、という表現がぴったりだろう。
しかし、何故普通の出来になってしまったのかがイマイチわからない。
キャストも悪くない。
アクションもいい。
父親である本来の三銃士が登場するのもいい。
物語の筋は三銃士のままだから、とりたてて悪くはない。
どうもそれぞれの要素が単に足されているだけで、
相乗効果のような掛け算になっていない感じを受けてしまう。
うーん、もったいない。