優秀な成績で大学を出ても、就職先がなく、仕方なくコートセンターでパートタイマーとして働く主人公の女性マルタ。
見わたすかぎりあなたの人生よ、と親に言われたが…
『マルタの優しい刺繍』を思い出してしまった。
名前だけではなく、主人公の姿勢も…
就職が出来なく、やっと見つけたパート先がとんでもなくブラックだったり、恋人との別れや、親が死んだり、成績不振だと解雇になる従業員たち、就職出来ずに自殺する大学生たち…
結して、明るくハッピーなストーリーではないが、そこはイタリア映画! カラッと明るくユーモラスに、時にはホロっと、
いい感じで緩急がついたつくりで、飽きることなく、最後まで楽しく観れました。
悲惨?なストーリーを、カラッと明るくユーモラスにで『人生、ここにあり!』を思い出した。
イタリア映画って、こういうのが上手いよなー
ラストのお婆さんと抱き合って、涙するシーンは、今まで、我慢していたもの、溜まっていたものを噴き出すかのような浄化の涙に見え、ジーンとしてしまいました。
希望が見える、明るいラストではないが、エンディングの『ケ・セラ・セラ』が、『人生って、そんなもん!なんとかなるさー』と背中を押されて、励まされてるようで、清々しい気分になりました。
あまり知られてないみたいですが、いい映画だと思います。
イタリア映画