遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。
デス・スターを破壊されても帝国の力はまだまだ強大だった。
帝国軍の逆襲により反乱軍は氷の惑星ホスに基地を移転しなければならなくなる。
そしてそのホスにもダースベイダーの魔の手が迫っていた。
雪山で遭難したルークは朦朧とした意識の中でオビ=ワンの声を聞く。
惑星ダゴバへ行き、マスター・ヨーダから学べと。
ハンに助けられたルークはR2-D2と共に基地を脱出し、師の教えの通りにダゴバへ向かう。
一方、ハンとレイア、チューバッカ、C-3POを乗せたミレニアム・ファルコン号はハイパードライブの故障のためジャンプできず、小惑星帯に逃げ込む。
ダースベイダーはルークを執拗に追い回す。
そして皇帝パルパティーンに彼を暗黒面に引き入れること、拒否すれば抹殺することを申し出る。
シリーズ史上最高傑作の呼び声も高い今作。
監督、脚本にもジョージ・ルーカスが関わっていないために、他の作品とは毛色が違うと感じる部分はあった。
前作が無駄なくストレートに物語が進行していくのに対し、今作はドラマの分岐もあり若干の寄り道があると感じた。
たとえば冒頭のルークが遭難するくだりはなくても成立する。
が、このシーンによってルークとハンの絆の強さが分かる。
そしてルークが無鉄砲で危うい存在であることも。
ハンたちは帝国の包囲網をくぐり抜け、旧友ランド・カルリジアンのいる惑星ベスピンに到着する。
が、一足先にランドは帝国軍によって懐柔させられていた。
ずっとハンをジャバ・ザ・ハットに引き渡すために追跡していた賞金稼ぎのボバ・フェットも、ダースベイダーに力を貸していた。
ルークをおびき寄せる囮に使われたハンは、無残にも生きたまま冷凍保存されてしまう。
一方、ヨーダのもとで修行中のルークは、ハンとレイアの現状を察知してしまい、修行を完遂せずに彼らを助けに飛び立ってしまう。
ヨーダ、そして幻影となって現れたオビ=ワンは何度も彼を引き止めようとする。
このままではダースベイダーには勝てない、暗黒面に引き寄せられてしまう恐れがあると。
しかしルークは二人の忠告を聞きながらも、自分は大丈夫だと主張する。
仲間に対する思いが強い分、彼は感情に流されやすいという欠点を持つ。
物語が停滞する感はあったものの、この作品の中で遂に重大な事実が明かされる。
父親を殺した敵と思われていたダースベイダーこそが、ルークの父親だったという事実が。
時系列にシリーズを観直しているのでもちろん周知ではあるのだが、改めてルークが暗黒面の血を引いているという事実はショックが大きい。
特にこのシーンは空間の使い方も巧みで、より絶望感が強く表現されている。
暗黒面を拒絶したルークは身投げをするが、フォースの力でレイアに助けを求め、何とか生き延びることが出来る。
何故レイアの意識と繋がることが出来たのかは、次作で明らかにされる。
またこの作品ではハンとレイアの関係性の変化も興味深かった。
ハンはずっと一方的にレイアに求愛し続ける。
自分のことを好きなんだろうと。
そしてレイアは彼の言葉に明確な答えを出さずにいた。
だがハンと別れる直前に初めて彼女は自分の口から「愛している」と伝える。
そしてハンは当然のように「分かってる」と答える。
冷凍保存される運命にありながら、このシーンのハンは本当にカッコいい。
一度はハンを裏切ったランドが、再び彼を助けるためにレイアたちに力を貸す展開が熱い。
そしてやかましいC-3POはいつも不運な目に合う。
今回の再編集版で初めて皇帝役がイアン・マクダーミドに差し替えられている映像を目にした。
確かに後の展開を考えれば自然なのだが、あまりオリジナルに手を加えすぎるのも考えものだと思った。