遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。
全てはこの作品から始まった。
Disney+で配信されているのはデジタル処理され、新たなシーンが追加された再編集版だが、それでも懐かしさがこみ上げた。
また改めて時系列順にこのシリーズを観返しているので、この再編集版はちょうど良かったのかもしれない。
反乱軍からデス・スターの設計図を受け取ったレイア・オーガナだが、すぐさまダースベイダー率いる帝国軍に捕まってしまう。
彼女は設計図をR2-D2に託し、C-3PO共に宇宙船より脱出させる。
二体のドロイドは惑星タトゥイーンへ降り立つが、ジャワ族に捕縛され売り飛ばされてしまう。
そんな彼らを買い取ったのが、ルークの育ての親であるオーウェンだった。
R2-D2はレイアのメッセージが込められたホログラムをルークの前に投射する。
レイアは頻りにオビ=ワンへの助けを求めていた。
R2-D2はかつての主人であるオビ=ワンを探しに単独行動をする。
ルークとC-3POはR2-D2を連れ戻す途中でサンドピープルに襲われるが、変わり者と呼ばれていたベンに助けられる。
そしてルークは彼がオビ=ワン・ケノービであることを知らされる。
さらに自分がジェダイの血を引いていることも。
オビ=ワンはレイアのメッセージを受けて、彼女の故郷であるオルデランへ向かうことを決める。
そしてルークも捜索に現れた帝国軍によって育ての親を殺されたことで、オビ=ワンと行動を共にすることになる。
改めてルークはフォースの力によって導かれたことが分かる。
オーウェンは彼が戦士を目指さないように細心の注意を払っていたらしい。
が、ルークは新たな世界に飛び出すことをずっと心の奥底で願っていた。
一行はオルデランに向かうための船と優秀なパイロットを探す。
そしてハン・ソロと相棒のチューバッカと運命的な出会いを果たす。
デス・スターがオルデランを一撃で粉砕するシーンはやはり衝撃だ。
オルデランを目指すミレニアム・ファルコン号はデス・スターに引き寄せられる。
そしてルークとソロは囚われのレイアと出会い、オビ=ワンはかつての弟子であり、宿敵ダースベイダーと再会する。
この作品がシリーズの第一作目なのだが、エピソードⅠを観た後では非常に感慨深いものがある。
オビ=ワンがルークに向けて希望を託すように微笑み、ダースベイダーの一撃によって消えるシーンも印象的だ。
そしてエピソードⅠが改めてこの作品を意識してシーンを組み立てていたことに気付かされる。
ヤヴィンでの戦いでルークはR2-D2を相棒にXウィングに乗り込むが、これはアナキンが帝国軍の戦艦に突入する際の構図と同じだ。
そして勝利の後にアミダラがアナキンに見せた笑顔と、レイアがルークとソロに向けた笑顔。
戦闘シーンの迫力はやはり見劣る部分はあるものの、クライマックスの宇宙戦のハラハラドキドキ感はたまらない。
また記憶に残る構図の多い作品でもある。
『隠し砦の三悪人』に発想を得たというタトゥイーンの荒野をR2-D2とC-3POが歩くシーンは印象的だ。
シリーズを重ねるにつれて物語が複雑になり、ダークな印象も強くなってしまうが、やはりスター・ウォーズの面白さの原点はこの作品のシンプルさにある。
思い入れの強さもあり、このエピソードⅣは自分の中では別格の存在である。