荒野の処刑

こうやのしょけい|I QUATTRO DELL'APOCALISSE|I QUATTRO DELL'APOCALISSE

荒野の処刑

amazon
レビューの数

4

平均評点

61.7(29人)

観たひと

38

観たいひと

0

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 イタリア
製作年 1975
公開年月日 未公開
上映時間 100分
製作会社
配給 IMAGICA
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

町を追放された4人は1人のハンターと出会い一行に加えるが、その男は次第に掠奪者の本性を現し、仲間を殺し彼らから全てを奪って去る。残されたギャンブラーは復讐を誓うのだった…。西部劇の形を借りたフルチ監督のロードムービー。【スタッフ&キャスト】監督:ルチオ・フルチ 脚本:エンニオ・デ・コンチーニ 音楽:フランコ・ピクシオ/ファビオ・フリッツィ 出演:ファビオ・テスティ/リン・フレデリック/マイケル・J・ポラード/トーマス・ミリアン

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2022/12/04

2022/12/04

60点

VOD/GyaO! 
字幕


乾燥地に突然の雨、そして髭剃り

カードが暖炉に投げ込まれ、ギャンブラーのスタビー(ファビオ・テスティ)は牢屋に投獄される。娼婦バニー(リン・フレデリック)、浮浪者クレム(マイケル・J・ポラード)、黒人バット(ハリー・ベアード)といった面々と牢をシェアし、そこでも賭け事をしている。牢から出ると街は覆面集団による襲撃により死体だらけで、馬車によって4人は320kmの旅に出る。モルモン教の一行と4人は出会い、合流し、そして別れる。かと思えば、メキシコ人の狙撃手チャコ(トーマス・ミリアン)と出会い、この男は馬車から次々と飛ぶ鳥を撃ち落としていく。
チャコは、いつの間にか4人を暴力と麻薬で支配している。チャコは悠々とバニーを犯し、クレムの足を撃ち、また悠々と去っていく。クレムを担架で運びながら、また4人の乾燥地の旅はスタートする。
しかし、この地にも雨が降り、雷鳴が響く。廃墟となった鉱山町で雨を避けている4人は濡れた服を脱ぎ、裸で過ごしている。腐ったネズミの肉を食い、墓守であったバットは墓の銘を読み始め、予兆もなくクレムは死んでいく。彼の死に際し、彼は神父のようになってバニーとスタピーの仲と結びを誓わせる。バットは、死んだクレムの尻の肉をバニーとスタビーにふるまい、旅は女と男の二人きりになってしまっている。それでもまた神父サリバン(アドルフォ・ラストレッティ)が二人に合流してくる。
女のいない街でバニーは産気づく。この街も鉱山に関係しているらしい。付近には積雪がある。女は悲鳴をあげ、同時に外に待機し、生まれてくるであろう赤子の男女と眼の色と体重を賭けの賭けの対象とし騒いでいた男たちは静止する。赤子の声も聞こえる。バニーは出産により死に、赤子のための寄付金が募られる。赤子はラッキーという名を与えられ、洗礼を受け、街に置き去りにされる。
スタビーは警告なしに、チャコ一味を銃撃する。腕を負傷したチャコの前でスタビーは髭を剃り、そのクリームにまみれた髭を剃刀を使ってチャコの顔に振りかける。
時よりテーマ曲が流れてきて、一行の旅気分を盛り上げながらも、旅や人生や生や死の移ろいを演出していく。

2020/07/17

2020/07/17

64点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 
字幕


静かなマカロニウェスタン

ネタバレ

『荒野の処刑』って邦題でルチオ・フルチ監督作品。
一体どんなもの凄いものを見せるんだと妄想が膨らむ鑑賞前だった。

実際には、派手な撃ち合いが続くわけでも無く、全編にソフトロックがBGMとして流れる静かなマカロニウェスタン。
なるほどロードムービーか。

エピソードとしては、救いが無い様な事件が連続して起こるんだけど(あくまでも淡々とね)ラストに主人公が爆発することで邦題の意味も落ちました。

主人公の婚約者の出産に伴う、炭鉱の男達のシーンが微笑ましい。
怪我などによる流血の描写は流石にルチオ・フルチの作品だけあって妙にリアルで冴えてます。

2020/06/17

2020/06/17

80点

VOD/GyaO!/レンタル/PC 


ラストシーンがちょっと適当な感じした、それ以外は最高、泣きそう

2017/03/21

2017/08/29

60点

購入/DVD 
字幕


ホラーな詩的なマカロニ

 「サンゲリア」や「ビヨンド」など後にイアリアン・ホラー映画を監督したルチオ・フルチの作品。残酷描写においてその片鱗が現れているマカロニ・ウエスタンです。

 冒頭の殺戮、移民集団の虐殺、ハンニバルなど残虐なシーンも多いのですが、全体的に詩的な雰囲気に包まれていて、西部劇という感じがあまりしません。特に、ラスト間近、男しかいない町に彼らがたどり着き、バニーが子供を出産するシーンはちょっと感動ものです。

 悪党とガンマンの対決という場面はほとんどない異色のマカロニ・ウエスタンです。