この映画がB級映画だと感じる人は、ひょっとしたらアメリカの戦争アクション映画の過剰な演出に慣れっこ担ってしまっているからかもしれません。スローモーション、翻る米国旗、つい敬礼したくなるような煽情的な音楽(小太鼓のロールとか!)、、、それはそれで面白いんですが、やっぱり大袈裟といえば大袈裟に感じなくもないわけで。そういった演出はこの映画には一切ありません。ただ淡々と起きた出来事を、脛に傷持つまっすぐな青年が迷い悩みながら見つめ乗り越え、スペツナズとして一人前になっていく、、、んだろうな、これから!というところで映画は終わります。主人公の青年の性格と同じ、まっすぐで真面目なメッセージを感じる一作でした。ちなみに、主人公の属する部隊の上官は、アレクサンダー・バルエフさんが演じています。先日、ロシアのTVシリーズ『ロシア特殊部隊スペツナズ』全3巻を鑑賞したのですが、そちらの作品でも精悍な隊長役として出演しておられました。なお、ミミ・レダー監督作の『ピースメーカー』や『ディープ・インパクト』にも出演されているとのこと。とても素敵な俳優さんなのでぜひチェックしてみたいです。