恐怖の魔力 メドゥーサ・タッチ

きょうふのまりょくめどぅーさたっち|The Medusa Touch|The Medusa Touch

恐怖の魔力 メドゥーサ・タッチ

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レビューの数

7

平均評点

73.9(26人)

観たひと

30

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ホラー
製作国 イギリス フランス
製作年 1978
公開年月日 未公開
上映時間 105分
製作会社
配給 IMAGICA
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

TV映画を数多く手掛けるジャック・ゴールド監督による日本未公開ホラー。フランスから研修に来ている刑事が、ロンドンで起きた殺人事件の担当となった。そこで、刑事は、被害者の精神分析、日記などから犯人に関する異様な手掛かりを掴むことに。【スタッフ&キャスト】監督:ジャック・ゴールド 製作:デニス・ホルト 原作:ピーター・ヴァン・グリーナウェイ 脚本:ジョン・ブライリー 出演:リチャード・バートン/リー・レミック/リノ・ヴァンチュラ/デレク・ジャコビ

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

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2022/11/22

2022/11/22

100点

購入/ブルーレイ 
字幕-吹替


ジャック・ゴールド 劇場未公開作

今回は、Blu-ray 吹替え(一部原語)で8回目の鑑賞。
これは省略した記録で、おそらく20回は見ていると思う。

初テレビ放映日 1986年12月8日 TBS月曜ロードショー
荻さんの枠で。
1978年作品。 ITC、イギリス・フランス合作。

2015年にBlu-rayが、吹替え装備で発売された。
そのあとシネフィル・イマジカでも放映された。
しかし、見ている人は増えない。
自分の無力を感じる。
7年の間に、Blu-rayは廃盤になり、とんでもないプレミア価格に。
DVDはそれに比べればマシな価格だが、これはパル廻し。

リチャード・バートン(森川公也)、リノ・ヴァンチュラ(森山周一郎)、リー・レミック(武藤礼子)の最強トリオ and 吹替え最強トリオ。
森川さんの低くドスを効かせた声は、バートンの声に負けてない。

ヴァンチュラの作品では、間違いなく、あの愛すべき「冒険者たち」より繰り返し見ている。

魔力を取り上げた作品で、ここまでミステリー脚本が見事な作品を他に知らない。

アメリカの映画評論家ロジャー・イーバートに、1978年最低の映画と断じられた。

フランスの女優マリー・クリスティーヌ・バローがバートンの妻に。出番は5分あったか。
「モード家の一夜」「さよならの微笑」がある。
「さよならの微笑」では、1976年のアカデミー主演女優賞に、フランス映画でありながらノミネートされてる。

その妻のシーンに登場する色男は、「マイ・フェア・レディ・君住む街角」と「TVシャーロックホームズ」があるジェレミー・ブレットが。
贅沢なキャスティングだ。
やはり出番は5分。

2017/10/01

2017/10/03

85点

テレビ/有料放送/IMAGICA BS 
字幕


見事なカルト作。
突如襲われた作家の謎。
オカルト要素の強いサスペンス。
宗教を真っ向から否定する展開でよくぞ作ったという印象。
キリスト教とのスタンスの取り方が特殊。
存在が伏せられているのも分かる。
キャスティングは凄いし、映画として面白い。
78年にしてこの完成度は重要視されてしかるべき。
大人の為の大人の映画。
もっと有名になっていてしかるべき。

2016/04/09

2016/04/09

100点

テレビ/有料放送/IMAGICA BS 
字幕


日本未公開に終わった、最恐・最強ディザスター・ムービー。

出だし、5分、10分見るつもりが、また、やめられなくなる。
もう、20回は見たろうか。
マイ・ベスト・ムービーである。
 
プロローグで、犯人は殺人決行後、テレビを消した。
しかしその直後の現場検証で、ヴァンチュラ警部は周りに聞く。「君が現場に着いた時にテレビはついていたのかね。」と・・・・。
今は、ガンガンにテレビが鳴っているのだ・・・。
《殺されているのに》被害者がつけたのだ・・・・という事が複数回見ると解かって来る。
   
こんな、一見どうでもよい?所に気をつかって演出してるところが、あちこちにあって110分、飽きさせない。
隠しコマンドのようなものである。
 
ダフ刑事がヴァンチュラ警部を、不要に驚かせる所も3回あり、ちょっとあきれてしまう、ここは監督のイタズラ心。
本作は未公開。
絶妙な倒叙法を使った脚本を、配給会社は嫌ったのだろうか。
破壊スペクタクルはあるものの地味な印象にとられたのか。
   
教会・イギリス王室に不遜な映画と、受け止められたか。
ともあれ、現在こうして完全版で見られるのは、映画ファン冥利に尽きる。
(しかもTBSの名吹替え付きのブルーレイである。)

PS. 劇中の、テレビ放送のアナウンスは、字幕では追っかけるのがキツイので、お好きな方はスティングレイ社発売のブルーレイの吹替え版を、一度は御覧になるのをお薦めする。
テレビのアナウンスにも、いろいろ伏線が張り巡らされているのだ。
これも聞き逃せない。
 (オリジナルはヴァンチュラの声は、英語役者によって吹き替えられている。
  吹替え版では、森山周一郎氏の吹替えも楽しめますよ。
  もち武藤礼子氏の美声も。)

まったくの余談だが、わが愛する「女王陛下の007」原版では、中盤の40分ボンドが変装して他人に成り済ます部分を、ジョージ・レーゼンビーでない役者によって、吹き替えられてしまった。レーゼンビーは怒ったらしい。
当然であろう。
彼が1作で降ろされたのには色々、伏線があったのである。 
脱線ついでに・・・。ボンドガール、ダニエラ・ビアンキ、ウルスラ・アンドレス、皆オリジナル原版からして吹替らしい。
英語が苦手だった?

2015/04/23

2015/04/24

100点

購入/ブルーレイ 
吹替


「アラビアのロレンス」の女性編集者アン・v・コーツの製作・編集監修。

総ての映画について言えることだが、いろいろな才能が結集して傑作が誕生し、その面白さに観客が感動し涙する。
良い意味で、ほとんどこれは奇蹟に近い出来事と言えるのではないか。

本作では製作を担当したアン・V・コーツという女性編集者の作品リストをみると「ロレンス」はじめ錚々たるものだ。
この奇っ怪なる傑作には製作だけでなく、編集監修にもタッチしているとのこと。
クライマックスのモンタージュは惚れ惚れする出来だ。
なおリノ・ヴァンチュラの英語はイギリス俳優によって吹き替えられた。

2014/10/30

2014/10/30

65点

購入/DVD 
字幕

本作で起こった悲惨な事故(原発事故、飛行機がビルに突っ込む)が、その後の現実世界ではすべて起こってしまっているのが怖い。

2013/06/02

2014/10/30

100点

購入/DVD 
字幕


もう何回見たか分からない傑作!

 70年代の「タワーリングインフェルノ」を頂点とするパニック映画と、「エクソシスト」を頂点とするオカルト映画の、奇蹟の合体!
いかがわしい70年代だからこそ生まれ得たのだろう。
そしてイギリスだからこそ生まれたミステリーの味わい。
そう、この作品はオカルト・パニック・ディザスター・ミステリーなのだ。
倒叙法で語られ、時制混在、伏線張りまくりの、素晴らしい脚本!
 
1986年、荻さんの月曜ロードショーで見て以来、もう何回見たか分からない。
リノ・ヴァンチュラとリー・レミックも素晴らしいが、とにかくリチャード・バートンの怪演技につきる。
 
そして控えめな特撮の素晴らしさ(ブライアン・ジョンソン:スペース1999、スターウォーズ帝国の逆襲)。
ハリボテ・ミニチュア・強制遠近法に近い錯覚をも用いたアナログ特撮の味わいは「大魔神」を彷彿とさせる。
音楽マイケル・J・ルイスの素晴らしさ。
そしてそれをまとめあげたジャック・ゴールドは、映画史にその名を残すマイ・カルト監督だ。