ブライアン・ドンレヴィが前作「原子人間」に引き続きクォーターマス教授(本作は教授と字幕が出る)を演じる。
イマジカ=エスピーオーから出された本ソフトは、アメリカ公開版のようである。
原題は「クォーターマスⅡ」とだけ。
1957年、モノクロ・スタンダード 84分。
日本では劇場未公開である。
前作に引き続き、やっぱり前半のミステリー展開が良い。
クォーターマス教授は、くたびれた50才か60才の地味なオッサン。
前作では科学者に徹し、その限りでは破綻はなかった。
しかし、本作ではトム・クルーズやシュワルツェネッガーが演じた方が無理がないのではと感じるほどである。
初老のオッサンが、大活躍して地球の危機を救う。
教授の部下も(大きな役ではないのだが)、命を捨てて人類を救うアイテムを始動させる。
地味な前半のミステリー展開と、後半のとんでもない大風呂敷。
怪物は、後年の東宝ヘドラにそっくりで、《やっちゃったな》という2023年の感想である。
好きですけど。
「原子人間」の方が破綻がない。