スーパーマン

すーぱーまん|Superman|----

スーパーマン

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レビューの数

50

平均評点

70.2(428人)

観たひと

751

観たいひと

15

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1978
公開年月日 1979/6/30
上映時間 144分
製作会社 アレクサンダー&イリヤ・サルキンド・プロ作品
配給 ワーナー・ブラザース映画
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

銀河のかなた、惑星クリプトンから地球にやってきた超人、スーパーマンの活躍を描く。製作総指揮はイリヤ・サルキンド、製作はピエール・スペングラー、監督は「オーメン」のリチャード・ドナー。作家ジェリー・シーゲルと漫画家ジョー・シャスターの創作を基にしたマリオ・プーゾの原案を、彼とデイヴィッド・ニューマン、レスリー・ニューマン、ロバート・ベントンが脚色。撮影はジョフリー・アンスワース、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、製作デザインはジョン・バリー、衣裳はイボンヌ・ブレイク、創作監修及び特殊効果はコリン・チルバース、メークアップはスチュワート・フリーボーンが各々担当。出演はマーロン・ブランド、ジーン・ハックマン、クリストファー・リープ、ネッド・ビーティ、ジャッキー・クーパー、グレン・フォード、トレヴァー・ハワード、マーゴット・キダー、ジャック・オハローラン、ヴァレリー・ペリン、マリア・シェル、テレンス・スタンプ、フィリス・サクスター、スザンナ・ヨーク、ジェフ・イースト、マーク・マクルーア、サラ・ダグラス、ハリー・アンドリュースなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

果て知れぬ銀河のかなた、惑星クリプトンでは、最大の犯罪者ゾッド将軍(テレンス・スタンプ)、ノン(ジャック・オハローラン)、アーサ(サラ・ダグラス)の3人が裁判にかけられ、時間のない宇宙の囚人空間ファントム・ゾーンヘ追放された。しかし、クリプトンは太陽レッド・サンに異常接近し最期の時をむかえようとしていた。クリプトン科学の最高権威ジョー=エル(マーロン・ブランド)は、異常事態を訴えるが、最長老(トレヴァー・ハワード)もボンド・アー(マリア・シェル)も信じようとしない。そこで、彼は最愛のひとり息子を救おうと、自らの超能力と意志を伝えるグリーン・クリスタルと共に息子を脱出させ、妻ラーラ(スザンナ・ヨーク)と運命を共にした。みどりごを運ぶグリーン・クリスタルは、太陽系第3惑星、地球に向かい、スター・カプセルは、広い麦畑に着陸した。おりしも車で通りかかつたジョナサン(グレン・フォード)とマーサ(フィリス・サクスター)夫妻がのぞきこむと、星の旅の間にひと回り成長した幼子が笑って立っていた。重い車をたちまち持ち上げてしまう怪力に、夫妻は天からのさずかりものであると思い、育てようと決心する。時がたち、幼子は少年クラーク・ケント(ジェフ・イースト)に成長し、全速力の汽車よりも速く走り、蹴ったフットボールは空のかなたに消えていった。そんな中、パパが死に、悲しむママをあとに北方への旅に立ち、北極へおもむいた彼は、以前に納屋でみつけた緑のクリスタルから驚くべきビジョンを見る。甦えった父親ジョー=エルは、若者(クリストファー・リーブ)となった息子に初めてその出生の秘密と能力と使命を伝えた。こうして、正義と真実のため闘う男スーパーマンが誕生した。必要な情報を得るためとママに仕送りするため彼は大都会メトロポリスのデイリー・プラネット新聞社へ入社した。そこにはロイス・レイン(マーゴット・キダー)という女性記者がいて、彼は、たちまち惹かれるものを感じた。ある日、屋上から飛び立ったロイスの乗るヘリコプターが宙吊りになり、あわや地上にたたきつけられようとした時、素早く変身したスーパーマンがロイスを空中で抱きとめ、ヘリコプターをもち上げた。呆然としたのはロイスばかりでない。船で逃げようとした強盗団も、ビルをよじ登る泥棒も、彼の前には手も足も出ない、今や、空を飛ぶ赤いマントの男は騒然たる時の人だった。ある夜、ロイスの前に、単独インタビューに応じるべくスーパーマンが姿を見せ、彼女の質問に優しく答え、夜空の散歩へと誘った。地上にもどったロイスは夢見心地で愛を感じた。だが、スーパーマンを憎む者もいた。地下にアジトをもつ天才的頭脳の大悪人レックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)で、彼は子分のオティス(ネッド・ビーティ)と美しいイブ(ヴァレリー・ペリン)をひきいて、大陸間誘導ミサイルに細工し、アメリカの壊滅を計っていた。のりこんだスーパーマンは、しかし、ルーサーの準備したクリプトン星の隕石放射能に力を奪われ、捕われの身となってしまうが、イブが、ミサイル落下地点に住む母を救うために、スーパーマンの鎖をほどいてやった。全速力でミサイルを猛追し、宇宙へと軌道をかえさせたスーパーマンだが、残る1発はすでに西海岸を直撃した。流出する大洪水を食い止めようとスーパーマンは必死に山を崩し始めるが、現場に来ていたロイ久はすでに地中深く埋れていた。悲しんだスーパーマンは怒りから全力を尽して飛びたち地球を逆回転させ、時間をもどし全ての出来事を未然に防ぐのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1981年5月下旬号

公開を待つ話題作:スーパーマン/007・ユア・アイズ・オンリー/ポパイ/クリスタル殺人事件/ニューヨーク1997/ハウリング

1979年8月下旬号

外国映画批評:スーパーマン

1979年7月下旬号

外国映画紹介:スーパーマン

1979年7月上旬夏の特別号

特別カラー・グラビア:スーパーマン

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巻頭特集 「スーパーマン」:5 ブラウン管の中のスーパーマン・TV「スーパーマン」完全放映リスト

1979年3月下旬号

グラビア:スーパーマン

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1979年2月下旬決算特別号

キネ旬試写室:スーパーマン

2023/09/08

2023/09/09

80点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


44年ぶり

◎ 劇場公開の時以来だから、44年ぶりの最鑑賞。『スター・ウォーズ』そっくりのオープニングは、対抗意識があらわというよりもパクっている感じ。それでも十分に感動もの。
◎ 記憶に残っているシーンも多いが、相当に大雑把。大物俳優の出演を得るので疲れてしまったのか。 

2023/08/24

2023/09/01

70点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


クリプトンからの平和の使者

久しぶりの2度目。スーパーマン誕生、成長の過程を改めて認識。
話の筋はDCコミックであるので、早く・強く・・と不死身と思いきや、唯一生まれた星(クリプトン星)にある、放射性同位体のクリプトナイトで力を奪われてしまう。
お勉強;クリプトンは気体であり、クリプトン電球のように球の中のガスとして使われている。なぜなら酸素と反応しないので、安全であると言うこと。よってクリプトン星が爆発して、破片が隕石として地球に落ちたが、酸素とくっつかないので大気圏突入でも燃えつきなかったと言うことでした。
今見て、俳優陣にびっくり。主役のクリトファー・リーヴと悪役のジーン・ハックマンは直ぐ分かる。
映画の冒頭の裁判にかけられた3人の内のゾッド将軍がテレンス・スタンプ。あれだけの登場シーン?
スーパーマンの父親のジョー・エルがなんとマーロン・ブランドでした。
スーパーマンが地球に着陸したときに、拾われた夫婦がグレン・フォードとスザンヌ・ヨーク。昨日「誘拐」でグレン・フォードを見たところでした。

2023/09/01

2023/09/01

79点

選択しない 


テーマ曲を聴くだけでワクワク

今でもジョン・ウィリアムスによるテーマ曲を聴くだけでワクワクするのは公開時に刷り込まれたせいか。あの当時としては中々の特殊効果で圧倒されたのだ。久々に観ても味があって嫌いじゃないぞ。
クリストファー・リーブも良いし、父親がマーロン・ブランド、育ての親がグレン・フォードというのも豪華。悪役レックス・ルーサーのジーン・ハックマンとその手下ネッド・ビーティはコミカルに描かれていて酷評もあったが私に言わせれば、みうらじゅん風に「そこがいいんじゃない!」
色々とツッコミたい箇所も多々あるが、けなす気になれない好編。

2023/08/29

2023/08/30

65点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


初鑑賞。スーパーマンの出自から地球に来た経緯、子供時代のことなどを初めて知った。お父さんはマーロンブランドだったか。45年前の作品となると亡くなった人が多くて感無量。

2023/08/29

2023/08/29

60点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


孤独に労働する神話

赤と青の色彩.緑の光.まばゆく光る服.大きな顔と目元のクロースアップなど,幻想的な視覚効果は,物語の大きな舞台が宇宙的であることを告げている.二次元のファントムゾーンは,まるで映画のスクリーンに捕らえられたキャストたちを象徴するようでありながら,劇場に虜にされた観客をも戯画化しているようにも感じられる.地球と重力の異なるクリプトン星から,ウニのようなウイルスのような物体に幽閉され,六つの銀河を超えてきてやってきた聖なる子どもは,したがって地球では規格外の人物になってしまう.
彼の規格外の歯痒さは,歴史を変えることはできない不能にもあり,すごい力を見せつけることができない苦悩にもある.丘の上の墓場へと育ての親の一人ジョナサン(グレン・フォード)が埋葬されると物語は動き出し,彼,赤いシャツの少年クラーク・ケント(ジェフ・イースト)の驚きの能力は解放されようとしている.蹴る,走る,跳ぶ,バロンという犬も驚いているようでもある.しかし,彼の内気で孤独な精神を象徴するかのように,地球の最果てのような立地に,「クリスタル」ともされる氷でできた宮殿のような「砦」が建設される.彼はそこで青いタイツと赤いマントという珍妙な衣装を手に入れている. 
眼鏡の男もまたケント(クリストファー・リーヴ)である.成人したケントは,カメラマンも周りにうろつく新聞記者になっている.新聞社社会面の先輩記者ロイス(マーゴット・キダー)がヒロインなのだろう,超人に変身したケントは,彼女をエクスタシー体験へと導いている.ヘリコプターの事故があり,ロイスは高所から悲鳴をあげる.スーパーマンは彼女を救出し,そうした救出劇の観客でもある野次馬たちは,ビルの屋上とスーパーマンを見上げる.その見上げには不自然な観賞の姿勢があり,天体を肉眼で観測しているかの可笑しさがある.スーパーマンの所業の先に,規格外のクリプトン星が眼差されているとも言える.超人が地球にいる理由が問題になりそうになる.それでもピーターパンとの比較がなされながら,ロイスとスーパーマンは,手を携え,ともに空を飛び,都市を上空から眺める.そして落下し,少女に戻るロイスがいる.ヒーローの超人にインタビュー取材をするロイスがいる.
こうした夢物語に水を差すのが悪の天才ルーサー(ジーン・ハックマン)ら三人組である.オーティス(ネッド・ビーティ)とテッシュマッカー(ヴァレリー・ペリン)も悪夢的である.
落雷にあった大統領機を下支えして救い,ドリルのように回転しながら地球を穿孔し,遂には地球の自転とは,逆回転に周回し,地球時間を逆転させてしまうスーパーマンがいる.その荒唐無稽さは度が過ぎており,そのため全てが幻想的でまやかしのイリュージョンとしての映画が現れる.超人に弱点がないわけではない.弱点は鉛でもある. 
サンアンドレアス断層を示しながら,心に断層があることが告げられる.地震と地割れは動揺の予感を孕み,ダムを決壊させる.大岩を孤独に落とすスーパーマンは,どこか悲しげな労働者あるいはシジフォスにも見え,何かの罰が与えられているかのようにも感じられる.夢心地にあることの罪,幻想してしまうことの罪,規格外の孤独が彼自身を窮地に追いやっているようにも思える. 

2001年

2023/01/02

80点

購入/DVD 
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アメコミ映画の頂点

子どもの頃に劇場で見たオープニングの衝撃は今でも忘れられない。壮大な音楽に、宇宙に吸い込まれるようなクレジットタイトル。

ジョン・ウィリアムスの音楽に乗せて描かれるこのクレジットは本当に最高で、今もこのオープニングだけ、時々繰り返し見ている。何度見ても飽きない。

それとこの映画が素晴らしいのは、何と言ってもスーパーマンの飛行シーン。

ヘリコプターから落ちるロイスを助けるシーンもリアルだし、絶叫していたロイスがスーパーマンに空中で助けられて「???」みたいな顔をするところとか、とても面白い。

その直後、落下してくるヘリコプターを空中で掴んだまま、ビルの屋上まで飛び続けるシーンは、地上で見ている通行人たちと一緒に拍手したくなる。ここは本当に最高である。

ロイスと一緒に空のデートを楽しむシーンも、幻想的でとても美しい。

この飛行シーンの素晴らしさは、飛んでいるシーンだけでなく、着地するシーンにも現れている。

合成でなく、実際にクリストファー・リーブをワイヤーで吊って、スーッと降ろして撮影しているので、本当にリアルに見える。映像に説得力がある。

あと特筆すべきは本作の出演陣の豪華さ。
父親役にマーロン・ブランド、悪役レックス・ルーサーにジーン・ハックマン。

他にもテレンス・スタンプ、マリア・シェル、トレヴァー・ハワード、グレン・フォードといった有名俳優がゾロゾロ出てきて、単なるアメコミ映画とは違うのだということを見せつける。

ラストの時間の巻き戻しは、ちょっと解せないところはあるが、しかし名優たちを豪華に揃え、コミックの世界を本格的に映像化した本作は、今に続くアメコミムービーの原点かつ頂点ではないかと思う。