ジョニー・トー「ブレイキング・ニュース」のリメイク。
さすがに冒頭の銃撃戦の長回しは再現されてないものの、発砲数がものすごい。犯人側が乱射するライフルの銃口から立ち昇るどす黒い硝煙が屋外にも関わらず充満し、テレビ画面のこちら側まで漂ってくるかのようだ。
脚本はオリジナルをほぼ踏襲しており、忠実なリメイクと言えるだろう。細かいことを言えば、逮捕劇をショー化して報道する女性指揮官への批判がオリジナルより顕著である点や、強盗と殺し屋の心の交流が希薄なので、強盗の最後の行動の真意が見えにくい点などが若干、異なって感じられるが、ほとんどニュアンスの違いにすぎない。
『ニュースメーカーズ』の予告篇を見ると、さらにジョエル・シューマッカーがハリウッドでリメイク化の予定らしい。