異世界を舞台にしたファンタジー・CGアニメです。異世界ということで奇妙な動植物がいっぱい出てきて、それなりにファンタジー色が出ているのですが、いかんせんキャラクターのビジュアルがブサイクすぎて、最後まで感情移入ができないのが致命的です。よく似たビジュアルとしては「アバター」や「「アーサーとミニモイ」がありますが、「アバター」は最後にはかわいく見えたものです。(「ミニモイ」はずーっとダメでしたが・・・・)。欧米では、こんなビジュアルが魅力的に映るのでしょうか?キャラそのものも薄っぺらです。ロックニ族のデルゴは侵略してきたノーリン族によって両親を惨殺されるのですが、その姫のカイラをすぐに気に入り、仲良くなってしまいます。カイラは母を殺した叔母のセデッサに対して、妙に寛容ですし、セデッサにしたところが敵役としては間抜けで全然迫力がありません。カイラの父親の王も妃を殺されたというのに、えらくあっさりしていますし、そりゃ、子供向けのファンタジーとしてあまり深刻にはしなかったということでしょうが、それににしても軽すぎで、ドラマになっていません。
残念ながら、観た後何も残らない駄作としかいいようがない作品です。