スパイラル・バイオレンス

すぱいらるばいおれんす|THE BACKWOODS|THE BACKWOODS

スパイラル・バイオレンス

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レビューの数

2

平均評点

64.8(5人)

観たひと

8

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 スペイン
製作年 2006
公開年月日 未公開
上映時間 94分
製作会社
配給 ニューセレクト
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

『レオン』のゲイリー・オールドマンが主演するバイオレンスアクション。78年、友人のポール夫妻が所有するスペインの山荘を訪れたノーマンとルーシーのカップル。狩猟に出かけたノーマンとポールは、納屋の中に監禁された少女を発見し救い出すが…。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:コルド・セラ 製作:フリオ・フェルナンデス 脚本:ジョン・サガラ 音楽:フェルナンド・ヴェラスケス 出演:ゲイリー・オールドマン/ヴィルジニー・ルドワイヤン/パディ・コンシダイン/ルイス・オマール

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2020/08/19

2020/08/19

70点

レンタル 
字幕


前半は絶好調なのだが

2020年8月18日に鑑賞。DVDにて。1時間33分20秒。シネマスコープ。FILMAX ENTERTAINMENT=MONFORT PRODUCCIONES=Cannl+。英語・スペイン語。

1978年、スペイン北部の村にやってきたポール(ゲイリー・オールドマン)と妻イザベル(アイタナ・サンチェス・ギヨン「雲の中で散歩」[1995])と友人のノーマン(パディ・コンシダイン)と妻ルーシー(ヴィルジニー・ルドワイヤン)が、村人たちの悪意にさらされる。

4人の俳優はなかなか良い。監督の演出もサスペンス、雰囲気の醸成は巧みである。だが、主人公たちのキャラクターづけに問題があるのでは。脚本ももっとリアリティを追求するべきである。例えば、4人兄弟が家に来たのに、ノーマンが出た後のドアが施錠されていなかった。4人が少女を奪いに来たのは明白なんだから。

ポールの祖母が住んでいた家を買い取った(少年ポールもここに住み今は英国に移住。9歳から祖父に狩猟を習う。妻イザベル「ポールは方向音痴なの」って、それじゃ狩りなんて出来ないだろう)ポールとイザベルはスペイン語を話せる。狩りに行ったポールとノーマンが納屋に監禁されていた少女を見つけ連れて帰ると、村の4兄弟が少女を連れ戻しに現れる。兄弟の1人がルーシーをレイプしようとし、ノーマンが撃ち殺す。ここまでは、快調な出だしなのだが・・・。

村に着いた4人。男2人はバールで一杯やる。車から降りたルーシーは水で体を濡らす。ノーブラなので透けて乳首が見える。それを見ている四兄弟の2番目(多分)のレチョン。ルーシーがバールの入口に立ち店内の男たちの視線を浴びる。ノーマン「なんであんなまねを。男たちの視線を集めて楽しんだろ。俺への当てつけか」後にレチョン「酒場であんたの色目にやられたぜ」

各登場人物の性格設定が間違っているのでは。例えば、いつも不機嫌そうで夫に反対ばかりするルーシーが一番鬱陶しい(笑)ルーシー「ポールにはうんざりよ」と2回言うがポールとの会話シーンはない。ポールがいつも皆に指示を出し、夫のノーマンがそれに従うだけなのが気に入らないのだろう。ルーシー「車で逃げましょう」と提案したが「車はどこ?もう歩けないわ」と文句ばかりである。そもそも林道に乗り捨てたノーマンの車がどこにあるか分からないのに「車で警察に行きましょう」はないよ。

それに従うノーマンは、本当に木偶の棒にしか見えない。ラストでは、ノーマンは気が違ったとしか見えない。ノーマンにルーシー「馬鹿なことばかりして自分でも分からないの?私は気分屋だから。ここでじっとしてるなんて無意味よ。いつもポールの言いなりね」ノーマン「ポールを捜して来る」と1人外へ出る。おいおい、ポールは「俺が奴らを遠ざける。お前は女の子を連れて警察へ行け。2時間ある」と言ったぞ。ポールがどこへ行ったかも分からないのに「ポールを捜しに行く」はないよ。こういう台詞・展開が多すぎる。レチョンを殺したノーマンが死体を隠す(死体を引きずっただけだが)ルーシー「隠しても無駄よ。時間なんてないのよ。警察へ行きましょう。奴らが来るわ」「車の準備をして!」どこに車があるんだい(笑)

ノーマン「ルーシー、愛してるか?答えてくれ」ルーシー「休みましょう。答えは自ずと出て来る」ノーマン「あの男を殺したのは君のためより、自分のためだった。殺しても安心感はなかった。今もない」次に、ノーマンは末弟アントニオを撃ち殺す。アントニオは銃を下げて撃つ気はなかったのに。

ノーマンと長兄パコがライフルを構えて対峙する。パコわざと一発外す。「その子を渡せ。死にたいのか」ノーマンに抱かれていた少女がノーマンの手を噛んでパコへ抱きつく。パコがオルゴールを渡す。ルーシー「ノーマンやめて。もう終わりよ。銃を下して。多くの人が死んだわ。なぜ分からないの」ノーマン「そうだ終わりだ」とライフルを撃つ(わざと外した?)家の主人がライフルを構えて「警察に連れていく。車に乗れ」と、ノーマンのライフルを取って、パコと少女も車に乗る。ノーマン「無事か?ルーシー」

変じゃない?ノーマン君。完全にイっちゃってるとしか見えないが。ちなみに、ポールは3兄のミゲルに追われて右耳を撃たれ、ミゲルの犬とミゲルを殺すが、パコに撃たれる。ポール(ゲイリー・オールドマン)は途中で退場する。主役ではありませんでした。パコが末弟に「レチョンは?」「死んだ」「ミゲルは?」ここで、ポールが持っているライフルがミゲルの銃だと最初に気づくだろう。その銃声を聞いた妻イザベル「何の音?ポールかも。確かめましょう」って、遥か遠い山の中で聞こえたんだよ。どうやって捜すんだ。こういうカスな台詞が多すぎる。だって、今雨の中を少女を抱いて警察に行こうとしてるんだよ、イザベルは。

四兄弟の長兄パコ「少女の名はネレアだ、母親は俺たちの妹だ。過ちは絶対許さない。誇りにかけて」妹がふしだらで妊娠してしまい、(多分、妹は四兄弟に殺された?)生まれた少女は監禁された。月を初めて見たらしい。これもおかしいのだが。少女には罪はないし、あんな納屋にあの状態で監禁したらよけいに手間がかかるだけだよ(笑)

こうして見ると四兄弟は悪人ではない。長兄パコは常識人だ。2兄のレチョンがレイプしようとして殺された。3兄ミゲルもポールを殺そうとして殺された。末弟アントニオは何もしていないのにノーマンに殺された。ちなみに川で水浴びしていた女性2人。ルーシーのパンツがなくなった。イザベル「履いていたの?リスのいたずらよ」イザベル「男なんて簡単に喜ばせられる」ルーシー「一時的な気持ちか分からなくて」イザベル「男って思ってるより単純よ。ポールと会ってからいつも別れを考えていた。そして3年たった」

2015/01/07

2015/01/07

80点

購入/DVD 
字幕


わらの犬が好きな人は絶対好き。

ネタバレ

期待しないで見たらハードル下がってたからか凄く面白かった!
わらの犬が好きな人はきっと好き。
突っ込みどころはたくさんあるけど、それでも好きだ。
犬の最後を見せない所や、ポールの最後を見せない所、少女の謎を最後まで明らかにしない点など、説明過多でない、むしろ謎を残して終わるところも好印象。
この映画、評価が低すぎる!
いや、好き嫌いが分かれるのかもしれん。