アマデウス

あまでうす|Amadeus|----

アマデウス

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レビューの数

55

平均評点

80.8(572人)

観たひと

997

観たいひと

95

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1984
公開年月日 1985/2/2
上映時間 0分
製作会社 ソウル・ゼインツ・カンパニー作品
配給 松竹富士
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演F・マーリー・エイブラハム Antonio_Salieri
トム・ハルス Wolfgang_Amadeus_Mozart
エリザベス・ベリッジ Constanza_Mozart
サイモン・カロウ Emanuel_Schikaneder
ロイ・ドトリス Leopold_Mozart
クリスティン・エバソール Katerina_Cavalieri
ジェフリー・ジョーンズ Emperor_Joseph

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

若くして逝った天才音楽家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトと宮庭音楽家アントニオ・サリエリの対決を通してモーツァルトの謎にみちた生涯を描く。製作はソウル・ゼインツ、監督は「ラグタイム」のミロシュ・フォアマン。ピーター・シェーファーが舞台のために書いた脚本を自ら映画のために書き直した。エグゼクティヴ・プロデューサーはマイケル・ハウスマンとバーティル・オールソン、撮影はミロスラフ・オンドリチェク、音楽監督・指揮はネヴィル・マリナー、美術はカレル・サーニー、衣裳はテオドール・ピステック、編集はネーナ・デーンヴィックとマイケル・チャンドラー、プロダクションデザインはP・フフォン・ブランデンシュタイン、オペラ舞台デザインはヨゼフ・スボボダが担当。出演はF・マーリー・エイブラハム、トム・ハルスなど。日本版字幕は戸田奈津子。ドルビーステレオ、テクニカラー、パナビジョン。1984年作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1823年11月、凍てつくウィーンの街で1人の老人が自殺をはかった。「許してくれモーツァルト、おまえを殺したのは私だ」、老人は浮わ言を吐きながら精神病院に運ばれた。数週間後、元気になった老人は神父フォーグラー(リチャード・フランク)に、意外な告白をはじめた。--老人の名はアントニオ・サリエリ(F・マーリー・エイブラハム)。かつてはオーストリア皇帝ヨゼフ二世(ジェフリー・ジョーンズ)に仕えた作曲家だった。神が与え給うた音楽の才に深く感謝し、音楽を通じて神の下僕を任じていた彼だが、神童としてその名がヨーロッパ中に轟いていたウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(トム・ハルス)が彼の前に出現したときその運命が狂い出した。作曲の才能は比類なかったが女たらしのモーツァルトが、サリエリが思いよせるオベラ歌手カテリナ・カヴァリエリ(クリスティン・エバソール)に手を出したことから、彼の凄まじい憎悪は神に向けられたのだ。皇帝が姪の音楽教師としてモーツァルトに白羽の矢を立てようとした時、選考の権限を持っていたサリエリはこれに反対した。そんな彼の許へ、モーツァルトの新妻コンスタンツェ(エリザベス・ベリッジ)が、夫を音楽教師に推薦してもらうべく、音譜を携えて訪れた。コンスタンツェは苦しい家計を支えるために、何としても音楽教師の仕事が欲しかったのだ。フルートとハープの協奏曲、2台のピアノのための協奏曲…。 譜面の中身は訂正・加筆の跡がない素晴らしい作品ばかりだった。再びショックに打ちのめされたサリエリは神との永遠の訣別を決意した。神はモーツァルトの方を下僕に選んだのだ。ある夜の、仮面舞踏会。ザルツブルグから訪れた父レオポルド(ロイ・ドートリス)、コンスタンツェと共に陽気にはしゃぎ回るモーツァルトが、サリエリの神経を逆撫でする。天才への嫉妬と復讐心に燃えるサリエリは、若きメイドをスパイとしてモーツァルトの家にさし向けた。そして復讐のときがやってきた。皇帝が禁じていたオペラ「フィガロの結婚」の上演をモーツァルトが計画したのだ。サリエリがスパイから得た情報を皇帝に密告したとも知らず、モーツァルトはサリエリに助けを求める。それを放っておくサリエリ。やがて父レオポルドが死んだ。失意のモーツァルトは酒と下品なパーティにのめり込んでいく。そして金のために大衆劇場での「ドン・ジョバンニ」作曲に没頭していくモーツァルトに、サリエリが追い打ちをかける。変装したサリエリがモーツァルトにレクイエムの作曲を依頼したのだ。金の力に負けて作曲を引き受けるモーツァルトだが、精神と肉体の疲労は想像以上にすさまじく、「魔笛」上演中に倒れてしまう。コンスタンツェが夫のあまりの乱行に愛想をつかし旅に出てしまったために無人になった家に、モーツァルトを運び込むサリエリ。仮装した彼は衰弱したモーツァルトにレクイエムの引き渡しを迫る。サリエリは作曲の協力を申し出て、一晩かかってレクイエムを仕上げさせるが、翌朝、サリエリが強いた過酷な労働のためか、モーツァルトは息を引きとった。モーツァルト35歳、1791年12月のことだった。すべてを告白し、いまや老いさらばえたサリエリひとりが、惨めな生を生きるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2010年8月上旬号

午前十時の映画祭:「アマデウス」「ライトスタッフ」

1986年2月下旬決算特別号

特別カラー・グラビア:外国映画作品賞 「アマデウス」

1985年3月下旬号

「アマデウス」監督 ミロシュ・フォアマン・インタビュー:

外国映画紹介:アマデウス

1985年3月上旬号

外国映画批評:アマデウス

1985年1月下旬号

グラビア:アマデウス

特集 アマデウス ミロス・フォアマン監督作品:座談会 小田島雄志・山口昌男・川本三郎

特集 アマデウス ミロス・フォアマン監督作品:作品評

特集 アマデウス ミロス・フォアマン監督作品:プロダクション・ノート

特集 アマデウス ミロス・フォアマン監督作品:分析採録

1984年11月下旬号

試写室:アマデウス

2025/11/30

2025/12/06

93点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズ上大岡 
字幕


決して凡人ではない

天才を最も理解していた事が本当に哀しい
愛憎を最も表している

2025/11/24

2025/11/24

80点

映画館/東京都/イオンシネマ多摩センター 
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都合により多摩センターで観た

酒場詩人の吉田類氏かラジオ深夜便て勧めていたので観てみた。結構人が入ってて、ゴールドシート?もほぼ一杯で、人気の高さが伺えた。確か、アカデミー賞を取ってたはずで、音楽が素晴らしかった。今日の映画館も悪くないが、立川のシネマシティの極音で観てみたかった。

2025/11/20

2025/11/20

-点

映画館/東京都/TOHOシネマズ立川立飛 
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回想、アマデウス初見記

かつて長尺の映画が苦手だった。ミロス・フォアマン監督『アマデウス』はその苦手意識を初めて払拭させてくれた作品だった。2時間半以上もあるのに全く時間を感じさせない展開に見終えて本当に驚いた。あれから何回この作品を見たことか?正直なところ半世紀に一本の傑作だと思っている。

初見は1985年の日本初公開時。前売り券を買って新宿ピカデリーだったと思う。きっかけはその数年前に松本幸四郎(サリエリ)、江守徹(モーツァルト)、藤真利子(コンスタンチェ)の舞台「アマデウス」(こちらがピーター・シェイファーのオリジナル)を池袋のサンシャイン劇場に見に行っていたせいもあって。実はモーツァルトなど全くわかっていないくせに本作では次々と繰り出される楽曲の美しさに酔いしれたと言うのが正直な感想。反省してイギリスのネヴィル・マリナー指揮のサウンドトラックも買った。本作がアカデミー賞を8部門で受賞したこともあり公開時、ちょっとしたモーツァルトブームにもなって旋律で気持ちが落ち着く、集中力がアップするなどと言われ、国家試験を目前に控えていたのでさんざん聴いたし、試験会場にもCDウォークマンに入れて持ち込んだ。

さて、『アマデウス』は、凡庸なるものの「才能」への「嫉妬」がテーマ。F・マーリー・エイブラハム演じる神聖ローマ皇帝の宮廷作曲家アントニオ・サリエリが主役なのだがモーツァルトが非常に際立って「モーツァルト映画」とみなされてしまうのは何故だろう。それは見る側の多くが凡庸さを自覚しているがゆえに自身に目を向けるのが辛く、サリエリ同様、奔放かつ天才のモーツァルトに嫉妬と憧れを抱きながら見てしまうためでは無かろうか?また、学校の音楽室に飾ってあるあの上品なモーツァルトの肖像のイメージを喝破するモーツァルトの造形。トム・ハルスが目一杯自由奔放に演じて見せた驚きも一つ。

久しぶりに見て気づいたことは、エイブラハムの特殊メイクはあのディック・スミスなんだね。ゴッドファーザー、エクソシスト、タクシードライバーのあの顔、顔、顔を世に放ってきた人。あと、これは楽器の歴史を知らないので疑問に思ったのは、たくさんピアノを弾くシーンが出てきたけど、あれって時代的にチェンバロなんですかね?音もピアノみたいに鉄線をたたいているようには聞こえなかったので。どうなんだろう?今度調べてみよう。

2025/11/19

2025/11/20

80点

映画館/静岡県/シネマサンシャイン沼津 
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2人の天才

元宮廷音楽家のサリエリは、神父に自らが行った過去の罪を告白する…。
1985年の作品を午前十時の映画祭15で鑑賞。自由気ままな天才モーツァルトと彼の才能を見抜く能力を持った天才、近しい存在にも関わらず歩み寄れなかった2人の人生が壮大な音楽と共に描かれていました。

2025/11/08

2025/11/08

80点

映画館/東京都/TOHOシネマズ日本橋 
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午前10時の映画祭にてスクリーン鑑賞。40年ぶり

久しぶりに鑑賞。昔見たときはもっとカラーが鮮明で冒頭血だらけのサリエリに度肝を抜かれた記憶があったが、4Kでずいぶん落ち着いた色調になった気がする。地獄の黙示録なんかも同じなのだが。
作品としては素晴らしいし、音を考えるとやはり劇場で見たほうが没入できる。

2025/05/17

2025/05/17

85点

テレビ/有料放送/WOWOW 
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山月記も読み直したくなる

こんな傑作だったとは知らず、管見お恥ずかしい。
ファルコのRock me Amadeusが流れる映画だと思っていました。

モーツアルトは天才だが人品が伴わない
天才という部分が自分とは大きく異なるが、人品がダメ、という面で親近感を感じる
森鴎外が立派な小説を書くけど酷いひとだった話を思い出す

全編通じて、酒がうまそうに描かれている
Wolfgangの愛称がWolfiとは知らなかった
奥さんのデコルテ部分が常時大きく開いており、なんというか、とても豊かで目を奪われる

劇中の魔笛はしっかりしていてさすが
その後
https://www.youtube.com/watch?v=dk6JvWIE7uI
を見たくなり、久しぶりに笑ってしまう(未見の方、ぜひどうぞ)

パーティの罰ゲームは足を見せるだけ、しかもストッキング越し
今の日本の感覚では何が罰ゲームなんだかわからないが
生足の価値が変わったということ

インド人と中国に仕事に行った2014年だったかに、インド人達が女性の生足を屋外で見かけて異様に喜んでいたのを思い出す
それはつまり中国人女性が人民服を着なくなったことでもあり

ラストでサリエリと一緒にレクイエムを書き上げるところが圧巻
テクニカルな用語が飛び交う場面ですが、モーツアルトの頭の中にあれだけのパート数のメロディ・音色が既に確立されており、それを書き出すだけ、という状況が圧倒的

映画「カミーユ・クローデル」で「この石の塊の中に石像が埋まっているってどうしてわかったの?」と子供に聞かれるシーンがありますが、それに通じる

サリエリぐらい実力があるからこそモーツアルトの天才が分かる
サリエリの嫉妬、悔しさ、神様を恨む気持ちが強烈に伝わってくる

自分はあまりモーツアルト作品のファンでは無いのですが、レクイエムはクリスマスにライブで聞いたことがあり、これは凄い、と思いました
その曲にはこんな背景があったとは

さすがの有名作、もっと早く見ておくべきでした。