“ノストラダムスの大予言”にも出てくるグランドクロスだが、同様の銀河系内での惑星の並び方により地球に壊滅的な影響を与えるというSFパニックもの。ノストラダムスに相当する役割を担うのが謎の小説家で、未来を見通す杖やイースター島のモアイ石像が出てくるあたりから、多少オカルト性も帯びてくる(笑)。最後はR・ベッソンの「フィフス・エレメント」的な落ちで地球の危機は回避できるわけだが、それまでに世界中の多くの主要都市が壊滅しているので、その後の復興はどうなることやら(笑)。B級映画で予算はそれほどかけられなかったことは仕方がないにしても(その割にはオープニングの東欧でのCGシーンは結構迫力があったが)、NYが壊滅(完全水没)するほどの超巨大地震が来ているのに、その様を窓から立って見ていられる設定は、さすがに大雑把過ぎるのではないかと思う。