あのアーミン毛皮の貴婦人

えるんすとるびっちけっさくせんあのあーみんけがわのきふじん|That Lady in Ermine|That Lady in Ermine

あのアーミン毛皮の貴婦人

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レビューの数

8

平均評点

67.6(13人)

観たひと

24

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ
製作国 アメリカ
製作年 1948
公開年月日 未公開
上映時間 89分
製作会社
配給 ブロードウェイ
レイティング
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

巨匠、エルンスト・ルビッチ監督が製作半ばで急逝し、オットー・プレミンジャーが完成させたミュージカル映画。小国ベルガモの女伯爵・アンジェリーナは幼馴染みの男爵・マリオと結婚式を挙げるが、式の最中にハンガリーの騎兵団に襲撃され…。【スタッフ&キャスト】監督・製作:エルンスト・ルビッチ 監督:オットー・プレミンジャー 脚本:サムソン・ラファエルソン 撮影:レオン・シャムロイ 出演:ベティ・グレイブル/ダグラス・フェアバンクス・ジュニア/シーザー・ロメロ/ウォルター・エイベル

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2021/01/21

2021/01/21

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕

『あのアーミン毛皮の貴婦人』。1948年製作のテクニカラー作品。色鮮やかなれど画質がイマイチ。音声は疑似ステレオ化しているような気がする。東宝特撮ファンお馴染みのシーザー・ロメロが出演。宮殿のセットの豪華さに圧倒。絵画から人が抜け出して歌いだす。クレーン撮影。特撮シーンもたっぷり。

2019/09/14

2019/09/14

75点

選択しない 
字幕


ルビッチ監督遺作

ルビッチ監督の遺作にして、ベティ・グレイブル主演のコメディミュージカル作品。アカデミー歌曲賞にノミネートされました。歌の中で出てくる、ハンガリアンとバーバリアンが耳に残ります。先祖代々の絵画の中から、先祖たちが出入りするのも楽しいし、テーブルを巧みに使ったダンスも面白かったと思いました。

とは、いいつつルビッチの映画ってほぼ見ていないので、これがルビッチタッチというものか?と納得している次第。ビリー・ワイルダーに影響を与えたと言われていますが、全体のコメディの雰囲気としては、豪華な感じといい間合いといい、メル・ブルックスみたいな雰囲気を感じました。

ベティ・グレイブルの、アーミン毛皮のコートから突き出した、裸足の脚線。これが、彼女の百万ドルの脚線美なのですね。納得です。

2017/05/14

2017/06/14

85点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕


まさにルビッチ・タッチ

シネマヴェーラ渋谷のルビッチ特集で初めて観た遺作「あのアーミン毛皮の貴婦人」は、撮影初期にルビッチが急死したため、あとはオットー・プレミンジャーが引き継いだという点では、「ロイヤル・スキャンダル」と事情が似ていますが、こちらの監督クレジットはルビッチ一人となっており、プレミンジャーが巨匠に名義を譲っている形です。
この映画は、全篇をルビッチが撮ったと言われても納得するような、まさにルビッチ・タッチが横溢したゴージャスなラヴコメディであり、輝くように美しいベティ・グレイブルと凛々しいダグラス・フェアバンクス・Jrが踊る場面など、観ているほうも心が躍ります。これが日本未公開とは、当時の配給会社は何を考えていたのか、信じられないほどです。
ベティ・グレイブルは、19世紀のイタリアが諸侯によって分割統治されていた時代、ペルガモを治める当主のアンジェリーナ伯爵と、彼女が住む城に掲げられている歴代当主の肖像画の中でも、300年前に襲ってきたラヴェンナの攻撃を機智と美貌によって撃退したという輝かしい業績を誇るフランチェスカの二役を演じていますが、19世紀の今もちょうど隣国ハンガリーからダグラス・フェアバンクス・Jr扮する大佐が率いる軍が押し寄せてきており、ベティ・グレイブル扮するアンジェリーナ伯爵は、情けない婚約者シーザー・ロメロの力が当てにならないため、孤軍奮闘して(実は肖像画から抜け出してきたご先祖フランチャスカも密かにアンジェリーナに力を貸します)、フェアバンクス・Jrに立ち向かい、フェアバンクス・Jrもグレイブルの努力と機智と美貌に魅了されて、このペルガモを征服するという野暮な道は避けて、ハンガリーへと帰ってゆくというお話であり、名手レオン・シャムロイのキャメラを得て、輝くばかりに豪華なカラーが愉しめる映画です。
あこの映画は、脚本がルビッチ・タッチを知り尽くしたサムソン・ラファエルソンである事も、監督がオットー・プレミンジャーに代わったとしてもまるでルビッチが撮ったかのように思えた要因かも知れず、ダグラス・フェアバンクス・Jrが従僕を呼びつけては、従僕が駆け付けるというギャグなど、いかにもルビッチ調です。

2017/05/14

2017/05/15

-点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕

『あのアーミン毛皮の貴婦人』。発色が鮮やかすぎるような気がする。BD上映なので素材作成時にそうなったのかもしれない。ハンガリー人を撃退する美人伯爵の活躍。ご先祖様を描いた絵画からご先祖様が飛び出してくる。絵とセットをうまく切り替えて撮影している。合成の特撮シーンもある。

2017/05/14

2017/05/15

69点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


ダンスシーンはいいけれど

オットー・プレミンジャーとしては「ロイヤル・スキャンダル」よりはマシだが、やはりコメディ感覚のない監督と言わざるをえない。絵画から抜け出した先祖たちをまるで活かせていないし、ベティ・グレイブル(現在の方)の魅力が足りない。シーザー・ロメロの出し入れはコメディとして重要だが、まるでなっていない。ダンスシーンのみ振付に工夫があり、満足できたが、ミュージカルとしては、忘れた頃に歌が入るので不満。

2017/05/14

2017/05/14

65点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 
字幕


戦う前に話し合え

後年のミュージカルに比べると、歌も踊りもやや控えめで、ストーリー主体のミュージカル作品です。
それでも、無粋を承知で言えば、軍隊の司令官が、敵方の女一人の為に勝利を譲ってしまうのは、映画だからいいとしても、軍人としてあるまじき行為で、反逆罪モノであろう。

テクニカラーらしい彩度の高い色合いは、ミュージカルにうってつけで、華やかな展開にはピッタリです。