南極の秘密施設を舞台にしたホラーという謳い文句なので、どんな内容か愉しみ・・・
でしたが、あまりにも酷い出来栄え。
『遊星からの物体X』を髣髴とさせるストーリーにようにも思えるが、どうにもこうにも勝手が悪い。
さっぱりハナシの要領を得ないし、プロダクションも貧弱。
南極という土地以上に、お寒い雰囲気がありあり。
それもそのはず、原題は「SOMETIMES THEY COME BACK... FOR MORE」。
これって、キングの短編小説「やつらはときどき帰ってくる」のもじりではありますまいか。
ということは、「トウモロコシ畑の子どもたち」と同じく、原作の映画化権がひとり歩きしてるパターンなのね。
この原作は、
1991年に『ブロス/やつらはときどき帰ってくる』(原題「SOMETIMES THEY COME BACK」)として、ほぼ原作どおりに映画化され、
その後、
1996年に『ブロス リターンズ/やつらはふたたび帰ってくる』(原題「SOMETIMES THEY COME BACK...AGAIN」)として、映画化されている。
2作目は、それでも続編の体裁をとっていたのとヒラリー・スワンクが出演していることもあって、まだどうにか愉しめましたが、この第3作目は設定すら活かされていないという有様。
2作目の監督・脚本を務めたアダム・グロスマンが本作でも脚本に噛んでいるが、何をどう書いたんだか。