ヘルプ 心がつなぐストーリー

へるぷこころがつなぐすとーりー|The Help|The Help

ヘルプ 心がつなぐストーリー

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レビューの数

121

平均評点

81.7(793人)

観たひと

1143

観たいひと

173

(C) 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2011
公開年月日 2012/3/31
上映時間 146分
製作会社 DreamWorks SKG= Reliance Entertainment= Participant Media= Imagenation Abu Dhabi FZ= 1492 Pictures=Harbinger Pictures
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD/DTS/SDDS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1960年代を舞台に、白人家庭でメイドとして働く黒人女性たちとジャーナリスト志望の若い白人女性の勇気と友情によって、旧弊な町に変革をもたらしていく様を描くヒューマンドラマ。監督は「ウィンターズ・ボーン」など俳優としても活躍するテイト・テイラー。出演は「ラブ・アゲイン」のエマ・ストーン、「ナイト&デイ」のヴィオラ・デイヴィス。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1960年代前半のアメリカ南部。大学を卒業したスキーター(エマ・ストーン)がミシシッピ州ジャクソンの町に戻ってきた。ボーイフレンドもできないスキーターは母シャーロット(アリソン・ジャネイ)の心配の種だが、本人は結婚よりも作家になることを夢見ている。地元の新聞社に就職したスキーターの初仕事は、家事に関するコラムの代筆だった。家事の知識がないスキーターは、実家のメイドのコンスタンティン(シシリー・タイソン)に知恵を借りるつもりだったが、ひさしぶりに帰った実家に彼女の姿はなかった。問いつめるスキーターに、母は言葉を濁す。スキーターは友人エリザベスの家のメイド、エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に話を聞くが、取材を続けるうち、自分をとりまく南部の上流社会への疑問が芽生えてくる。そんな中、同級生のリーダー格、ヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)は黒人が不潔だと主張し、各家庭に黒人メイド専用トイレを設置させる活動をしていた。ヒリーに感化されたエリザベスも屋外にエイビリーン用のトイレを造らせる。そんな仕打ちにも黙って従うエイビリーンの姿に、スキーターは胸を痛めた。黒人メイドの現実を伝える本を書きたいと、ニューヨークの編集者スタイン女史(メアリー・スティーンバージェン)に電話をすると、メイドたちの証言がとれるなら出版できるという答えだった。スキーターはエイビリーンにメイドの苦労話を聞かせてほしいと頼むが、頑なに断られた。南部で黒人が自由にものを言うことは、身の危険を意味しているのだ。だが、エイビリーンの親友で、ヒリーの家で働いていたミニー(オクタヴィア・スペンサー)が、家族用のトイレを使用したために解雇されたことをきっかけに、エイビリーンはスキーターの取材に応じることを決意する。そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していくのだった……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2012年4月下旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作24作品、72本の批評:「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」

2012年4月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」

見逃せないアメリカ映画4選:「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」

2022/10/22

2022/10/23

76点

選択しない 


ヘルプさんの時代

メイドで雇い入れていた黒人女性「ヘルプ」さんを蔑視するミシシッピー州の状況が描かれますが、それが1960年代というのが驚きでした。監督テイト・テイラーもそういったヘルプさんに育てられたということで、特典映像には監督と彼女たちの声を聞くことができます。もちろん悲惨なことばかりではなく、とても良好な関係で家庭をサポートしていた面もあり、映画の中でも感動的に描かれていました。出演者ではエマ・ストーンとミミー役のオクタヴィア・スペンサーがとても良かった。ある時代を知るための貴重な物語です。

2022/01/02

2022/01/02

85点

選択しない 


人種差別のあった時代のアメリカ南部。
黒人女性は、自分の子供を預けて白人の子供の面倒をみる。
奴隷的に扱われる黒人。もちろん逆らう事も、意見を言う事も許されていない。
その黒人の扱いはおかしいと感じたスキーター。彼女は黒人女性達から、過酷で理不尽な体験談をまとめた本を出版し、世間に対して問題提起する。

弱者である黒人達は、意志が強く、雇い主に理不尽さをぶつけられても、決して雇用主の子供達への愛情は変わらない姿に涙してしまった。アメリカ人の根っこの本質にせまった作品。

2021/09/05

2021/09/05

74点

VOD/U-NEXT 
字幕


優等生な仕上がりだが新規性には乏しい

洋画を見始めて実感したのはホロコーストと人種差別を扱った作品の多さだ。前者の残虐性は言うに及ばず、差別意識も人間の潜在的な特性なのだろう。

人はみな平等とは思わない。容姿ひとつ取っても福山雅治と蒼乃桔梗では天と地ほど違う。家柄も豊田家の御曹司とクリーニング屋の長男ではステージが異なる。この世に生を受けた時点から人は平等ではない。時間だけは平等と言われるが時間だってお金で買える。要は差別の芽など星の数ほど存在するのだ。

流暢なストーリー展開ではあるが、作品として突出した個性はない。結末も社会制度や差別構造を変革する訳ではなく、個人の復讐レベルに落ち着いた。作り続けなくてはならないテーマなのだろうが新規性は乏しい。

エマ・ストーンの強い意思を秘めた瞳が印象に残る。そしてそれを凌駕するジェシカ・チャステインのイノセントな魅力が見事だった。

2020/07/23

2020/07/24

70点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 


差別とは何か

エマ・ストーンって、決して綺麗ではないし、スタイルも良くないんだが、大好きな女優。

この映画。悪くは無いけど、あまり楽しめなかった。

最近の黒人差別に対するデモの文脈で「風と共に去りぬ」が放映禁止みたいな話になったりする。ちょっとおかしい。
差別主義者と何も変わらない。

事実を認めない。歴史を認めないって。何なのだろう。

この映画は、放映禁止にするのかな?
それとも推奨するのだろうか?

推奨しそうで怖い。

自分と違う意見を全否定する姿は差別的だ。

2020/07/19

100点

選択しない 


人種差別のスカッとする話☆

本作の題材となったのは、人種差別。舞台はミシシッピー州、黒人差別が露骨に行われてるエリアです。
白人に雇われている黒人メイドたちの苦難が描写されてるのですが、随所に笑えるシーンがあり重たさが抑えられてます。そして最後には感動できる人間讃歌の傑作だと思います。

これまで人種差別をテーマにした映画は何本かは観ましたが、政治的な骨格が見え隠れすることが多かったと記憶してます。
でも本作は違います。社会のカテゴリーが小さな町に限定されてます。
特定の黒人メイドたちの心の繋がりにフォーカスしてるので、心理描写が鮮明なのが素晴らしいところです。
雇う側の白人と雇われる側の黒人メイド。この対極の立場にある関係の前提は絶対服従であります。暴力的な描写はありませんが、白人に逆らえない黒人メイドの心痛は相当なもの。しかし、白人に頼らないと生きていく糧を得られない屈辱は如何程だったのでしょうか?
そこに一石を投じるのがエマ・ストーン扮する主人公の白人女性スキーターです。

現在のアメリカで黒人の暴動が起こってますが、スキーターの行動は報復ではなく事実を明らかにすることだけ。
白人の家庭という閉ざされた空間で起きている陰湿なるイジメを暴露本で世に知らしめることを提案したのです。
そこで壁になったのが白人の報復。黒人メイドからすれば命の危険に晒されるので、容易に口を割らない。
そこに風穴を開けたのが、ミニー(オクタヴィア・スペンサー)とシーリー(ジェシカ・チャスティン)の関係。
ここに人間があるべき姿が凝縮されてました。人は誰かの役に立つために生まれてきてるんです。
差別をしたら恥ずかしくて生きていけないよというメッセージ性があり、それを笑いに昇華させてるのだからスカッとさせられました。

差別は普遍的な問題ですが、少しでも過去よりよくしたいですね。
一歩踏み出す勇気を教えてくれる良い映画です。

追伸
それにしてもチョコパイの下りは面白かったです。


2020/06/29

100点

その他/TSUTAYAレンタル 
字幕


感動しかない

これが実話だという事実が1番よかった!