友だちから、「映画館での演劇鑑賞は意外とイケる」というふわっとしたレコメンドをもらい、少し疑い気味で映画館に行きました。
…
これは、映画ではありません。ライブです、ライブ!
いや~、すごかったです。(疑ってごめん、友だち。)
オペラって、そもそも題材を知らないとなんのこっちゃ分からないし、そもそもみんな歌っているからストーリーは分けわからんやろ~ととんでもない偏見を持っていました。
この場をもって、お詫びの上、訂正いたします…。m(__)m m(__)m m(__)m m(__)m
ほんとにすみません。
まず、このMETライブビューイングというのが、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でつい2週間前に上演された公演を上映。世界最高峰の歌劇場の、さらにはオペラ界で今最もレベルの高い歌手やオーケストラのパフォーマンスがリアルタイムで観れるのです。
さらに、感動したのが作品解説のきめ細かさ。冒頭で解説が入るほか、インターミッション時にはついさきほどまで熱演していた歌手たちのインタビューに指揮者、衣装係のコメントなど初心者でも勉強になることばかり。
でも、そのバックグラウンドが分からずとも、歌手たちの迫力ある熱演に感動します。主役を演じた、ソプラノ歌手・アンナ・ネトレプコの歌声は、脳天直撃。作品の繊細さとともに、力強さを感じました。最新デジタルシアターでの上映なので、音質も抜群ですし。ちなみに、この方2012年5月上映の『マノン』でもご出演。気になります…。
ちなみに今回鑑賞したのは、『アンナ・ボレーナ』。
イングランド王ヘンリー8世の妻となり、エリザベス1世を生んだにもかかわらず、彼女に飽きた王から不倫の濡れ衣を着せられ斬首された悲劇の女王です。ストーリーは異なりますが、同じ題材のナタリー・ポートマンが出演した『ブーリン家の姉妹』なんかを挙げると、ご存じなのではないでしょうか?