死ね!死ね!シネマ

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レビューの数

1

平均評点

78.9(6人)

観たひと

8

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ホラー / パニック
製作国 日本
製作年 2011
公開年月日 2011/7/23
上映時間 72分
製作会社 コムテッグ
配給 コムテッグ
レイティング 不明
カラー カラー
アスペクト比 不明
上映フォーマット DV
メディアタイプ ビデオ 他
音声 不明

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

発狂した講師により42人が虐殺された映画学校で、4年後再び巻き起こる惨劇を描くスプラッター・ホラー。映画美学校の実習として作られた短編に、度重なる追加撮影を経て完成。監督は、「おかえり」の篠崎誠。プチョン国際ファンタスティック映画祭正式招待作品。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭版より追加撮影。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

東京・渋谷に移転したばかりの映画美学校。講師のシマザキが、卒業制作の試写会で学生の映画を酷評する。しかし反対に観客から野次られるとシマザキは発狂し、42人を虐殺する。それから4年後、事件当時女子高生だったなつき(森京子)は、廃墟となった映画美学校で究極のホラー映画を撮影しようとする。しかしその結果、周囲を地獄に巻き込むこととなる。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2012/02/11

2012/02/11

84点

映画館 


イメージによって切り裂かれる眼差し

異形の映画イメージをぶつけられた。そのあまりにもの衝撃に動揺している。
端的に言って映画についての映画なのだが、ここまで観客を追い詰める作品も少ないだろう。
観客は序盤のシーケンスから、発狂した講師が凶器に括り付けたカメラと同一化しながら、殺人者と被害者の間で生じる惨殺の記録の界面に接することになり、またその後、被害者の亡霊に脅える殺人者の顔を直視しながら映画館内に響き渡る雄叫びと共にまるで生者と死者との界面にまで立たされることになる。
本作においてスクリーンとは我々が安住できる地などでは到底なく、「死ね!死ね!」と連呼、絶叫する人物によって切り裂かれ続ける荒野と化す。眼差しを切り裂くイメージは過去にも試みられたことがあったが、眼差しがイメージによって切り裂かれるという経験は稀有であろう。