人生万歳!

じんせいばんざい|Whatever Works|WHATEVER WORKS

人生万歳!

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レビューの数

42

平均評点

72.0(297人)

観たひと

519

観たいひと

51

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2010
公開年月日 2010/12/11
上映時間 91分
製作会社 Sony Pictures Classics=Wild Bunch=Gravier Productions=Perdido Productions
配給 アルバトロス・フィルム(提供 ニューセレクト)
レイティング PG-12
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 SDDS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「それでも恋するバルセロナ」のウディ・アレンによる通算40作目の監督作。ニューヨークを舞台に、冴えない中年男と若い娘の奇妙な恋愛模様を描く。出演は、現代アメリカを代表するコメディアンのラリー・デヴィッド、「レスラー」のエヴァン・レイチェルウッド、「シャッター アイランド」のパトリシア・クラークソン、「トリスタンとイゾルデ」のヘンリー・カヴィル、「カウガール・ブルース」のエド・ベグリー・Jr.など。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ボリス(ラリー・デヴィッド)は、かつてはノーベル賞候補になりながら、今ではすっかり落ちぶれてしまった物理学者。ある夜、アパートに帰ろうとしたボリスは、南部の田舎町から家出してきた若い女性、メロディ(エヴァン・レイチェルウッド)に声をかけられる。寒さで凍える彼女を気の毒に思ったボリスは、数晩だけという約束で泊めてやることにするが、世間知らずのメロディは冴えない中年男のボリスと暮らすうちに、彼こそ“運命の相手”だとすっかり勘違いしてしまう。さらに、愛する娘の後を追ってメロディの両親が相次いで上京したことから、事態はますますややこしくなっていく。年齢も知能指数もかけ離れた二人の“ありえない”恋の行方は果たしていかに……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年1月下旬号

評論家発映画批評:「人生万歳!」

2011年1月上旬号

REVIEW 外国映画:「人生万歳!」

評論家発映画批評:「人生万歳!」

2010年12月下旬号

人生万歳! ウディ・アレンが描く“五月と十二月の結婚”:

2024/11/06

2024/11/06

70点

レンタル/東京都/ゲオ 


ウデイ・アレン監督の秀作。

ネタバレ

偏屈なリアリストの物理学者ボリスとメロデイの奇妙な恋愛コメデイ。出てくる人々の運命がボリスを中心に変わっていく面白さ。キャラの創造が素晴らしい。カメラに向い(観客に向い)話し、そして冷めた視線を持ったボリスが良かった。ウデイ・アレン監督の秀作。

2021/06/16

75点

映画館/東京都/恵比寿ガーデンシネマ 


人生讃歌

ネタバレ

主人公ボリスが観客に話しかける形式には
何となく小賢しさを覚えたのですが、
観終わった後、
深遠なテーマに触れたかのような感動が残りました。

何と言うのか、
意識の表面には浮かび上がらない、
深い所が震えたとでも言うのか。
単に、シャッフルハッピーエンド
(ペアを再構成してハッピーエンド)
の物語に感心しただけかも知れませんが。

面白いと思ったのは、
直接的な働きかけが無くとも、
また当人にその意志がなくとも、
ささいなきっかけで人はその人生を大きく変えることができる
というストーリー展開です。
(メロディによる押し掛け女房というささやかなきっかけが、
その母親マリエッタを保守的な主婦から前衛的なアーティストへと変え、
父親の潜在的なゲイを目覚めさせ、
ボリスを再び元の鞘に納めさせる。)

この映画はお話ですから
登場人物達はエキセントリックな変貌を遂げていますが、
そこまで派手ではないとしても、
現実社会に生きる我々についても
日々のささいな出来事から閃きを得たりなんかして、
より良い方向にいくらでも転換できる
と示唆しているように思えました。

人生讃歌とも言えるこの映画。
原題"WHATEVER WORKS"に対して
「人生万歳!」と言う邦題を付けたのは、
中々的確だと思いました。

2020/12/17

2020/12/17

70点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


アレン作品定番の主人公だが…

 主人公の老いた元天才物理学者が、社会の気に入らない物の数々について友人相手に文句を言いまくるシーンから始まり、いかにも昔ならアレン監督自身が演じていた「おしゃべりで理屈っぽくてこだわりが強い主人公」だったので、「そんな人の能書きを聴かされるのか?」と少し不安。
 でも、彼は単に独善的なだけでなく、世界は虚しいと感じて自殺未遂もするほど内省できる人だし、彼に絡む21歳の家出娘も、価値観は主人公と大きく異なるが、主人公との知的格差があるだけでなく、主人公も惹かれてしまうほど思慮深いところも見せるので、嫌味キャラが主導権を取る嫌味一辺倒ではないストーリーは良かった。

 「人生」とタイトルにはあるが、主に焦点を当てられているのは「恋愛」。
 恋愛の描き方を一言で言えば、相手の良さを認識して受け入れられる気持ちがある時は恋が芽生えたり上手く進んだりするが、上述した「アレン作品定番の主人公」のようにうるさく相手に押し付けるようになると気持ちが引いてしまうという事。
 そんな解りやすい内容を、解りやすくアッサリと描いてテンポよく展開したことで、気楽に楽しめる事ができたと思う。

2020/04/07

2020/07/09

70点

レンタル 
字幕


警句箴言

ネタバレ

初老の男の妄想を都合よく具現化したような「ピグマリオン」的物語に鼻白む前半が65点。「宗教かぶれの右翼女」である母の突然の乱入がドラマ展開をコミカルに彩る後半が75点。前後半を均して70点。

いつもながらのNY愛を画面に込めながら、恋愛や人生の警句箴言をユーモラスかつアイロニカルに紡ぎ出すW・アレンの洗練された語り口に引き込まれる。ただ、アレン作品にしてはイマイチ地味なキャスティングや、何だか浮世離れした登場人物にイマイチ馴染めなかったのが残念無念。

政治について、宗教について、芸術について、社会について、友人や観客に向かって滔々としゃべり続ける主人公を長回しで写し撮ったオープニングが圧巻で、まさに役者冥利に尽きるであろうL・デヴィッドの好演光る。    

2011/02/13

2019/10/19

80点

映画館/静岡県/静岡シネギャラリー 
字幕


うまく行くなら何でもあり

主人公ボリス(ラリー・デヴィッド)は実に良くしゃべる。毒舌全開でこれはよくウディ・アレン自身が演じるようなキャラだ。違いと言えば、ラリーの方が大柄で、はっきりと断定的に力強くものを言う。その昔のウディがよくやったように、ボリスは他の登場人物そっちのけでカメラ目線で観客に直接語りかけてくる。他のキャラは全く観客のことは見えないらしくて、「あの人一人でしゃべってる」何て言わせているのが面白い。このボリスはこの映画を作っているウディ・アレンの分身に違いあるまい。ボリスは天才物理学者だったが、今はただの口うるさい偏屈じいさん。その家に転がり込んできたのが南部の田舎から家出してきた若い女性のメロディ(エヴァン・レイチェルウッド)。この二人の歳の差&知能指数差カップルが巻き起こす恋愛コメディだ。

それにしてもボリスのキャラが強烈だ。言われたことに対して全て毒舌で言い返す徹底した変人振りが返って気持ちいいくらいに笑わせてくれる。実際に傍にいたら厭な男だろうが、映画で観ている分には面白いのだ。相手が子供だろうと一切容赦はしないので、いつもその親とも言い争いになってしまう。今のボリスがやっているのが、子供相手にチェスを教えること。そんなバイトをしている時点で既に可笑しい。元はノーベル賞の候補になる程の優秀な人物だったはずだが、その落ちぶれ方が凄まじい。住んでいるアパートもボロくて同情を呼びそうなものだが、このボリスの嫌われキャラがそうはさせない。

トイレから出る前に「ハッピーバースディ・ボリス」と二回歌うシーンが何度も出てくるが、その理由も笑える。その時にいる客が訝しがるのだが、いちいち説明しなければならないのはお約束だが面白い。運命が扉を叩くところも実にいいタイミングであった。ボリスが真面目な顔でジョークを言うので、それをメロディがいちいち信じてしまうのが可愛い。そのジョークを真に受けて会話が進むのだが、ボケのメロディとツッコミのボリスという関係が成立してしまっているのが笑いを誘う。メロディを演じるエヴァン・レイチェルウッドがまたキュートな笑顔と若い魅力的な肢体でおじさんの目を楽しませてくれる。

原題は「Whatever Works」で、直訳は「うまく行くなら何でもあり」という意味になるらしい。これは映画の中でボリスが言っていたセリフだ。愛は束の間で全ては偶然。こんな歳の差カップルであっても、うまくいくならOKなのだ。

物語はメロディの母親や父親までやってきて、ややこしくなってくる。ウディ・アレン作久々のニューヨークが舞台ということもあり、観光地巡りも楽しませてくれる。エヴァン・レイチェルウッドはスカーレット・ヨハンソンに続き、これからもウディ作品に登場してくれるだろうか。老いてますます盛んなウディの次回作も期待したくなるような楽しい作品であった。

2011/01/27

2019/02/14

-点

映画館/東京都/恵比寿ガーデンシネマ 
字幕


皮肉と諦観

因みに私は「ケ・セラ・セラ」という言葉が大嫌いだ。この映画、意訳してしまうと「何でもありさ」。似たような意味でも「ケ・セラ・セラ」に感じる嫌悪感はない。ウディ・アレンには人生への皮肉と諦観が読み取れる。人生をそれなりにしぶとく生きて、「結局、何でもありかいな」と悟ることが出来たとしたら、それは素晴らしい人生だろう。