酔いがさめたら、うちに帰ろう。

よいがさめたらうちにかえろう|----|----

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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レビューの数

28

平均評点

69.2(189人)

観たひと

307

観たいひと

32

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2010
公開年月日 2010/12/4
上映時間 118分
製作会社 「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」製作委員会(シグロ=バップ=ビターズ・エンド)
配給 ビターズ・エンド
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督東陽一 
脚本東陽一 
原作鴨志田穣
(スターツ出版刊)
企画山上徹二郎 
製作山上徹二郎 
大和田廣樹 
定井勇二 
大島満 
プロデューサー渡辺栄二 
撮影釘宮慎治 
美術磯見俊裕 
装飾松尾文子 
主題歌忌野清志郎
(「誇り高く生きよう」)
録音小川武 
音響効果中村佳央 
照明舘野秀樹 
編集東陽一 
衣装宮本まさ江 
ヘアメイク小沼みどり 
アソシエイト・プロデューサー茶ノ前香 
谷本奈津美 
製作担当濱崎林太郎 
プロダクションマネージャー佐々木正明 
助監督岡秀樹 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演浅野忠信 塚原安行
永作博美 園田由紀
市川実日子 湊麻美
利重剛 三笠クリニック院長
藤岡洋介 園田宏
森くれあ 
高田聖子 衣田医師
柊瑠美 猪瀬看護師
甲本雅裕 山田医師
渡辺真起子 精神科患者
堀部圭亮 精神科患者
西尾まり 石山看護師
大久保鷹 松本
滝藤賢一 大川
志賀廣太郎 伊藤
北見敏之 坂井
螢雪次朗 吉田
光石研 鬼頭
香山美子 塚原弘子

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「パーマネント野ばら」などの漫画家・西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣による自伝的小説を「風音」の東陽一監督が映画化。重度のアルコール依存症になった男と、彼を支え続ける家族との絆を描く。出演は「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の浅野忠信、「蛇のひと」の永作博美、「おと・な・り」の市川実日子など。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

「来週は素面で家族と会うのです」と言いながらウォッカを飲み、血を吐いて気絶した戦場カメラマンの塚原安行(浅野忠信)。母・弘子(香山美子)は慌てつつも、慣れた様子で救急車を呼び、救急隊員に掛かり付けの病院を伝えている。その場に駆け込んできた売れっ子漫画家の園田由紀(永作博美)が、「大丈夫、まだ死なないよ」と安行の頬をさすった。二人は結婚し、宏(藤岡洋介)とかおる(森くれあ)という子供にも恵まれたが、安行のアルコール依存症が原因で離婚、今は別々に暮らしている。安行は病院に運ばれ、そのまま3ヶ月の入院、それは10回目の吐血だった……。由紀は知り合いの医師を訪れ、アルコール依存症について尋ねると、医師は身を乗り出し「ほかの病気と決定的に違ういちばんの特徴は、世の中の誰も同情してくれないことです。場合によっては医師さえも」と答える。その言葉は由紀の胸に深く突き刺さった。退院後、抗酒剤を服用している安行は、穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、一人でふらっと入った寿司屋で出された奈良漬けを口にした安行は、数分後コンビニの酒棚に直行。気が付くと、酔っ払って転倒、頭から血を流し、そのまま意識がかすんでいった。後日、タクシーに乗り、ある場所に到着した安行と弘子。驚いている安行をその場に残し「ここは精神病院。あなたは入院するんです」と言って弘子は足早に中へと入っていく。嫌々ながら入院したアルコール病棟だったが、ここでの風変わりだが憎めない入院患者たちとの生活や、個性的な医者との会話は安行に不思議な安堵感を与えてくれた。だが、体力も心も回復に向っているかに見えた安行であったが、その体にはもうひとつの大きな病気を抱えていた……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年5月上旬号

DVDがおもしろい!:DVDコレクション No.508 「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」

2010年12月下旬号

REVIEW 日本映画:「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」

評論家発映画批評:「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」

2010年12月上旬号

「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」:東陽一監督インタビュー

「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」:永作博美インタビュー

「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」:作品評

HOT SHOTS:永作博美「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」

2011/01/22

2019/10/20

80点

映画館/静岡県/静岡シネギャラリー 


好きになった人を嫌いになるのは難しい

ネタバレ

『毎日かあさん』と『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』では、ネタが被るのではないかと思っていたら、後者の原作は元夫の鴨志田穣によるもので、前者が元妻の西原理恵子のマンガだった。『毎日かあさん』の予告編で言っていた「好きになった人を嫌いになるのは難しい」というセリフや、マンガ家である妻の仕事机を滅茶苦茶にするシーンなど、酷似するシーンはいくつかありそうだ。両方の映画を比べて観るのも面白そう。まあ、こちらの作品は当然夫目線で描かれているので、入院した病院での生活が丁寧に描かれていて興味深かった。

戦場カメラマンの塚原安行(浅野忠信)はアルコール依存症の為、漫画家の園田由紀(永作博美)とは既に離婚していて、今は母・弘子(香山美子)と生活している。それでも今でも由紀や二人の子供たちとの交流はあるようだ。酒を抜いて家族と過ごしたいと願っているのに、どうしても酒の誘惑から逃れられない。もう10回も吐血しているというのに、酒を止められないというアルコール依存症とは、何と恐るべき病気だろう。映画の中でも医者が語っていたが、この病気は世の中の誰も同情してくれない。原因もなかなか特定できない。完全に治すのも難しい。子供の世代に連鎖することも多い。うつやアルコール関連疾患を併発するなど、本人ばかりでなく、家族にもかなり深刻な事態が発生することになる。

映画でも過去多くの作品で、このアルコール依存症が取り上げられてきた。アルコール依存症とまでいかないが、酒の悩みを抱えている人間が僕の知り合いにもいる。その予備軍は450万人にものぼるというから、意外とと身近な病気でもあるのかも知れない。安行の場合は、戦場カメラマンとして悲惨な地獄絵図を目の当たりにしたり、その様子を写真に撮ることよりも先に泣いてしまうという、精神的に弱い面があった。また自分の父親もアルコール依存症だったようだ。依存症になってしまうには、様々な要素が複合的に絡み合っていて、患者自身にも医者にも特定できないのが実情なのだろう。快方に向かっていたのに、些細なことが元の木阿弥に繋がってしまう。本作では寿司屋で出された奈良漬けが再転落のきっかけになってしまっていた。自分に言いわけをしながら、少しずつ酒に手を出してしまう様子が、浅野忠信いつもの独特の演技によって手順を追って描かれていき見事だ。観客は「やっぱこうなっちゃうのね」と落胆と諦めの溜め息を漏らすことになる。

それにしても、アルコール依存症が精神病院で治療されるとは知らなかった。安行は事情により当初精神病棟に収容されてから、アルコール病棟に移る。ここでの生活振りがしばらく描かれるが、精神病院だからと言って陰々滅滅なイメージはなく、何かほのぼのとした感さえあった。おかしな病気の人達もたくさん出てくるし、アルコール依存症の患者たちも、みんなひと癖あるような面々ばかりだ。依存症とはやはり精神的な病なのだろうと実感させられる。安行はどうもここでの暮らしを楽しみだしたようでもある。給食係や自治会長までも喜んで引き受けているようである。可愛い看護士さんとユニークな女医。同じ問題を抱えている患者達に囲まれて、自分の安心していられる居場所が見つかったかのようだ。しかし、いつまでもここにいるわけにはいかないし、そもそも安行が本当に行きたい場所は他にあるのだ。それは当然、家族のところである。安行が子供達と一緒にいるシーンの何と微笑ましいこと。また娘役の森くれあちゃんの可愛いこと。舌っ足らずに安行に呼び掛ける「おとしゃん」という言い方が堪らなく愛おしい。お兄ちゃんもとても優しくて、その言葉の端々から父親への愛情が感じられる。こんなダメ親父でも、子供にとってはたった一人の大切な父親な訳である。

一家四人での蕎麦屋での食事や、病院の喫煙室を使ったお弁当の食事シーンが微笑ましい。他の大勢の患者がそれを見ている。そこには本当に幸せそうな家族の姿があった。家族の基本は、やはり食卓にありそうだ。

安行と由紀の川辺のシーンも良い。毛むくじゃらの安行の大きな足にそっと自分の小さな白い足を絡ませる由紀。何だか初々しい若い恋人達の姿を見ているようだ。また浜辺では安行と大きな手と、子供たちの小さな手が繋がれる。これも親子の本当の愛情を感じさせる名場面であった。安行は家族を取り戻すことが出来た。自分の本当の居場所を再び手にすることが出来た。それが僅かな期間であっても、とても幸せな日々を過ごせたことだと思う。

2019/08/06

2019/08/06

66点

選択しない 


重いね。自分もアルコールを摂取する人からしたら観てて怖くなったり辛くなったりする場面が多く、酒やめなあかんなぁとか深く考えてしまう。

浅野忠信演じる主人公はアルコール依存症

自身では抜け出す事は最早不可能なところまで症状は重い状態で強制入院させられる事態まで追い込まれてしまう。
入院中その他の病気も併発しており万事休すなんだけど、実はそんな夫を永作博美演じる妻、父親を見つめていく子供達の目線もあり家族の物語でもある。

別れてもなお支え続ける元妻の泣き崩れるシーンは圧巻でした。永作博美◎

酒とはどんなに怖いものかと思い知らせる映画でもあるのかな。何でもやりすぎはよくないよっちゅうことで。

この映画の救いは周りの人間(家族)がいい人だってところかな。

あぁ控えめしよっと。酒。

2013/11/28

2019/04/05

75点

レンタル 


一片の奈良漬から

ネタバレ

アルコール依存症の患者は他人はもとより医者からも同情されないことをはじめ、妄想と現実が入り混じって本人の言動が無意識のうちに暴力的になることや、何の気なしに口にした一片の奈良漬から吐血へとエスカレートすること、そして、自分が愛する人々を肉体的にも精神的にも傷つけるということなど、ホントにやっかいな病気だなってことを再認識。

病院内でのリアリスティックな人間関係を交えながら、アルコール依存症の主人公とその家族の悲喜こもごもを、時にユーモラスに、時にシュールに、時に切なく紡ぎ出した東陽一の洗練された語り口が光る人間ドラマの佳編。

あと、浅野忠信、永作博美をはじめ、俳優陣は皆好演だった。

2017/12/02

2017/12/06

60点

テレビ/有料放送 

リアルで、アル中を知ってる者にとっては胸糞悪い。アル中物語にしては美談にしすぎている気がするし。

2017/10/25

2017/10/29

70点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


アル中ファンタジー

アルコール依存症。
妻や子どもと別れての暮らし。
偽悪的に自分の弱さを頼りに生きる。
母や元妻、子供たちに自分の情けなさを見せることで時を刻む。
更生施設。カレーライス。探しているもの。
どんな悲惨な人生でも善人はハッピー。

2011/01/15

2017/07/15

70点

映画館/群馬県/シネマテーク高崎 


永作さんの涙に思わず…

せっかく帰ってこれるのに…
あんなに溺れてたお酒からやっと開放されるのに…
これから家族でもう一度やり直せるはずなのに…

どうしてなの?
貴方は幸せになってはいけないの?
私たちが家族らしい生活を送ってはいけないの?
貴方にとって幸せって………


別れても支え続ける女性の泣き崩れる姿に
どんなに酷い事をされたとしても変わることのなかった愛情の深さを感じました。
永作博美さんは本当に魅力的。
さばさばしてそうだけれど、でも健気な愛情を魅せてくれました。
対する浅野忠信さんは
これでもかってくらいのアルコール依存症男を熱演。
アルコール依存症の治療病棟に入院していた役者さんの見事さも相まって
『こうならないようにしないとだよね』って思わせてくれました。
そして二人の子供役の男の子と女の子の可愛らしさが素晴らしかったです。

何を持って酒に溺れてしまうのか?
それを単なる弱さと決め付けてしまうには難しい問題もありそうですね。
アルコール依存症の怖さというものを改めて見せ付けられて、同時に考えさせられるきっかけになる作品でした。