SFと思いきや。
孤独な世界は人を哲学者にするのでしょうか、
人間とは何か、自分とは何か、記憶とは何か。
そんな深遠なテーマを含んだ映画でした!
孤独な環境で毎日同じ作業を繰り返していると、
人の記憶はアヤフヤになるのでしょうか。
今日と同じ昨日であるならば、
昨日はなかったのと同然となるのかも知れません。
そんなことを感じました。
逆に考えると、
毎日同じ日常であると思わせることができれば、
例え昨日が無くても昨日があったと
勘違いさせることができるかも知れません。
(観客に対して。
或いは本作での主人公・サムが自分は
生まれたばかりだと気付かなかったように)
もう一つ感じたことは、
たとえ代わり映えのしない日常の繰り返しであっても、
昨日と違う今日であることを認識する方法が
他人との接触なのではないかということでした。
サムの場合、
リアルタイムでの通信が断たれていたため、
他人との接触ができず、
昨日と違う今日という認識ができなかったように思いました。