月に囚われた男

つきにとらわれたおとこ|Moon|MOON

月に囚われた男

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レビューの数

98

平均評点

74.2(638人)

観たひと

983

観たいひと

77

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF
製作国 イギリス
製作年 2009
公開年月日 2010/4/10
上映時間 97分
製作会社 Liberty Films UK=Lunar Industries=Stage 6 Films=Xingu Films
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズの監督デビュー作となるSFドラマ。近未来を舞台に、たった一人で月に赴任中の男が遭遇する奇妙な出来事を描く。主演は「フロスト×ニクソン」のサム・ロックウェル。ロボットの声で「ラスベガスをぶっつぶせ」のケヴィン・スペイシーが参加している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

近未来。地球のエネルギーは底をつき、新たな燃料源を38万キロ彼方の月で採掘することになった。“ルナ産業”の従業員サム・ベル(サム・ロックウェル)は燃料源採掘のため、たった一人で月に派遣される。会社との契約期間は3年。地球との直接通信は許されず、話し相手は一台の人口知能ロボット(声:ケヴィン・スペイシー)だけであった。孤独な任務が続く中、地球で彼の帰りを待つ妻と子供への思いがサムの心を支えていた。そして任務終了まで2週間を切ったある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇する。果たして単なる幻覚なのか……。やがて彼の周りで奇妙な出来事が起こり始める……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2010年5月上旬号

REVIEW 外国映画:「月に囚われた男」

評論家発映画批評:「月に囚われた男」

2025/09/02

72点

選択しない 


SFの好編

途中でオチが読めてしまったが、それでも低予算の中、アイデア勝負で頑張った姿勢に好感が持てた。100分に満たない尺も丁度良く、SF短編小説の好編を読んだ後味。

2025/05/04

2025/07/18

75点

VOD/U-NEXT 
字幕


ワンシチュエーションSF

「ミッキー17」が参考にしたのかと思うような傑作。

こちらの方が低予算ながらコスパは上だと思う。月面の映像もしっかりと作りこまれていた。ラストはこの手の国の陰謀がらみの作品にしてはびっくりするほどスッキリしていて溜飲が下がる思いだった。

おもしろかったのが艦内のロボットの声がケビン・スペイシー。やはり黒幕的存在はお手の物なのである。

2025/03/23

2025/03/23

60点

購入/DVD 
字幕


一風変わったSF映画

一風変わったSF映画で、結末は(明確には描かれてはいないものの)「そういうことか……」という感じ。残酷な運命を描いた映画だった。

近未来、地球上の資源枯渇のため、新たな資源確保場所として“月”が選ばれて、月で資源採掘して地球に送る……という事業が始まっているという設定。
そして、その“月”での燃料源採掘は「1人だけで行う作業で、3年契約」だった。それをしているのがサム・ベルという男。
彼を演じるのがサム・ロックウェル、そして彼を助けるのは人工知能ロボットだがロボットの声はケヴィン・スペイシー。全編にわたって、ほぼほぼ彼らだけで構成された映画。

サム・ベルは「3年契約も残すところ、あと二週間ぐらい」となって地球への帰還を楽しみにしていたが、彼が月面車両で事故を起こしてから、次々と驚くような出来事が起こる。
サム・ベルにそっくりな男がもう一人登場する、最初のサム・ベルが地球との通信に成功すると妻が……などなど。

観終わると、いろんな事が回収されていないのが、やや残念。
例えば、自分が観ていた初代と思われたサム・ベルは何代目?…とか、地球との通信で娘が読んだダディって誰?…とか……(^^;

まぁ、新たな産業を告発するという点では『ソイレント・グリーン』に似ている感じがしたが、あれほどのリアルさは(対象が人間ではなくクローンだったからか)感じられなかった。

2023/11/10

2023/11/11

76点

選択しない 


引き込まれる展開

ダンカン・ジョーンズ監督にはどうしてもデヴィッド・ボウイの息子という肩書きが気になってしまいますが、観ているうちに映画の内容に引き込まれていきました。孤独な宇宙船内の生活にこちらも観ていてぼんやりした頃、映画に変化があり、会社のあまりに理不尽で非人道的な企みがわかってきます。そのスリリングで知的とも言える展開が見事でした。

2022/05/16

2022/05/16

75点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 
字幕


綾波的宇宙飛行士

ネタバレ

この監督の「ミッション8ミニッツ」は見てたけど、デヴィッド・ボウイの息子の、あのゾーイだとは知らなかった。「8ミニッツ」も良くできた面白い作品だと思ったけど、これもまた引き込まれました。

サム・ロックウェルの、普通にやんちゃなところがいいですね。いい人でもあり悪い人でもある、近所にいそうな男。宇宙船のなかに妻でない女性がいたような場面では、「ソラリス」?って思ったけど、その星(月)には心象風景を具現化する沼はなかった。むしろエヴァンゲリオンの綾波・・・。

綾波がおっさんだったら?というより、月の基地にずっと作業を続けられる人間を置きたいときにどうすればいいか?という疑問から出たSF的な解答か。

サム・ロックウェルの心理的葛藤が、普通の男としてリアリティを感じさせました。結末は「多くを語らず」という感じだったけど、それより妻&娘のところにいた「パパ」が彼のオリジナルなのか、それとも別人なのかが、気になる・・・。

2021/12/31

2021/12/31

-点

購入/BD-R 
吹替


主人公の悲哀

ロボットと共に月でひとりで過ごす主人公。
仕事の契約は三年。
後二週間で地球に帰還できるのだが。

淡々としていて、登場人物も人間は実質主人公のみ。
低予算さを伺える作品だが、SFミステリーから始まり主人公の悲哀にとても引き込まれる良作。